概要
今回はマルイのハイキャパ(集光サイト以外はノーマル)をフロンガスのリキッドチャージで撃った際の燃費、そして外部ソースにはどんな物があるのか?という話です。
今回使うフロンガスは今ではエアボンベとして有効活用しているウッドランドの134aです。
私がこのガスを買った2019年当時で一本1200円くらいだったと思います。
使う弾はスピードシューティングとインドアサバゲーでは人気のマルイの0.2gプラ弾です。
フロンガス134aで初速測定
外部ソース仕様にする前に、ノーマルのリキッドチャージ状態での初速を測っておきましょう。
現状のホップはこの位です。シューティングなら強ホップは不要です。弾ポロしない程度にしてあります。
ノーマルマガジンにフロンガス134aを満タンにしたら333gでした。弾は入っていません。
人肌で温める場合、◯ン◯◯が最も高温です。放熱の為にあんな形状になっている位ですからね。手で握った時「おお、温ったけぇ!」と言う程度には温まります。
計測します。ワンマガジン約30発撃ちました。
最高値が78.83。新品の頃でも80行くかどうかくらいだったと思います。
最低値は少しマガジンが冷えて来た時で75.99でした。新品の頃とそんなに大きくは変わってないです。
燃費計りついでにPPSのHi-Touchごっこをします。
本物のHi-Touchは3.5メートル離れた15センチの鉄板を2枚撃ちます。距離も大きさも多少違いますが、練習くらいにはなるでしょ。
ガス欠になるまで撃った所、ガスを22g消費して、133発撃てました。買ってすぐ計測した時も134発だったので、燃費は新品の頃と殆ど変わっていないようです。
1発辺りのガス消費量は0.165gです。
このガスと弾の場合、1発撃つ為に掛かるランニングコストは、弾が約0.24円、ガスが約0.48円です。
ガスの価格は2019年の価格です。2020年の値上げ後の価格に換算すると約0.68円です。フロンガスは規制の影響で、今後値上がりする一方です。
私はガスブロ大好きだし、シューティングも好きです。
そんなに沢山撃たない人は、ガスの方が手軽で良いと思いますが、ガスブロ大好きな人、シューティングが好きな人は、ランニングコストは気になると思います。
ガスブロ大好きな人には、マルイのノンフロンガスの反動の弱さが気になるでしょうし、シューティング好きな人には、ガス冷えによる次弾装填不良が気になるでしょう。
ランニングコストが掛からず、拍出圧力を調整出来れば、上記の問題は一気に解決するのでは?
これはもう、外部ソース化するしかない、と思いました。
サバゲーマーは注意
ガスブロのメインの使用用途がサバゲーだという人は注意して下さい。外部ソース禁止のフィールドが多いからです。
サバゲーフィールド外部ソース、等のワードでググってみて下さい。外部ソース可能なフィールドもある事はありますが、まだまだ少ないです。
また、アウトドア、特に森林系フィールドでの外部ソースは止めた方が良いと思います。チューブが枝に引っ掛かったり、森林で有効な匍匐前進も絶望的です。
ただ、昔はみんなエアタンクを背負って山奥サバゲーをしてた位ですから、チューブくらいなら消耗品と割り切るなら、冬でも快調フルオート、という恩恵はあると思います。
ただし、マガジンチェンジをどうするか問題は残ります。フィールドによっては、外部ソースの場合は、ローダー持ち込み可という所もあるらしいです。一度、チューブの分岐パーツを使い、2つのマガジンのチューブを連結させている人を見た事があります。
ハンドガンの場合の主戦場は、セミオート戦の多いインドアフィールドでしょうから、コイルタイプのチューブを使い、チューブが家具や建造物等に引っ掛かり難くすれば、匍匐前進よりもクイックピークがメインとなる室内戦なら、そこそこ使えると思います。
外部ソースの種類
外部ソースには、パワーソース別に大雑把に分けて3種類あります。空気、フロンガス、グリーンガス(別名:CO2)です。
ここでは私の知る範囲内でそれぞれの長所短所を比較します。
エア(空気)の長所短所
長所
- ランニングコストは無料!
