マルゼンtype96.LE2021ウッドストック命中精度向上計画その1

APS:精密射撃

概要

買ってから3ヶ月ほど経ったマルゼンtype96.LE2021ウッドストックのシリンダーをちょこっとイジって、APS競技での命中精度を向上させたいと思います。

今回の「その1」は「なぜそんな事を思い付いたのか?」という理由をグダグダと話します。

御託はいいから、さっさとやれよ!という方は「その2」の実践編へどうぞ

マルゼンtype96.LE2021ウッドストック命中精度向上計画その2
概要今回はマルゼンtype96.LE2021ウッドストックの命中精度向上計画のその2実践編です。今回は主にシリンダー周りをイジリますが、なぜこんな事をするのか?という理由については、命中精度向上計画その1をご覧下さい。ピストンヘッドの気密を...

3ヶ月使ってみて不満に思った点は2つ。

7月に買ってから、ほぼ毎日、少ない日でも1マガジン、多い日は百発以上撃ちまくりました。

サバゲーやスピードシューティングなら百発なんて、あっと言う間に撃ち終わる弾数ですが、精密射撃の撃ち方で集中して百発撃つと、けっこう疲れます。

そして分かった事がいくつかあります。

ひとつめは、依託射撃(例えば三脚依託)で中たる銃が立射でも良く中たるとは限らない、という事。

ふたつめは、射撃には直接関係無いですが、ガンケースに入れ易い方が運搬時に便利という事を実感しました。

以上の点を今回、改善します。

依託で中たる銃が立射で中たらない!とは?

写真下の黒い銃は、今まで使い慣れたマルゼンSR-2です。

写真上のtype96.LEを立射で撃っている時に感じた事は「SR-2の方が中たるような気がする・・・」でした。

でも、依託射撃によるグルーピング計測では、そこまで大きな差はありませんでした。

依託射撃とは、支持物に銃を置いて撃つ事。私の場合で言えば、三脚に銃を置いた状態での射撃です。

ただ、三脚に依託してもコンマ数ミリ単位で微妙に揺れるので、厳密に言えば三脚では役不足です。

本来なら

こういうベンチレストマシンが欲しい所ですが、まだ買えてません。

立射では人間が銃を支えます。

こんなふうに、5m先の1センチのターゲットを狙って、銃がピタッと止まっている時は、どちらの銃もほぼ百発百中!

つまり、人間が不安定という要素を除いた銃自体の精度は、BB弾の限界に迫る精度は出ているんじゃないかな?と思います。

そして精密射撃の永遠のテーマである「銃をピタッと止める事」については、96LE、つまり重い銃の方がやりやすいような気がします。

ただ、オリンピック選手ですら、僅かに揺れてるんですから・・・私のような超ド素人の支える銃なんて、

「次世代電動ガンかよ!?」ってくらいプルプルと上下左右に不規則に揺れます!

なので、写真のようにレティクルがピタッと止まるなんて事はありません。

せいぜい、揺れる幅を1センチターゲットの中に収める事が出来るか?と言う程度です。この揺れる幅を小さくする作業が、

重い銃の方がやり易い、という事です。ただし、その為には

このように、筋力を使わずに銃を支えるボーンサポートが必要です。

ボーンサポートの詳細については、私のようなド素人がガタガタ言うより、「ぐうたららいふるまん」さんのブログをご覧下さい。

403 Forbidden

因みに、軽い銃でボーンサポートをしようとすると「少し力が入っただけですぐに銃が揺れてしまうので難しい」という印象です。

ボーンサポートを知る以前、私がやっていた撃ち方は、「筋力で押さえ込む!」でした。要はボーンサポート無しの普通の持ち方です。

その頃、5メートル1センチのターゲットに1番良く中たっていたのは、

VSR-10ではなく

SR-2でもなく

もちろん次世代電動ガンでもなく

マルゼンのCA870でした!

他のどんな銃よりも、これが一番中たりました。おそらく、しっかりしたストックが付いている私の銃の中で一番軽いから、でしょうね。

写真のようにフロンティアのドットサイトを載せた状態で1800g弱しかありません。

更に言えば、重量物が機関部付近に集中しているので、支点(この場合は肩付け頬付けしたストック)から遠い所に重い物が無いので、「銃身を縦にも横にも揺らさない」という事が、弱い力、つまり筋力でも可能だった、という事でしょう。

腕を真っ直ぐ前に伸ばすのは簡単ですよね。でも、重い物を持って腕を前に伸ばすとプルプルします。

筋力で支えるとは、そういう事です。

私の場合は、CA870程度の重さなら、筋力で支えても、短時間なら安定させられた、という事です。

ただ、残念ながらCA870はAPS競技認定銃ではないのでAPS公式競技には参加出来ません。

今はスピードシューティング用として使っているCA870ですが、銃自体の精度はAPS競技認定銃と比べても全く遜色ありません。

サバゲーは勿論、スピードシューティングでも射手次第では上位を狙える性能を持った数少ないエアコキです。名銃だと思います。

おっと、話が脱線しました。話を戻します。

銃が揺れてる時にトリガーを引くとどうなるか?

