ジャパンスティールチャレンジのロングガン部門用ガスブロサブマシンガン.vol.3 ドットサイト編

スピードシューティング

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概要

今回はジャパンスティールチャレンジ(JSC)ロングガン用ガスブロサブマシンガンを作るシリーズのvol.3です。

vol.1やvol.2をまだ読んでいない方はこちら

マルゼンVz61スコーピオン
「マルゼンVz61スコーピオン」の記事一覧です。

前回はJSCやアンリミテッドのロングガンの全長制限60センチ以上というレギュレーションをクリアする為に延長ストックを取り付けました。

延長ストックはまだ改善の余地があると思っています。その内もうひとつ作るかも知れません。

レギュレーションでは光学機器の有無は自由ですが、有利に(目の悪い私の場合は楽しく)競技で遊ぶ為にドットサイトを載せる事にしました。

マウントレールは?

vz61スコーピオンの実銃は1961年に制式採用された銃なので、当時はレールシステムなんてありません。

そのシンプルで無骨な外観がオジサン心をくすぐるんですが。

とはいえ、今回は競技銃を作るという主旨なので競技に必要ならガンガン付けます。

で、買ったのがこちら。

マルゼン Vz61スコーピオン対応 20mmトップレール | F&F GunParts powered by BASE
■商品情報・マルゼン製 Vz61スコーピオンに対応した20mmトップレールです。・ストック格納、展開時問わず光学機器の装着が可能です。・フロントサイト分解後、付属ネジを使用しレールを固定してください。※ご注意・エアガン、光学機器等は取付例で...

このF&F GunPartsは3Dプリンターで作った製品を売っている千葉県のメーカーのようです。

パッケージにはレール本体と専用の取り付けネジが入っていました。フロントサイトが付いていたネジ穴を利用してネジ一本で止めるようですね。

純正フロントサイトはサイト自体のネジ切りと小さなネジの2本止めです。

ノーマルフロントサイトが5gです。

マウントレールは7gでした。

とりあえず仮止めしてみました。

ドットサイト無しの状態なら蠍の尻尾を畳む事が出来ました。

目立つバリも無いし、ガタも無くカッチリ取り付け出来たので工作精度は良いと思います。海外製品とか酷いのもありますからね。

ネジ一本の固定では強度が心配だったので、本締めの時は両面テープを併用しました。

一応本締めもしましたが両面テープだけでもすぐ落ちない程度には接着出来ました。

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脱脂(重要)すれば結構しっかりくっ付きました。この3Mシリーズは接着力が強くて気に入ってます。19mm幅のテープは20mmレール系のパーツに丁度良いですね。

どんなドットサイトが良い?

どんなドットサイトが良いかな・・・と結構調べたんですよ。ただ、マウントレールがこの長さですから、ドクタータイプのような短いやつじゃないとはみ出しちゃいます。

マウントレールの取り付け強度もそこそこでしょうから選択肢は小型軽量な事が優先です。

調べた中には実銃対応とか有名な光学機器専門メーカーとかもありました。店頭で実際にドットを点灯させて覗かせてもらった物もあります。

絶対性能で言えば、実銃対応とか光学機器専門メーカーの方が優れていると思います。

店頭だったので写真は撮っていませんが実物系の高価なサイトは、レンズがクリアーだったり、レンズの歪みが全く無かったり、ドットが綺麗に丸くて鮮やかだったり、見比べてみると価格相応に確かに違う、というのは分かりました。

東京マルイのマイクロプロサイトは、実物系の高価なドットサイトと見比べると確かに差がありました。

ポイントは・・・見比べると・・・です。

高価な実物系光学機器とふたつ並べて交互に覗いたりしない限り「ちゃんと見えるし、こんなもんでしょ」と思わせてしまうのがマルイマジック!

