- 概要
- 外部ソースメーカー
- CO2(グリーンガス)と圧縮空気の長所短所の比較
- 圧縮空気の長所
- ・空気は無料
- ・冬のパワー低下は皆無
- ・気化工程が無いので、パーツ寿命アップ
- 圧縮空気の短所
- ・空気入れが必要(携行時に嵩張る)
- ・エアボンベが必要
- ・梅雨の時期に水が出る事がある
- ・サバゲーの場合、サンプロのレギュレターしか認めないフィールドがある
- CO2の長所
- ・空気入れ不要
- ・シューティングは勿論、サバゲーでも使えるフィールドが増えた
- CO2の短所
- ・ボンベが空になるまで交換出来ない
- ・冬のパワー低下は少しはある
- サンプロとプロテックの使い回しは可能?
- サバゲーの場合の問題点
- まとめ
- ハイキャパの記事一覧はこちら
- 圧縮空気シリーズの第1回目はこちら
- 東京マルイ.ハイキャパ5.1をAmazonで見てみる↓
- 東京マルイ.デトニクスをAmazonで見てみる↓
- サンプロのCO2外部ソースセット(マルイ・マルゼン対応ネジ径、圧力計の無いタイプ)をAmazonで見てみる↓
- サンプロのCO2外部ソースセット(ミニ圧力計付、ホース・カプラー別)をAmazonで見てみる↓
- プロテックのマイクロカプラーソケットをAmazonで見てみる↓
- プロテックBull-01をAmazonで見てみる
- ガスブロを圧縮空気で撃ちたい!シリーズ一覧はこちら
概要
今回は、ガスブロの外部ソースとしてのCO2(グリーンガス)と圧縮空気の長所・短所を比較してみます。
CO2内蔵タイプの市販CO2ガスブロについても少し触れます。
話の繋がりとしては前回のvol.8「レギュレター全開&複数のガスブロで撃ってみた編」からの続きです。前回のvol.8をまだ読んでいない方はこちらへどうぞ。
外部ソースメーカー
外部ソースと言えば、現状(2021年)では圧縮空気より普及しているのはCO2(別名:グリーンガス)かと思います。CO2ボンベの色が緑だからグリーン、らしいです(^^)
私の知る範囲では、エアガン業界の外部ソースメーカーは、CO2のサン・プロジェクト(通称:サンプロ)vs 圧縮空気のプロテック、という2メーカーが主流だと認識しています。
プロテック
サン・プロジェクト(レギュレターのページ)
昔はニッケンのM4シャーマンなんて名前のエアガン用エアタンクもありましたが、今では中古品をたまに見かける程度です。
ただ、ニッケンでは今でも2L〜5Lクラスのエアタンクや車の電源が使えるコンプレッサー等も生産しているようなので、
フルオートで一気に500〜1000発くらい撃ちたい、という場合には選択肢に入るでしょう。
目安として、10気圧の圧縮空気約1,000ccで私のマルイハイキャパなら200〜240発、マルイデトニクスなら220〜260発、マルゼンスコーピオンなら280〜300発くらい撃てます。(レギュレターの調整によって変わる)
ニッケンのサイトはこちら↓
エアタンクをどうやってガスブロに接続するのか?についてはmeiyaさんのブログが分かり易かったです。meiyaさんのブログはこちら↓
2Lエアタンクなら腰に括り付けられそうですが、5Lは背中に背負う事になるでしょうね。出立ちは完全に極悪ハイパワーです(^^;;
では本題に入ります。
CO2(グリーンガス)と圧縮空気の長所短所の比較
ここでは圧縮空気とCO2、外部ソースとしての、それぞれの長所短所を比べてみたいと思います。
と言っても、私はサンプロのCO2セットは持っていないので、サンプロに関しては私が購入検討した際に調べた範囲での知識です。
圧縮空気の長所
- 空気は無料
- 冬のパワー低下が皆無
- 気化工程が無いので、パーツ寿命アップ
圧縮空気の短所
- 空気入れが必要(携行時に嵩張る)
- エアボンベが必要
- 梅雨の時期に水が出る事がある
- サバゲーの場合、サンプロのレギュレターしか認めないフィールドがある
CO2の長所
- 空気入れ不要
- シューティングは勿論、サバゲーでも使えるフィールドが増えた
CO2の短所
- ボンベが空になるまで交換出来ない
- 冬のパワー低下は少しある
- ガス代が掛かる
では、ひとつずつ解説しましょう。
圧縮空気の長所
・空気は無料
これは解説しません。
・冬のパワー低下は皆無