- 気温による変化がない
- 銃が壊れない
- 今後も規制対象になる心配がない
短所
- エアボンベが嵩張る
- エアチューブが邪魔
- 初期投資額が掛かる
説明します。
ランニングコストは空気なのでもちろん無料です。これが最大の長所です。最近は早撃ちの練習をしているので、平日でも毎日200〜400発、週末はこの数倍の発射弾数です。
となると、2〜3ヶ月もすれば、新しいハンドガンが買える程の差額になります。圧縮空気システムの初期投資額もすぐにペイ出来る事になります。
冬にはガスは圧力が下がります。フロンガスは勿論ですが、グリーンガス、つまりCO2でも、気温が低い時に連射するとフロンガスほどではないにせよ、多少はパワーが弱まって来るようです。
CO2の場合は、フロンみたいに撃てないほど弱くなる事はまず無いので、フロンが特に弱いという事ですね。
フロンガスのリキッドチャージで、銃を素早く振り上げて撃つと、放出バルブから、気化する前の液化ガスが直接出て来る事があります。
スピードシューティング上級者にありがちな「生ガス吹いちゃった」ってやつです。
これを繰り返すと、生ガスが付着したスライドの一部分だけが急激に冷やされて、スライドが割れる事があります。
どの位早くドローすれば生ガスを吹くのか?を検証した動画を以前に作りました↓
私程度のスピードでも生ガスを吹かせる事が出来たので、上級者の方が皆さん外部ソースを使うのも納得です。
空気自体は、フロンガスのように規制対象になる事はありませんが、またエアガン関係の事件が起これば、パワー規制等のリスクはあるでしょうね。まぁ、これはパワーソース云々の問題じゃありませんが。
エアチューブが邪魔。これが問題になるのはサバゲーの森林戦が好きな人でしょう。匍匐前進が有効な森林戦ではチューブが枝に引っ掛かると思います。
極悪ハイパワー時代にはエアチューブを袖に通している人も居たそうですが、今なら森林戦は電動の方が良いですね。
スピードシューティングならチューブの取り回し等に慣れてしまえばチューブが邪魔だと思った事はありません。
エアボンベが嵩張る!これが空気で撃つ場合の最大の短所だと思います。
銃の他に外部ソース一式をシューティングレンジやサバゲーフィールドまで運ぶ必要があります。
私の場合、1番嵩張るのは空気を入れる為の自転車用の空気入れです。詳しくは後述しますが、小型の携帯型ポンプだと、空気を入れるのがかなり大変なのでお勧めしません。
まだ上級者のようなドロースピードが出せない現時点では、たまにしか行かないシューティングレンジにはノーマルマガジンとフロンガスを持って行き、空気で撃つのは自宅練習の時だけにしようかな?とも思っています。
シューティングレンジによっては、コンプレッサー常備の所もあるので、その場合は、嵩張る問題は解決です。
初期投資額は、どの辺まで揃えるか?にもよりますが、最安値で揃えるなら、プロテックのBull-01と自転車用空気入れだけで良いと思います。
私が買ったセットについては、次回以降の記事に書きます。
因みに、最初から大容量のエアタンクを買っちゃう方法もあります。
大型のエアタンクはかなり嵩張りますが、自宅練習用・車で運ぶ用としては、圧縮空気10気圧を1リットル分充填してもノーマルハイキャパ5.1の場合で200発位しか撃てないBull-01より優れています。
ただし、タンク容量2リットル以上の場合は、体力に自信の無い人はコンプレッサーが有った方が良いと思います。
私のプロテックは総容量1リットルなので、自転車用フロアポンプで充填しても大して疲れませんが、大容量の場合は、ある程度の体力が必要です。
どんなフロンポンプか?によっても体力消費量が変わるので後述します。
追記
手動のフロアポンプに慣れた後は手動でも疲労は気になりませんでした。詳しくはフロアポンプの回で解説します。
フロンガス外部ソースの場合の長所短所
フロンガスの外部ソース?なにそれ?って方も居ると思います。これは、プロテックのBull-01にフロンガスの入った缶を接続する、という意味です。
こんな風にフロンガスの入った缶とフロンガスを使い切った空き缶を繋ぎます。この場合、右上に見えるエア注入バルブは使いません。
長所
- 空気入れ(ポンプやコンプレッサー)が不要。当然、持ち運びや体力的にも楽。
- ノーマルのリキッドチャージに比べれば、動作安定性が高く、かなりの低温&連射でもない限り冬場にガスブロが使える。
- 2020年時点では、グリーンガスに比べれば、フロンガスは入手性が良い。
- 将来的にフロンガスが入手困難になったら、フロアポンプを買って空気で撃てば良い。