実物系の値段はマルイの数倍ですからね。マルイに言わせりゃ「高くて良いならウチでも作れるよ(怒)」と言うかも知れませんね。

でも、そこそこの値段で、そこそこの物を作って、そこそこの人に売った方が儲かる!・・・マルイは優秀な商人だと思います。

ディスってる訳じゃないですよ。コスパが良いと言ってるんです。フェラーリよりトヨタの方が儲かってます。

マルイのメインターゲットであるサバゲーの場合、ぶつけて壊すかもしれない使用環境ですから何万円もするサイトを載せるのは躊躇しますよね。自分の命が掛かっている実銃とは違います。

そういう意味で良い製品だと思います。マイクロプロサイトは。

東京マルイ.マイクロプロサイト

という訳でマイクロプロサイトを買いました。

説明書・本体・保護カバー・工具・クリーニングクロス・本体装着済の電池が入ってました。

とりあえず私が気になっている所から見ていきます。

まず標的の見え方です。5m先の12.5センチのスティールターゲットです。

これはHIGHモードで点灯させた場合。

そしてこれはLOWモードの場合。

写真を撮ってみると、肉眼で見るのと同じようには写りませんでした。

スマホカメラの性能なのか、撮影技術のせいなのか分かりませんが、写真だとLOWモードって暗くて見えにくいように見えるでしょ。

実際にはLOWモードでも結構明るいので、室内ならこれで充分ってくらいには見えます。

こっちは以前に撮影したフロンティアオリジナルドットサイトです。何故かこの写真はドットが綺麗に写ってます。肉眼でもこんな感じです。

ショットガンに載せているのでサイトとカメラの距離が遠めです。2MOAなのでドットが小さく見えますね。

本体の上と右にはエレベーションとヴィンテージの調整ダイアル、左には輝度調整ツマミがあるのでオープンタイプのドットサイトを見た後だと「ちょっと邪魔かな」という気もします。

ところで、ターゲットプレートってバラ売りもあるんですね。私のように狭い家だけど自宅練習したい!という場合、2〜3枚並べるだけでも基本動作の練習にはなると思います。15cmと12.5cmがあるようです。

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オープンタイプとチューブタイプのドットサイト

こうして見比べてみるとレンズの周りに視界を遮る物があるか?がオープンとチューブの差かな?と思います。

今回はマウントレールが短いのでどっちにしろフロンティアのドットサイトは使えませんが。

因みに重さは・・・

フロンティアは170g。マウントリング無しで使う事は無いのでリング込みです。

マイクロプロサイト本体のみで16g。おー、公表値通り!

マウントレールに取り付ける台座が14g

合計30gしかありません。他の市販ドットサイトと比べても、私の知る範囲ではこの軽さはぶっちぎりのトップです。

今回は銃の先端に載せるので軽い方が振り回しやすいと思います。

因みにフロンティアのドットサイトは、最近はCA870に載せて早撃ちしてますが、フルサイズの銃なら気にならない重さです。搭載位置も真ん中辺だし。

マイクロプロサイト用プロテクター

実は、余計な物も買ってしまいました。せっかくの超軽量と広い視界を台無しにする物です。

BB弾が当たった時にレンズを保護する為のプロテクターです。シューティングなら弾がレンズに当たるとしたら跳弾です。

跳弾にレンズを傷付けるような威力があるのか分かりませんが、気兼ねなく思い切り練習する為に試しに付けてみます。これも沢山撃てる環境作りの一環です。

ポリカ板とカバー本体と専用ネジで16gでした。

マイクロプロサイトと20mmレール用台座を組み立てると46gでした。まぁこのくらいなら・・・

プロテクターのカバーの上にマイクロプロサイトを載せるので、約8.5mmほどサイト取り付け位置が高くなります。これはちょっと気になりますね・・・

この製品の欠点があるとしたら、これでしょうね。銃との相性にもよるので元々の頬付け位置が高い銃ならちょうど良いでしょうけど。

オンオフのスイッチがちょっと奥まった位置になっちゃいました。それでも元々が小さなスイッチなので爪で操作する事に変わりありませんから無問題です。

本体カバーの内側にポリカ板が嵌っています。両面テープは使いません。両面テープで貼り付けるタイプだと剥がれ落ちるのも心配ですからね。

カバーの覆い部分が少し後ろまで来ているので、もしかしたら乱反射を防ぐ効果があるかも知れません。

上部にはノッチサイトが付いていますが使う事は無いでしょうね。特にシューティングなら。

この状態で点灯してみます。

Highモードです。

見え方は変わらないだろうと思っていたんですが、マイクロプロサイト単体より見やすいような気がします。もしかして覆い部分の効果でしょうか。

Lowモードです。

やっぱり・・・よく見えます。乱反射だったんですかね。だとしたらマイクロプロサイト単体の場合、天井の照明の位置によって見え方が変わると思います。この覆い部分の効果は予想外の収獲でした。