これも空気なんだから当たり前ですね。電動やエアコキと同じです。
パワーとは少し違いますが、冬にホップの掛かりが悪くなるのも電動やエアコキと同じで、ホップパッキンの材質の問題です。
・気化工程が無いので、パーツ寿命アップ
リキッドチャージのガスブロでは、生ガスを噴いた時に冷たい液化ガスが樹脂製部品にかかり、局所的に急激に冷やされる事により樹脂が割れる事があります。
フロンは勿論、CO2ボンベも中身は液体です。ただ、外部ソースの場合は銃本体に届くまでに気化するので、圧縮空気と同様に心配ありません。
とは言え何万発も撃てば普通に割れますが。特にスライドとか。
圧縮空気の短所
・空気入れが必要(携行時に嵩張る)
私は競技自転車(ロードレーサー)用の空気入れを使っています。大きさはママチャリ用の普通の空気入れと大して変わりません。
私は電車やバイクで移動する事も多いので、この大きさのポンプは登山用大型リュックじゃないと入りませんが、車移動の方なら問題ありません。
ロードレーサー用のポンプには、携行用の小型の物もあるのですが、コンパクトさが優先されている為、
ポンピングが重い上にポンピングする回数も多い、等のデメリットも多く、
たまにしかパンクしない自転車ツーリング用としては有用ですが、エアガン用としてはデメリットの方が目立ちます。
コンプレッサーは、自宅で静音タイプを日中に使うなら良いんですが、故障時のメンテナンスコストや出先での運搬・電源確保・騒音問題等も考えると、デメリットがあります。
現時点では、しっかりした手動のフロアポンプがコスパ的に最善だと思います。フロアとは床に置いて使うタイプのポンプという意味です。
フロアポンプに関する記事はこちら
・エアボンベが必要
プロテックではフロンガスの空き缶を再利用する事を推奨しているようです。
私の場合は、ウッドランドのフロンガス500ccの空き缶を2本使用しています。
レギュレターの圧力調整によって多少変わりますが、今回のような最大開放でも、ハイキャパで約200発、スコーピオンで約240発、デトニクスで約230発くらいは撃てました。
ピストン径によって燃費も変わるんでしょうね。
このエアボンベは、先程のフロアポンプと併せて、不要な場合があります。
エアガン専用の有料シューティングレンジでは、コンプレッサーが常備されている事があるからです。
自宅では撃たない、という方は荷物が少なくて済みます。
その場合、コンプレッサー側のカプラーがプロテックタイプなのか、サンプロタイプなのか、確認した方が良いでしょう。(プロテックとサンプロは規格が異なります)
- 用語解説
- カプラー:ホース側に付ける連結器
- プラグ:マガジン側に付ける差し込み部、栓
ただし、サバゲーの場合、コンプレッサーが常備してあるフィールドは殆どありません。
そうなると、1000ccのボンベ、つまり200〜300発の弾数で足りるのか?という問題もあります。
その場合、プロテックのマルチボンベキットで容量を増やすか、或いはニッケンのエアタンクを背中に背負うのか、という事になります。
また、シューティングマッチ会場にもコンプレッサーが無かったり、コンセント使用禁止、という事が多いと思います。
その場合、大型のエアタンクに予め充填して行くか、フロアポンプとボンベを持参する事になります。
マック堺さんをJSC会場で見かけた際は、充填済の大型エアタンクを持参していました。(私は知り合いの手伝いに行っただけ)
本気で優勝を狙う立場であれば、射撃以外の体力を使いたくない、という気持ちも分かります。
・梅雨の時期に水が出る事がある
これはAPS-3あるあるネタなんですが、梅雨時期に空気を圧縮するとマズルから水を噴く事があります。
別に水鉄砲のように沢山出る訳じゃないですけどね^^;
学生時代に、空気を圧縮すると飽和水蒸気量がどう〜とか習ったような朧げな記憶もありますが、数十年前の記憶の彼方です。
とりあえず、湿度が高い時に空気を圧縮すると水滴が付くのは間違い無さそうです。
APS-3と違って外部ソースの場合は、マズルや機関部から水を噴く事はまずありません。
外部ソースの場合、銃に圧縮空気が届くまでに、ポンプ・ボンベ・ホース等、色々なパーツがあるので、水が銃本体までは届かないんでしょう。
ただ、フロアポンプ(空気入れ)のシリンダー内側に水滴が付いていた事はあります。
