概要
今回は、いよいよ10m実射でグルーピングを計測します。
簡単に銃の現状を紹介しておきます。
今回のシリーズのその1
で紹介したシリンダー・チャンバー周りのチューニング、
その2で紹介した
外装関係のセットアップ。
ただ、今回は依託射撃をするのでチークピースやバットプレートの効果は少ないでしょうから、
プラインが影響しそうですね。
5m立射練習でもとても見易く重宝しています。
アンシュッツのバイポッドも早速役立っています。
使う弾
いつもの事のですが、10mの時はBLSの0.48gを使います。
当日の天候
10mレンジは自宅敷地内とは言え屋外です。風の影響を受けます。
この日は風速5〜6mでした。前回は確か2m以下だったような気がします。
まぁ、10mで重量弾なので、この程度なら影響は少ないでしょう。
撃ち方
なるべく前回と同じ条件になるよう、三脚を2つ使って銃を安定させ、自分が座る椅子も前回同様、コンテナボックスに錘を入れて安定性を高めました。
一枚のターゲットペーパーに10発、計80発撃ちました。
今回もゼロインしながら撃っているので、得点ではなく集弾性に注目して下さい。
実射結果
8枚の結果はこのようになりました。
今回のベストは13.2mm!ワーストは27.9mmでした。計測方法は、弾痕の中心ー中心をノギスで測りました。
8枚の平均値を計算してみます。
8枚の結果は
17.8・13.2・15.0・27.9・13.8・18.8・15.5・18.3
なので、平均値は17.5375です。
前回の結果と比較
前回というのは、これ↓の事です。
平均値を約17.5という事にして、前回の各数値と比較してみます。
ベスト同士の比較は前回15.1、今回13.2でした。
一気に大分縮まりました。勿論自己ベストです。
ワースト同士の比較は前回26.7、今回27.9でした。今回も前回同様、たった1発のフライヤーに泣かされました。
平均値を見ると前回は21.6、参考までにその時の96LEウッドは19.2です。
今回は17.5だし、今回、20ミリオーバーしたのはワーストの一枚だけでした。
前回のベストを凌ぐグルーピングを叩き出したターゲットが3枚もあるし、平均値でも勝ってるとなれば、
96LEウッドにも勝った事にしても良いんじゃないかな?と思います。
考察
今回の考察では、高記録が出た!やったぁ!で終わらせない為に、何が良かったのか、反省点・改善点は無いのか?を考えてみます。
今回はワーストの一枚に1発だけ入ってしまったフライヤーが痛かったですねぇ(TT)
あれが無ければ、凄い事になっていたかもしれません。
やっぱり、APSラジオでA◯選手が仰られていたように「APSライフルはフライヤーとの闘い!」なんでしょうか。
APSラジオはこちら
・スコープは近距離に不向き??
今回初めて、スコープ無しで10mを撃った訳ですが、撃ちながら「狙った所に飛んでる気がする?」と思いました。
以前から薄々感じていたんですが、スコープで近距離のターゲットを狙った時に、ちゃんとスコープの中心を覗けていないと、接眼レンズに映し出されるターゲットがズレて見える⁉︎ような気がします。
この現象、50mシューティングでは感じません。
VSR-10の50mシューターでもあり、実銃ライフルで鹿猟もされているJPsikahunterさんが、以前、こんな動画を公開されていました。
10m先の枝は動いていますが、70m先では殆ど動いていないように見えます。
私はカメラや光学機器に関して素人なので、この現象の理屈は分かりませんが、もしかして、スコープは近距離で正確に狙う用途には適していないんでしょうか。
仮にそうだと仮定したら、今回の高記録は、ピープサイトだから・・・って事でしょうか⁉︎
まぁ、前回のピープサイトでの記録にも勝っているので、シリンダーチューンの効果が全く無かったとも言い切れませんが、そもそも前回とはインサートも変わっています。
フロントサイトのインサートですが、前回は確か内径3.6mmの鉄のインサートだったような気がします。写真の鉄インサートは3.0mmですが。
今回は内径2.8mmのプラインです。3.0の鉄と比べても、見え方が全く違って非常に見易いです。
特に今回は依託射撃のブルズアイですからね。インサートはタイトにして、ターゲットの黒丸とインサートの黒輪の隙間を狭くした方が有利でしょう。
シリンダーチューンを抜きにしても、このインサートの違いと、先程のスコープの話も合わせると、前回より今回の方がかなり有利な条件だったんじゃないかな?と思いました。
まとめ
シリンダーチューニングの成果を確認したくて挑んだ今回の実射でしたが、この結果がサイトの影響なのか、チューニングの成果なのか、判断が難しい結果になってしまいました。
まぁ楽観的に考えれば、このサイトとシリンダーの組み合わせなら良く中たる、という事は確認出来ました。この個体の場合・・・ですが。
これで公式の成績が悪かったら、100%射手のせいですね(^^;;
あとは、このサイトでプレートとムーバーがどう見えるのか?公式の前に練習しに行ってきます。
とりあえず、銃全体としての命中精度は上がったんじゃないかな・・・という事にして、今回のSR96-11S命中精度向上計画シリーズはこれで一旦終了します。一旦というのは・・・
こういう本物のチューニング銃↓
を見ると、まだ終わらせちゃいけないような気もするんですよね。
VSR-10の時に試した事やプロチューナーのtascoTitanさんに教わった事で、今回は作業が大変で手を付けていない事がまだ幾つかあります。
tascoTitanさんは神業のような技術を惜し気もなくYouTubeで公開して下さっています。
この中から自分にも出来そうな事を探して、作業時間がゆっくり取れる時にやりたいと思っています。
その時にこのシリーズの続編を書く予定です。
では今回はこの辺で。
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