短所
- 一式セットのコンパクトさは、空気よりコンパクトだが、グリーンガスよりは嵩張る。
- ノーマルリキッドチャージよりは寒さに強いがグリーンガスには負ける。
- ノーマルリキッドチャージより寒さに強いだけで、ガスを消費するという意味では変わらない。
説明します。
外部ソースでフロンガスを使う最大の利点は、フロンガスが買えなくなったら、すぐに空気仕様に転用出来る事でしょうね。
その時の出費は、空気入れ(フロアポンプかコンプレッサー)を買うだけです。
詳しくは次の記事で。
グリーンガス(CO2)の長所短所
グリーンガスは持っていませんが、今回、外部ソース導入にあたり、購入候補に入っていたので、それなりに調べました。
その知識で話すので、グリーンガスを持っている人ほどは詳しくないです。ご了承下さい。
長所
- 外部ソースとしては最もコンパクト
- 厳密には空気よりは寒さに弱いが、余程の極寒でもない限り、実用上の差は殆ど無い。
- スピードシューティング界では使用者が多く、ノウハウを教えて貰える。
短所
- 2020年時点では、ランニングコストはフロンガスより高い。
- ガスを使い切るまでボンベを脱着出来ない。
- 空気仕様に転用は困難。
説明します。
コンパクト!これは自宅以外ではかなり重要要素です。
シューティングでもサバゲーでも、それなりに荷物は多いんですから、少しでも小さく出来る物は小さくした方が移動が楽です。
グリーンガス購入を検討していた頃、YouTubeやブログを見まくりました。
雪が降る中でCO2ガスブロを普通に撃ってたり、冷凍庫でマガジンを冷やして、フロンと比較しながら動作検証して下さっている方も居ました。
陸別町(国内最寒)でもない限り、寒さへの心配は不要だと思います。
ノウハウを聞ける人が居る。これ結構重要だと思います。知らない事を始める時、教えてくれる人が居るという安心感、エアガン以外でも覚えがありますよね。
2020年の時点では、グリーンガスのランニングコストはフロンガスより割高です。が、フロンガスはこれから価格高騰する事が予測されるので、近い将来、逆転する事になるでしょうね。
グリーンガス(CO2)カートリッジは、中のガスを使い切るまで脱着出来ません。
フロンガスの場合、ガス缶やマガジンの注入バルブは開閉可能な弁構造になっていますが、グリーンガスは、カートリッジに穴を開けてしまいます。
ガスが残っている状態でカートリッジを取り外すと、高圧ガスが噴出して、カートリッジ自体がかなりの勢いで飛んで来る事もあり大変危険です。
ガスが勿体無い事より危険なので注意が必要です。
慣れれば大丈夫でしょうけど、使い切るまでガスカートリッジを交換出来ない、というのが運用上の最大の不便ポイントだと思います。
グリーンガスの外部ソースキットは私の知る限りサンプロジェクト製しかありません。
このキットはグリーンガス専用です。後から圧縮空気仕様に転用する事は難しいと思います。
詳しい方なら、汎用部品を組み合わせて何とかしちゃうのかも知れませんが、初心者にはちょっとハードル高いです。
まとめ
それぞれの長所短所を比較した結果、私はプロテックのBull-01を選びました。
Bull-01の、どの仕様を選んだか?また、その理由などについて次の記事でお話します。
では今回は、この辺で。
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このブログでは、いろいろな銃やシューティングをカテゴリー分けしてあります。このページの冒頭・末尾にある「サイトマップ・カテゴリー」をクリックしてみて下さい。
コメント
NET先生は面白い!いろんなヒントが隠されてる…と常々思います。私もマルイPX-4ガスブローバック銃の注入バルブ故障品カートリッジを加工して、ホースつないでコンプレッサーで打てるように改造しました。ガス高いし、室内でちょいと遊ぶくらいならホース気にならないから…。今回は参考になりました。ありがとう!
PS、コンプレッサのおそらく6気圧程度の圧力で打ってもガス仕様よりパワーが出てるような気がします。玉保持シリコン?ターゲットに貼り付かずに跳ね返ってしまいます。ガス使用の時は8割がたは張り付いてましたが…。
こちらこそコメントありがとうございます。
フロンガスはマガジン温度によりますが大体3.5〜4.5気圧位なので6気圧なら面白いでしょうね。
PX4は元々リコイル強めだし。
玉が跳ね返るならこれがお勧めです。
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