まぁ、その程度なら拭き取ってグリスでも塗っておけば問題ありません。
一応、私の体験談なのでこの項に入れましたが、そこまで気にしなくて大丈夫です。
・サバゲーの場合、サンプロのレギュレターしか認めないフィールドがある
これはサバゲー用途での話ですが、最近(2021年時点)になってサバゲー業界でも外部ソースを認めるフィールドが増えて来ました。
ただし、外部ソース解禁と言っても、サンプロのレギュレターとボンベしか認めない、というフィールドが多いようです。
一部のフィールドでは「メーカー問わずレギュレター全開状態で初速がセーフならOK」というフィールドもありますが、2022年1月時点では少数派です。
私が知っている範囲内では、千葉のユニオンベース、ヤネックス、秋葉原のASOBIBA、等が圧縮空気使用可能です。探せば他にもあると思います。
個人的には大歓迎です。やっぱりガスブロは楽しいですからね。
なのに、夏しか使えないとか、ごく一部の限られた機種しか使えないと言うのは寂しい限りです。
また「海外製のガスブロの中には、外部ソースでなら良く動く物が多い」とサンプロのみ許可しているサバゲーフィールドで海外製のAK47ガスブロをCO2外部ソースで使っていた方に聞きました。
海外製の中にはストックが木製だったり、外装が鉄だったり、これこそ浪漫!という銃も多いですからね。
私も非常に興味があります。
サバゲー界隈で外部ソースが忌み嫌われる根本は、極悪ハイパワー時代のイメージが払拭しきれていない事や、簡単にパワーを上げられる事が理由だと思いますが、
外部ソースメーカーもそれは考えているようで、今回のようにレギュレターを全開にしても0.8jにも届きませんでした。
となると、吐出圧力自体は真夏のフロンガスと大差無いので、それで0.989jをオーバーするような銃なら銃本体側の問題もあるような気がします。
そもそも電動ガンの性能が上がった今となっては、エアタンク背負ってサバゲーやる人なんてエンジョイ勢なんだから、初速オーバーしてまで勝ちに拘ってはいないと思います。
だって、あんなの背負ってたら、被発見率は上がり、機動力は下がり、匍匐前進で枝に引っ掛かり、階段では手摺りに引っ掛かり、狭い所は通れず・・・
勝つ事が優先なら、マガジンから伸びるホースも無く、バッテリーの続く限りよく飛びよく動き、リロード無しで何百発も撃てる電動の方が有利です。
ただ・・・勝率を犠牲にしてでも代え難い魅力があるから、あの手この手でガスブロを撃ち続ける人達が居ます。
文字通り、本来の意味でのエンジョイ勢、な人達ですね(^^)
元々「戦争ごっこ」自体が浪漫ですからね。
電動が有利とは言いましたが、サバゲーは銃の性能差を立ち回りでひっくり返せる、人間の性能差が大きなウェイトを占めるジャンルだと思います。
CO2の長所
・空気入れ不要
代わりにCO2ボンベを使う分だけ持参する必要はありますが、フロアポンプとエアボンベのセットに比べたら、遥かにコンパクトです。
・シューティングは勿論、サバゲーでも使えるフィールドが増えた
これは先程の圧縮空気の短所と同じなので割愛します。
CO2の短所
・ボンベが空になるまで交換出来ない
個人的にはこれが1番のネックです。圧縮空気もフロンガスも”減ってきたら継ぎ足し補充”が出来ますが、CO2は出来ません。
CO2はボンベ内の圧力がフロンの数倍という高圧なので「もう残り少ないから新しいのに取り替えちゃえ」という事も出来ません。(残量がかなり少なければ出来ない事もありませんが、安全上推奨されません)
マガジン内蔵タイプのCO2ガスブロなら予備マガジンを数本用意すれば、試合中やゲーム中は乗り切れますが、ガス残量が少なくなったボンベが刺さったマガジンをどうするか?という運用上の不便さは残ります。
また、マガジン内蔵タイプのガスブロって発売されている種類が少なくてCO2ガスブロが発売されているモデルしか使えないし、自分が使いやすい圧力に調整する事も出来ません。
外部ソースなら調整出来ますが、外部ソースの最大の欠点はホースがブラブラする事です。シューティングなら気になりませんが、サバゲーではかなり動き難くなる筈です。
木の枝やバリケの出っ張りに引っ掛かる事があるかもしれません。それを気にしながらの匍匐前進、クイックピーク、カットパイは気疲れしそうです。
外部ソース大好きな私でも、この点はちょっと気になります。
