概要
今回はマルゼンAPSハンドガンAPS-3 ORのトリガーの重さの話です。
前回、セカンドステージが重いのでカスタムしようかな〜?という話をしました。前回の記事はこちら↓
先に結論を言っちゃいます。メンテしただけで大幅に改善しました。
セカンドステージが重かった原因
セカンドステージがやたらと重く感じた原因はシアー周りのグリス劣化のせいでした。
念の為、セカンドステージの説明をしておきます。
トリガーをゆっくり引くと、前半は軽く引けます。この部分はファーストステージとか前遊びとか呼ばれています。
更に引くと、あるポイントから少し重くなり、そこからもうちょっと引くとカチンとシアーが落ちて弾が発射されます。
この少し重くなる所がセカンドステージです。マック堺さんの動画では「引ききりで少し重くなって」みたいな表現をされる事もあるようです。
セカンドステージが殆ど無い銃もあります。VSR-10等は典型例です。精密射撃でVSR-10よりAPSライフルの方が有利な要因のひとつです。
シアーが落ちた後にトリガーが更に後ろに動く部分は後ろ遊びとかオーバートラベルとか言われます。
APS-3には後ろ遊びが殆どありません。後ろ遊びが無いとプレートのような速射競技での引きブレの原因になりそうな気もします。
3秒のタイムリミットに間に合わせる為に急いで引いちゃってストッパーに勢いよく当たる事もあるでしょうし。
それがどの位影響あるか分かりませんが銃に余計な振動を与えるような気がします。これは今後の研究課題です。
話を戻します。
今までの銃も、不満や不具合が出るまでは何もしない、余計な事してイジり壊すくらいなら放っておく、というスタンスでした。
若い頃、必要の無い余計な改造をして何台ものバイクをイジり壊した教訓です。改造より大切なのは元々の性能を出しきれるような修理が出来る事です。
今回久しぶりにそれを思い出しました。セカンドステージに関するカスタムをする前にメンテしてみよう、という事です。
「APS-3はほぼメンテナンスフリー」とあちこちで聞いていたので、まぁ大丈夫だろう、と思って何もしていませんでした。
このAPS-3はコロナ禍以前に買ったので3〜4年位?は大したメンテもせずに使いっぱなしでしたからね。ごめんよAPS-3。
シアーのグリスアップ
トリガープルが重いとなると怪しいのは、トリガーを引く時に摩擦が起こる所です。
そこで全てのシアーとシアーの噛合部や軸受け部、トリガーの軸受け部をバラして洗浄してグリスアップしました。
APS-3をバラすのは初めてなので写真を撮る余裕がありませんでした。すいませんが新規の写真は無しです。
分解手順については、あきゅらぼの池上さんのブログを参考にさせていただきました。↓
また、山中社長の動画に出て来たガムテープの使い方が便利だったのでオススメです。↓
それと・・・慣れた人ならともかく、はじめてバラす場合は組み立てる時に「このピン、何処に付いてたっけ?」と、元の位置が分からなくなる事があると思います。その対策として、
こんな感じの小物入れに、細かいネジやピンやスプリングをバラした順番に入れていけば、組み戻す時も参考にしたブログ等の資料を見ながら逆手順で組めば「あれ?ピンが一個余っちゃった」なんて事もありません。
細かいパーツの紛失防止にもなるし。小物入れのお陰で今回はトラブル無く作業出来ました。
始めての場合は特に、工具はピッタリ合う物を揃えましょう。パーツ破損の原因になります。適当な物で応用するのは慣れた人だから出来る芸当です。↓
作業で注意した点は汚れを綺麗に落とす事。歯ブラシにパーツクリーナーを付けて隅々まで擦りました。
このパーツクリーナーならプラパーツを痛めないのでエアガンのメンテ全般に使えます。Amazonで見てみる↓
もうひとつはグリスは薄く満遍なく。グリスが多過ぎると抵抗は増えるし、他の所に飛び散るし、埃が吸着してすぐ黒いドロドロになるし、ロクな事がありません。
薄い被膜が出来る程度で充分です。私の場合はグリスを少量付けたら、よ〜く塗り伸ばして「ホントに塗ってあんの?」という位薄くします。
使ったグリスは50mシューティングの頃から使っているクレのシリコングリスです。Amazonで見てみる↓
ワコーズの高価なシリコングリスもバイク用として家にありますが、エアガンに使うにはオーバークオリティーな気がして・・・一応Amazonで見てみる↓
こちらは山中社長も動画内で使っていたタミヤのセラグリスです。
シリコングリスより粘度が低いので抵抗が少ないのが特徴です。例えばエアコキライフルのシリンダーとスプリングガイドに使うと初速が上がる事もあります。
シリコンより低粘度なので少し早めのオーバーホールが必要ですが、シアーに塗る程度ならそこまで気にしなくても大丈夫でしょう。
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金属部分の潤滑だけを考えるなら二硫化モリブデングリスが最強です。車のエンジンの軸受にも使われる程の耐極圧性能です。蔵前工房舎では使っているようです。12:40〜↓
モリブデンを使う場合はプラパーツに付着しないように気を付けましょう。モリブデングリスをAmazonで見てみる↓
今回は扱い易さと耐久性のバランスを取ってシリコンを使いました。
グリスアップの効果は?
とりあえず組み上がったので空撃ちしてみると・・・
軽っ!
トリガーが嘘のように軽く引けました。正直、ここまで変わると思っていませんでした。よっぽどグリスが劣化してたんですね^^;
これで実射してみます。
一旦、銃を大きく振り上げて、サイトピクチャーを合わせ、真っ直ぐゆっくり下ろしてきます。
標的が近付いて来たのでファーストステージを絞り切りろうとした時・・・パシュッ!!
やっちゃいました。暴発です。予想以上にトリガーが軽くなっていました。空撃ちの時より遥かに軽く感じます。空撃ちと違って三角筋が緊張していますからね。
内部構成は全てノーマルのままです。お約束のCバネすら外していません。なのにここまで軽くなるとは。グリスやば。
その後、数発撃つと軽いトリガープルに慣れてきました。慣れれば軽く引けるトリガーは気持ち良いですね(^^)
ブルズを撃っても「ここでシアー落ちてくれ〜」って時に軽くカチッと落ちてくれます。
そ〜っと絞ろうとした時に現れる岩のように硬いラスボスはクリアしたようです。
ドラクエのシドーを倒した時のBGMが脳裏に鳴り響きました(^^)
まとめ
今回のグリスアップは実は思い付きです。
APS-3のバラし方を予習しておこうと思ってネットを見ていたら「カスタムする前にノーマルをちゃんとした状態にしておきたいな」という気分になり深夜に突然始めてみました。
やる前は、ここまで効果があるとは思っていなかったので、ステンレスシアーとストライカーとシアーピンも買っちゃおうかな?とあれこれ妄想してたんですが、
ここまで軽くなるなら、今の私には充分です。あの素晴らしいレンタル銃のトリガーの感触が指に残っている今でも不満のない程度にはなったと思います。
とりあえずシアー周りはしばらくこのままで使ってみます。
シアー周り以外の部分は既に買って来たパーツもあるし、セカンドステージの重さ以外の問題点は解決していないので近い内に組んでレビューします。
銃の状態が良くなると撃つのが楽しいですね(^^)
・・・などと浮かれてる暇はありません。ライフルの公式が控えています。ライフルの練習しなきゃ(^^;;
では今回はこの辺で。(^^)/~~~
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