概要
今回もAPSハンドガンのプレートの話です。前回、前々回と続いてAPSハンドガンプレートネタの3回目です。前回、前々回を読んでいない方はこちらからどうぞ↓
今回のネタは大雑把に3つです。
- フロンティアの新型スペアターゲットのレビュー
- フロンティアのプレート機をガン見してきたのでその感想
- プレートの大きい方なら15回満射出来るようになってきたので何となく分かってきた3つのコツ
この3項目を書きます。まずは、
フロンティアの新型プレートターゲットのレビュー
フロンティアのAPSハンドガンプレート用スペアターゲットが新型になったので買って来ました。商品名はカスタムスペアターゲットです。
まずは外観から。
左が新型、右が旧型です。旧型の小プレートは割れています。
裏側の形状も多少違います。これはプレート機の金具に取り付けるフック部分が破損する事があったので改良した、との事でした。
プレート自体の厚みが新型の方が少し厚いですね。新型に新設された取り付けフックのコの字型の部分は金具に取り付け易いように開くようになってます。
写真では分かりませんが、手で曲げた時の弾性は新型の方が強い(硬い)です。
表面は新型がザラザラの梨地のような細かい凹凸があります。旧型はツルツルです。
裏側のフック形状が違いますが、針金の取り付け方は旧型と同じ方法で取り付け可能でした。
梨地でも見え方は殆ど変わらないですね。普通に白く見えます。
針金で吊るしたので、私の大好きな「中たると吹っ飛ぶ標的」なのに勝手に元に戻ります。これメチャクチャ楽しいです!
しかもプレートの練習という大義名分もあるので時間を忘れて撃ち続けちゃいます。
前回の「満射するまで寝られまテン」のようなドMな練習さえしなければ童心に返れる楽しいオモチャです(^^)
ここ暫くは楽しくて撃ちまくっていたので、そろそろ旧型が割れた時くらいの弾数になってきたと思いますが、現時点ではヒビも亀裂もありません。
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フロンティアのプレート機を見てきた
プレート遊びがあまりにも楽しいのでプレート機が気になってフロンティアに見に来ました。
私の場合、問題はサイズです。横幅:約63センチ 高さ:約46センチ 奥行:約14.5センチでした。
・・・う〜ん、結構デカいな。これを置くと他の標的が置けなくなりそう。とりあえず保留・・・
他に人も居なかったので隅々までよく見ましょう。
裏側はこんな感じ。
取り付け金具は太めの金属棒でした。
倒れたプレートを手動で起き上がらせるバーはスムーズに動き、そこそこの剛性感もあります。これならピアノ線を括り付けて射座から引っ張れるんじゃないかな?
マルゼンの本番用プレート機はこの機構が電動ですが、ちゃんと作動させる為の調整が大変らしいです。
プレートを固定する台座部分は、かなり剛性感のあるしっかりした造りです。
枠板?の止め方は少したわみを持たせてありました。多分わざとでしょうね。少したわんだ方が衝撃を逃せますからね。
こんな感じの台に置いてあるんですが、全然ガタガタしません。組み立て精度が良さそう。
プレート機の現物を見てみると、壊れ易く調整の難しい電動パーツ類を廃して耐久性を重視した造りだと思いました。
自宅練習用なら耐久性とメンテナンス性が重要だと思います。どうせアプリで3秒計るんだから電動ロック機構は要らないでしょう。手動なら不調になっても自分で直せそうだし。
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プレート大を15回満射出来るようになって気付いた3つのコツ
まず最初に超上級者のお手本をご覧下さい。リスキー加藤さんのプレート練習動画です。
リスキー加藤さんは2019年のAPS本大会ハンドガンオープンクラスで198点という前人未踏の成績を叩き出して優勝、伝説を残して引退、神話となった方です。
私の記憶違いでなければ、先程のプレート機やブラックホールというターゲット台座を作ったのもリスキー加藤さんです。(工場の社長さんのようです)
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トップシューターが自分の趣味の為に作った機材ですから実用性はバッチリでしょうね。
リスキー加藤さんの動画を観て私が思った事は毎回同じ動きをしている事です。
それ以外の事、一旦上げてから下ろして照準・足のスタンス・左手の位置、等は問題ではありません。(後述)
毎回同じ動きという点ではマック堺さんの1秒100回も同じです。↓
この2人と山中社長の掛け合いが爆笑のAPSラジオは是非聴いてみて下さい。更にディープな裏APSラジオもお勧めです。
要は、毎回同じ動きをする為に自分に合った方法を探す事が重要だと思います。