・冬のパワー低下は少しはある
これについては私の経験した範囲で話します。主にマガジン内蔵タイプのCO2ガスブロの話です。
CO2も気化工程がある以上、気温や連射の影響を受けます。
フロンガスと比べれば全然マシですが、ガスブロジャンキーの友人宅で銃を借りて試させてもらった結果、CO2らしく快調に動くのは、気温にして10度前後まででした。(写真にはフロンの銃も含まれます)
銃によっても結構変わるので全てのCO2ガスブロが同じではありませんが、速めの速射を続けるとブローバックがだんだん弱くなっていくのが分かりました。
セミオート主体に少し間を開けながら撃つ分には0〜5度でも作動するんですが、それでもブローバックは多少弱まる印象です。
これについてはマック堺さんも動画を出したようですね↓
内蔵タイプの場合はフロンガスのリキッドチャージと比べても気化室が小さいですからね。
という事は・・・
試した事はありませんが、外部ソース仕様のCO2なら、ホースや元々のフロンガス用のガスタンクが気化室として機能する筈なので、氷点下でもしっかり動く、という事でしょうか。
自分でサンプロのレギュレターを買ったら試してみたいですね。
・ガス代が掛かる
ガスなんだからしょうがない、と言われればその通りなんですが、この1年ですっかり「空気なら無料」という感覚になってしまい、心ゆくまで撃ちまくっていたので、
こんなに撃って、ガスだったら幾ら掛かったんだろう?と気になって、調べてみました。
サンプロで売っている74gのボンベ一本で何発くらい撃てるのか?を調べる為に、こちらのブログを参考にさせていただきました。
だいたい500発くらい撃てるんでしょうか。
仮に500発という事にして、ランニングコストを計算してみると・・・
サンプロのボンベは¥1078(2022/01調べ)なので、1発あたり¥2.156のガス代が掛かります。
フロンガスの場合は、
この時の調べでは、ハイキャパでフロンガス22gで133発撃てたので、1発毎に使うガスは約0.17g。
2022/01時点ではフロンガスの価格も少し上がったので、以前と同じウッドランドのガスを使った場合、1缶500ccが¥1960(2022/01フロンティア価格)です。
このガスを使った場合の1発あたりのガス代は約¥0.65という計算になります。
フロンガスも高くなりましたが、2022年1月時点では、まだまだCO2の方が高いようです。ガス代だけだとフロンの約3.3倍ですね。
ただ、フロンガスは将来性が皆無です。
2019年から10%の削減で始まった生産量削減は、2024年には40%、2029年70%、2034年80%、2036年85%の生産量削減が予定されています。生産量が減れば価格も上がります。
10%の生産量削減以前の秋葉原界隈での店頭価格は、うる覚えですがウッドランドの134aガスで¥1200〜1300位だったような気がします。ライラクスの152aガスが¥980位じゃなかったかな?
10%の生産量削減だけでも、市場価格はそれ以上の影響を受けたようです。生活必需品とは対照的なジャンルなので特に・・・かも知れませんが。
フロンガスは、すぐに市場から無くなる訳ではありませんが、その前に誰でも買えるような値段ではなくなると思います。
134aガスの匂い、好きだったんですけどね。私にとっては初めてのガスブロの匂いは134aの匂いです。
私が自宅でスピードシューティング遊びをする時は平日なら200発撃ちます。APSライフルの後に撃つ事が多いです。
200発というのは、約1000ccの圧縮空気を10気圧で詰めて、
ハイキャパで撃った時に、だいたい200発ちょっとでエアーが無くなるからです。
この200発をもしグリーンガスで撃ったら、ガス代は¥400ちょっと。
休日なら、ボンベに空気を入れて200発撃ってまた空気を入れて・・・を何度も繰り返します。
マック堺さんがエアタンクを使う理由がよく分かります。マック堺さんの本気練習の時は、1日に1万発撃つ事もあるそうです(^^;;
もう、手動フルオートですね!サバゲーでフルオート戦が多めでも1日1万発はなかなか撃ちません。
サバゲーと違いシューティングの場合、毎日撃つ人も多いと思います。
マック堺さん曰く「私は人よりたくさん撃ってるだけです」とボイシーで仰られていました。
サンプロとプロテックの使い回しは可能?
