今回はインナーバレル編です。
前回のシリンダー編で加速シリンダーを作製したので、そのシリンダーの排気量に合わせた短いインナーバレルを作成するのが、今回の作業です。
何故、短いインナーバレルが必要なのか?
シリンダーの排気量に対してバレルは長すぎても短すぎても良くないです。
特に長過ぎる場合、インナーバレル内で弾がまだ加速中なのに、後ろから押してくれる空気が来なくなり、弾は慣性で前進し続けた結果、弾より後方のバレル内は負圧になり、弾を後方に引っ張ってしまい弾速が落ちます。
短すぎる場合は、弾がマズルから射出される瞬間も余った空気が弾とマズルの間から吹き出すので、マズル口の加工精度が低いと空気の乱流が発生して弾道を乱す、と言われているようですが、私個人としては「そこまで影響あるかな?」と懐疑的に思っています。
ただ、せっかくの排気量をフル活用出来ていないので悪戯にパーツ寿命を縮めているのは確かでしょうね。
それから僅差ではありますが、5〜10mの至近距離での命中精度はGスペよりもリアルショックの方が良いような気もします。気のせいかも知れませんが。
今回、ベストなインナーバレル長を探る為に生贄となる純正430mmアルミインナーバレルを一本買いました。
これを少しずつ、短く切りながら弾速を測定、1番弾速が高い所がベストなバレル長、という事にして、その長さに真鍮バレルを切ろうかと思います。
この時、ボルトの後端部を親指で強く押しながら発射すると、弾速が大きく上がる事に気付きました。
Gスペ用のボルトハンドルは前後のガタが大き過ぎて、強ホップにより高圧が掛かった時にシリンダーが少し後退して、エアが漏れて弾速が下がってしまいます。
アウターバレルとレシーバーの固定は、2本のビスで固定するだけでは、少しですがグラグラしていて、位置決めはストックの剛性に頼っています。
ストックの剛性もイマイチ不安ですがストックへの固定がボルト2本だけ、と言うのも心細い限りです。こんな剛性で精密射撃が出来るのか?って。(いや、オモチャですからね。分かってますよ(笑)諦め切れないだけです。)
そこで、アウターバレルをレシーバーにねじ込んだ時に、固定ビスの穴の位置でギュッと締め込めるように、純正レシーバーリングを薄く削った物を追加します。
これはVSR-10プロチューナーのtascoTitanさんのアイディアを真似させて頂きました。tascoTitanさんのブログとYouTubeも見てみて下さい。これぞプロ!と言わんばかりの高度なチューニングテクニックが満載です。しかも、そのほとんどが純正パーツを加工するだけで、超高精度を生み出しています。とても全部は真似出来ませんが、学べる事は多いと思います。
一応、発射可能になった所で今回の記事はここまでにします。
次回はバレルを少しずつ短くしながら、最高初速の出るバレル長を探します。
では今回はこの辺で。
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