オリンピック選手だってよく見れば一人一人フォームが違います。体型も筋力も柔軟性も一人一人違いますからね。そこを深掘りすると内的姿勢の話になるんですが、その話は沼なので今回は触れません。
ド素人の私としては「満射出来れば同じ動きが出来てる筈だ」という判断基準にしました。
最近ようやく大プレートの15回満射を高確率で出来るようになってきました。寝起きだとたまに外しますが。
そこで「この方が中たるな」と気付いた事が3つありました。
- 腕の振り上げを速く
- トリガーは2.5秒掛けて絞る
- スタンスは広めのインライン
ひとつずつ解説します。
・腕の振り上げは速く
照準にかける時間を少しでも長くする為です。プレートが難しいのは、精密に撃つ為に必要不可欠な狙う時間が少ないからです。
例え0.3秒でもいいから狙う時間を増やしたい。その為に振り上げる時間を削ります。同様の理由で一旦上まで上げて下りてくる狙い方もやりません。
スッと持ち上げながら、そのまま直接照準します。つまり狙い方は「上から?or下から?」論争で言えば「下から」です。
「上から」もやってみたんですが満射出来ませんでした。
一旦上げてリラックスしながら下りて来て目標点で止まる、という精密射撃の基本から考えれば「上から」の方が理に叶ってるのは分かるし、
ライフルやプルズならその方が中たる事も実感していますが、それを3秒でやるというのは私には難しいです。
・2.5秒掛けて絞る
まず「絞る」についてこちらの動画の17:20〜をご覧下さい↓
ライフルショップエニスの津場さんの動画です。トリガーのパートに関してはハンドガンも同じ・・・てゆーかライフルより重要だと思います。
ライフルよりハンドガンの方がトリガーに左右の力が加わった時のマズルの揺れが大きいですからね。
個人的な考えですが、ハンドガンはトリガーに掛かる左右の力、ライフルは瞬間的に大胸筋腱が緊張してバットプレートを揺らしてしまう、という理由で絞る事が重要だと思います。
プレートに話を戻します。
私の場合、左右に外した時はほぼ全て「引きブレ」でした。トリガーを速く引いた時に左右方向の力が入ってしまうようです。
引きブレ対策で最も効果的なのは、ゆっくり引く(絞る)事です。
ブザーがなった直後から絞り始めてジワジワと絞り続け、だいたい2.5秒くらいでシアが落ちる感覚を練習しました。
すると引きブレで左右に外すミスがかなり減りました。
プレートは縦長形状なので上下より左右に外す事が多いです。左右のミスが減れば的中率への影響も大きくなります。
“3つのコツ”と書きましたが、この「絞る」が最重要だと思っています。
・スタンスは広めのインライン
この方法では素早く腕を振り上げる為、振り上げ開始の瞬間に前足にかなりの重さが掛かります。
それをしっかり支える為のインラインであり広めのスタンスです。
オープンスタンスでやると素早い前後の荷重変動が横揺れになってしまいました。
ブルズアイの練習もインラインでやっているのでインラインに慣れている、という事もあると思います。
後日追記 試しにライフルの姿勢のように骨盤を標的方向に突き出してみたらプレート小を満射出来ました。下半身が安定するような気がします。毎回満射出来る訳じゃないですけどね。
後日追記2 試しに弾の入っていない銃を持って腕の上げ下げだけを限界速度で連続100回やってみました。するとスタンスはかなり広めの方が骨盤周りが安定しました。三角筋に回復マッサージをしてからプレートを撃つと再度プレート小を満射出来ました。マグレかも知れませんが。そういえばAPS6種目中、ハンドガンのプレートだけが体を動かすという意味では静的射撃じゃないですからね。考え方を変えた方が良いのかな?と思いました。
まとめ
最後の3つのコツについては私のような素人が「これが正解」なんて偉そうに言うつもりはありません。
色んなやり方があるので試してみると楽しいよ、という事と、
それが正解なのか?を判断する為の自分なりの基準を作ると「今日は良く中たったなぁ。理由は分からないけど」というような「何故だろう?」を減らせるような気がします。
ひとつ確実なのは「たくさん撃つしかない」と思います。撃ってる最中に突然閃めく事もあります。
でも、気分が乗らないのに弾数だけ消費しても疲れるだけです。
“面白い遊び”と”練習”の一石二鳥にする為に
↑これでも良いけど環境が許すなら
↑これは最高のオモチャにもなると思います。
「練習機材」としてじゃなく「射的遊び」としてオススメです。
趣味ですからね。「楽しい」「面白い」が最優先でいいと思います。面白ければ結果的に沢山撃って上手くもなりますからね。
3回連続でプレートネタを書いたのも、それだけ楽しかったって事です。
このブログ自体が「子供の頃の縁日の射的、楽しかったなぁ」の延長ですからね(^^)
では今回はこの辺で(^^)/~~~
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