圧縮空気とCO2の外部ソース。調べれば調べるほど、両者のいいとこ取りが出来たら便利だろうな・・・と思いました。
想定した運用方法としては
- 自宅でスピードシューティング遊びをする時はもちろん空気。
- シューティングレンジの練習会等に行った際には、レンジ備え付けのコンプレッサーから圧縮空気を供給。
- 車で荷物を運べる時はフロアポンプを持参して空気で撃つ。
- 駐車場が無い、車は奥さんが乗ってっちゃった、バイクで行きたくなった、レギュレーションで禁止等、どうしても空気が使えない時にCO2。
要は、銃やマガジンはそのまま使い回して、圧縮空気とCO2のボンベ・レギュレターを入れ替えるだけで、いつでもどこででも外部ソースで撃てれば便利かな、という想定です。
メインは空気なので、CO2ボンベのランニングコストが掛かるのは、たまに行く「圧縮空気が使えない所」だけです。
ただ、導入コストは多少掛かります。例えばサンプロのスタートセット。
だいたい、ガスブロハンドガン1丁分ですね。レギュレター本体の導入コストに関してはサンプロもプロテックも大差ありません。
本体以外ではプロテックはフロアポンプ(新規購入時のみ)、サンプロならCO2(グリーンガス)ボンベのランニングコストが掛かります。
この値段・・・「新しいガスブロ買えるじゃん!?」という気持ち、痛い程分かります。
そんな時、部屋の中を見回してみましょう。押し入れの中に「これ、もう何年も撃ってないな」という銃ありませんか?
どんなに格好良く見えた銃も、毎日見てる内に見慣れて感動が薄れちゃいますよね。
「銃と女房は新しいのに限る」という孔子の格言もあります(無ぇよ・・^^;)
そんな時、運用方法の幅を広げるグッズが「近すぎて見えなかった事」に気付かせてくれます。
それは時に、金属標的だったり、外部ソースのレギュレターだったり、曇らないゴーグルだったり、50mシューティングレンジだったり、銃が運び易くなる登山用リュックだったり、古女房との旅行だったりします。
レギュレターがひとつあれば他の全てのガスブロに使えます。そこから新しい楽しみ方が見出せるかも知れません。
とりあえずこのサンプロのスタートセットを買えば、ボンベ・レギュレター・6mmホースはこのまま使って、私のマガジンに接続出来そうです。
何ならレギュレターだけサンプロで買って、6mmホースはホームセンター、CO2ボンベはもっと安い市販品でも良いかもしれません。
6mmホースとマガジンを繋ぐ部分には、
プロテックのMSTをもうひとつ買って6mmホースの先端に嵌めれば、
既にプロテックのコネクティブプラグが付いているマガジンがそのまま使えます。
プロテックとサンプロでは、カプラー(ホース側に付けるパーツ)や、プラグ(マガジン側に付けるパーツ)の規格が違うので、カプラーとプラグは同一メーカーで統一する必要があります。
シューティングレンジのコンプレッサーは当然圧縮空気なので、プロテックのMST(カプラー)が付いているレンジが多いような気がします。
なのでサンプロのカプラーとプラグを使わない代わりに、プロテックのMSTを使うとしたらこうなる、という構想です。
マイクロカプラー ソケット MST MC (6mmホース用) オリジナル解説書付き 【プロテック PROTEC】【外部ソース化】をAmazonで見てみる↓
サバゲーの場合の問題点
サバゲーの場合に限り、問題が残ります。給弾をどうするか?です。
例えばマルゼンのスコーピオンの装弾数は30発です。
同じスコーピオンでも電動ならドラムマガジンの370発があれば大抵の場合、事足ります。
サバゲーの場合、一部の耐久戦を除き、フィールド内にボトルやローダーは持ち込み禁止です。
サバゲー界では外部ソースはまだ試験的導入の段階ですから、外部ソースユーザーも考慮したルール改訂は、今後に期待するしかないようです。
となると、外部ソースの銃に給弾するには、マグチェンジの度にカプラーとプラグの接続を外して次のマガジンに付け替えるのか?