クレー射撃では、高速移動するクレーを照星で追いかけて「照星がクレーを追い越したタイミングで引き金を引け」と教わります。(追い撃ちという撃ち方の場合)

つまり、銃身の移動方向に沿って弾道も移動するので「移動標的を狙うなら銃を止めるな」という事です。

「移動標的の場合は銃を止めない」というクレー射撃のテクニック、サバゲー(特にセミオート戦)で使うと走っている敵に中たりやすくなる気がします。

逆に言えば、静止しているターゲットの場合は・・・

レティクルがターゲットと重なった時にタイミング良くトリガーを引けたとしても、その時、銃身が右方向に動いている最中だったら、弾は右に着弾します。

特に銃身が動く(揺れる)速度が速い場合は。

これは、弾がインナーバレル内を加速している最中に、銃が揺れたからです。

なので、弾がインナーバレル内を加速している時間が長ければ長いほど、長時間、銃を静止しておかないと中たらない、という事です。

APSの特にライフルが「中たらない」と言われる要因のひとつは、ここにあるんじゃないかな?と個人的には思っています。

実銃に比べて弾速が遅く、APSハンドガンに比べてインナーバレルが長いAPSライフルは、「長時間、銃を静止させておかないと中たらない」という意味で難しい銃なんでしょう。

射手のウデの差が出やすい、とも言えそうです。

とは言え、完全に銃を止める事なんてオリンピック選手でも無理なので、せめて「揺れる速度を遅くする」「揺れる幅を小さくする」事がAPSライフルの練習テーマなのかな?と思います。

となると、APSライフルをチューニングするとしたら「手ブレ補正」がテーマ?

そう言えば、CA870もライフルに比べれば、インナーバレルが短いです。CA870が立射で良く中たる要因かも知れません。

銃の改造で中たるようになるのか?

と、いう訳で、人間側の問題は置いといて、銃側の問題で言えば、弾が加速を始めた後にインナーバレル内で加速している時間が長い事が問題だ、という事になります。

ならば、答えは簡単。初速を上げたり、CA870のようにインナーバレルを短くすれば良い、という事です。

私の場合、手っ取り早いのは加速シリンダーにする事です。

加速シリンダーなら、初速向上とインナーバレルのショート化を機関部への負担を増やす事無く(むしろ減らせる)実現出来ます。

ただし・・・インナーバレルを短くしたり、シリンダー容量を減らすのは、APSライフルの場合は「ちょっと待ったぁ」です。

APSライフルは、VSR-10等と比較すると、長細いシリンダーを採用しています。

ピストンをゆっくり長く加速させる事で命中精度を向上させようとしてるのかも知れません。

理由は・・・想像ですが、ピストンをゆっくり動かす事で共振を減らしたり、弾にも急激な力を加えない方が安定性が高まったり、長いバレルとシリンダーで長時間加速させる事により最終的に弾を押し出す圧力を均一化したり・・・するのかな・・・?

これはあくまで想像なので、正直、理由はよく分かりませんが、マルゼンがわざわざ細長い機関部を作ったのには、きっとそれなりの理論がある筈です。

それが分かるまでは、機関部に手を入れるとしても「ノーマルに戻せる状態」を維持したいと思います。

方向性としては、スプリング強化による初速向上ですかね。これなら、すぐにノーマルに戻せます。

後はバラしながら、気付いた所を調整して行きます。

APSラジオ

APSラジオというYouTube番組があります。収録されたのは、もう何年も前ですが。

その第6回(だったかな?)で、APSのライフル部門を特集した回がありました。出演されていたのは、APSライフルのトップシューターAさん。

Aさんの話を要約すると、

  • APSのハンドガンはノーマルでも満射を狙える程、銃自体の精度はある。
  • APSのライフルはチューニングしても満射を狙うのは困難。
  • APSライフルは、如何にフライヤーを減らすか?がテーマ。

これを聞いた私は、上級者が言うなら射手の問題だけではなく、銃自体にも多少手を入れた方が中たるようになるんじゃないかな?と思いました。

何のために?

公式大会の成績を良くしたいのもありますが、私にとってそれより重要な目的は、お座敷シューティングです。

家で1センチのサイコロを撃つ時、

自分が正確に狙いさえすれば・・・標的は・・・

ものの見事に弾け飛ぶ!・・・快感・・・

「快感」が目的です。

紙の標的は、技術力を客観的に評価する為には効果的な方法ですが、「快感」が目的であれば、弾が的中した時の標的の派手な動きと音!

ザクだって、撃たれた後、爆発したから「一撃で・・・」の名シーンとなりました。

あれが爆発せずに、故障しただけだったら・・あんな鮮烈な名シーンにはならなかったでしょう。

エアガンシューティングの標的も、クレー射撃みたいに標的が砕け散れば、尚良いのかも知れませんが、自宅でやるとなると標的の準備と掃除が面倒臭いので。

まとめ

順調に話が脱線した所で締めたいと思います。

とりあえず、第一段階として「立射の的中率を上げる為」に初速を上げます。その後は、暫く使ってみてどうするか考えます。

このテーマ、多分ゴールがありません。

精密射撃銃の精度を上げたい・・・なんて、そんなの突き詰めたら、行き着く先は「レーザーライフル買っちゃいました」しかありません。

でもそれじゃ金属標的を吹っ飛ばせません。

目的は「快感」ですから。BB弾だから良いんです。

次回はとりあえずシリンダーをバラします。

では今回はこの辺で。

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