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とりあえず銃に載せてみます。思ってたよりデカいですね。

判ってはいましたが蠍の尻尾はここまでしか収納出来ません。これは覚悟の上なので諦めます。

試射

もうひとつ気になっていたのはゼロイン調整です。サイトの取り付け位置が高くなったのでサイトパララックスが増えました。照準線と銃身線の高低差が増えた、という意味です。

となると至近距離の標的を撃った場合に着弾が低すぎてエレベーションダイアルの上下調整範囲を超えてしまうんじゃないか?と心配していました。

この対策として私のAPSライフルでは、

マウントレールを前下がりに取り付けています。最初は強度が心配でしたが、この状態でAPS本大会で自己ベストが出せたので多分大丈夫なんでしょう。

パララックスが大きい状態でゼロイン出来るのか?確認の為に撃ってみます。

二次会圧力計を付けてちょびっとグレードアップしたプロテックBull-01を使います。グレードアップの詳細については「ガスブロを圧縮空気で撃ちたい」シリーズのvol.10の記事を編集中です。

いつもAPS練習で使っている金属標的です。右の黒い金折(15×20mm)を5m先から撃ってゼロインします。

APSハンドガンの練習と同じように5個並べて撃ちました。

前述のエレベーション調整に関しては、調整可能な幅が予想以上に広く、余裕を持ってゼロイン出来ました。

ホップはノーマルサイト時のセッティングそのままなので、至近距離ゼロインの為だけの無理矢理な鬼ホップにはしていません。

そんな事すると4mのプレートなら中たるけど6mだと浮き上がる・・・という事になりますからね。

ただ、2mの小さいプレートとかだと少し上を狙う、という狙い方にはなりそうです。

エレベーションダイアルの調整幅にはまだ余裕があったので、もっとホップを弱めて6mで少し落ちるくらいの弾道の方が中てやすいかも知れません。

そして命中精度は、さすがAPSのマルゼン!依託射撃ならほぼ5個中4個はヒット。たまに5連続ヒットしました。

使った弾はマルイの0.2gプラ弾です。この弾でこれだけ中たれば上等でしょう(^^)

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まとめ

とりあえずドットサイトも載せました。

現時点での問題点としては、サイト取り付け位置が高くなったので、目の高さをドットサイトに合わせると、今までの純正ワイヤーストックの高さでは頬付け位置が低過ぎるような気がします。

やっぱり延長ストックを作りなおして頬付け低過ぎ問題を何とかしたいと思います。

トライ&エラーの底無し沼が始まりそうな予感です。

こんな時は60%の完成度を目指します。100%を求めるとゴールを見失って押し入れの肥やしになってしまうでしょう^^;

何とか使える状態にして、あとは使いながら熟成させて行く事にします。その結果、完成度80%も行けば上等でしょう。ジオング作戦の開始です。

現状でも撃てない訳じゃないので、遊びながら気長に延長ストックを作ります。遊びと言うのはこちら↓

次回は「軽い銃はホントに有利なのか?」をタイム計測しながら次世代HK416と対決してみたいと思います。

では今回はこの辺で

追記:vol.4では予定変更して延長ストックをもうひとつ作りました。↓

ジャパンスティールチャレンジのロングガン部門用ガスブロサブマシンガン.vol.4 2個めの延長ストック編
概要 前回vol.3の予告ではスコーピオンと次世代HK416のタイム計測対決をやるとか言っちゃったんですが、すいません変更します。^^; と言っても今回のネタにしないだけで、ちょっとだけやったらメッチャ面白かったんで、多分次回のブログネタに...

実射対決はvol.5でやります。↓

ジャパンスティールチャレンジのロングガン部門用ガスブロサブマシンガン.vol.5 次世代HK416と実射対決編
概要 今回はジャパンスティールチャレンジ(JSC)のロングガン部門用ガスブロサブマシンガンを作ってみるシリーズのvol.5です。 vol.4までをまだ読んでない方はこちら 今回は予告通りマルイの次世代HK416と実射対決しながら、実際に鉄板...

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