それとも、そもそも給弾が不要になるように多弾マガジンを用意するか?
このどちらかになります。
それぞれに問題点があります。
カプラーを付け替える方法は、用意するのは比較的簡単です。が、マグチェンジの度にカプラーとプラグも付け替える必要があります。
それを森の中で泥まみれのグローブでやるのは、ちょっと勘弁です。機関部に泥が入りそうです^^;
多弾マガジンの場合は、一部の海外メーカーからガスブロ用のドラムマガジンが発売されていますが銃種が限られる為、多くの場合は自分でマガジンを改造する事になります。
最初に改造する手間は掛かりますが、一度作ってしまえば、電動ガン並みの安定したフルオートをガスブロのリコイルと共に堪能出来ます。
「ドラムマガジン 外部ソース」等のキーワードで検索すると面白そうなブログが幾つかヒットするので、それを参考に私も近々やってみようと思っています。
また、ヤフオクやメルカリ等に、既に個人で改造済のガスブロマガジンにドラムマガジンを取り付けた物を売っている事があります。
もちろん個人売買なので何の保証もありませんが、悪質な出品者なんて稀にしか居ないような気がします。
特にエアガンのような金にならないジャンルでは。
まとめ
今回、圧縮空気をレギュレター全開で撃ってみて1番印象に残ったのは、リコイルショックの強さです。
数値に表せないので感覚的な話で恐縮ですが、市販のCO2ガスブロと同等レベルのリコイルを全てのガスブロで味わえるのは魅力的です。
こうなると、動作が不安定という理由で敬遠していた海外製ガスブロにも興味が湧きます。
そもそも、ガスブロが「実射性能では電動に敵わない」と言われるのはガス圧が不安定な事が大きな要因です。
それが解決出来れば、理屈の上ではコンプレストエアーのAPS-3、同じく畜気式の実銃エアライフルと同じ、圧縮した気体を直接供給するシステムです。
命中精度までそれと同じとは言いませんが、少なくとも電動ガン程度の性能であれば、各部の調整次第で実現可能なんじゃないか?と思っています。
サバゲーで使用する際(特に匍匐前進)に、ホースやボンベが邪魔になるような状況では、ホースの取り回しやボンベの位置などの工夫の余地はありますが、
スピードシューティングやお座敷シューティングであれば外部ソースのメリットが際立つと思います。
この1年で、少なくともお座敷シューターにとって、圧縮空気仕様はメリットしかない!(言い過ぎかな?でも本音です)と思いました。
スピードシューターにとってもメリットの方が大きいと思います。
今後はサバゲーでも運用出来るように、ルールが改訂されるまでサンプロと組み合わせる事も検討しています。
では今回はこの辺で。
ハイキャパの記事一覧はこちら
圧縮空気シリーズの第1回目はこちら
東京マルイ.ハイキャパ5.1をAmazonで見てみる↓
東京マルイ.デトニクスをAmazonで見てみる↓
サンプロのCO2外部ソースセット(マルイ・マルゼン対応ネジ径、圧力計の無いタイプ)をAmazonで見てみる↓
サンプロのCO2外部ソースセット(ミニ圧力計付、ホース・カプラー別)をAmazonで見てみる↓
プロテックのマイクロカプラーソケットをAmazonで見てみる↓
プロテックBull-01をAmazonで見てみる
ガスブロを圧縮空気で撃ちたい!シリーズ一覧はこちら
このブログでは、いろいろな銃やシューティングをカテゴリー分けしてあります。このページの冒頭・末尾にある「サイトマップ・カテゴリー」をクリックしてみて下さい。
コメント
液化CO2そのものを作ることは、非常に簡単です。ドライアイスを融点まで温度を上げれば
簡単に液化できます。液化したCO2を保存する方が、厄介なのです。圧力計をつけて所定の圧力に達したら、放出する方法が必要ですが、炭酸系ペットボトルでフレーク状のドライアイスを液化したことはあります。強化キャップに圧力計をつけて、1hpa程度で溶かしたドライアイスを
サンプロノズルに繋いで、ハイキャパ5.1でかなり撃つことができました。
また、クエン酸と重曹を混ぜることでCO2を発生できます。
なるほど。それは知りませんでした。勉強になります。ありがとうございました。