- 概要
- ターゲット台座を改良
- バットプレートのセッティング
- バットプレート調整後の実射
- 集中力を維持する練習
- 5m先のBB弾に中てるコツ
- 2分で5発の壁
- 実銃競技とAPSの違い
- まとめ
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概要
今回は5m先のBB弾に前回よりは中たるようになってきたけど大事な事に気付いた、という話です。
タイトルに書いちゃったのでバレバレではありますが撃ち方のコツやバットプレートの調整についても解説します。
前回はAPSライフルでコート無し190点という高い壁に挑む為に5m先に置いたBB弾を撃ってみよう、という話でした。前回の記事はこちら↓
その後、練習を重ねて少しずつ的中率が上がってきました。するとちょっとした問題が・・・(メインの問題は後半で)
ターゲット台座を改良
BB弾が転がらないようにターゲット台座に小さなOリングを両面テープで貼り付けてBB弾を乗せていたんですが、
Oリングが剥がれて吹っ飛ぶ!という問題が頻発しました。両面テープだけじゃ接着力が弱かったようです。
強力な接着剤で固めちゃおうかな?とも思いましたが、そこまでやるとOリングがボロボロになった時に交換するのが面倒臭そうだったので、OリングにBB弾を乗せるのはやめて・・・
台座に元々開いていた4ミリの穴にM4の丸頭6角ボルトをナット止めして(ボルトは家に余ってたやつ)
ボルトにBB弾を乗せてみました。M4なのでBB弾が丁度良い塩梅で嵌りました。多少揺れても転がり落ちる事はありません。
当初、ブルズアイの練習のつもりで5個並べようと思っていたんですが、
試射してみると、的中後の跳弾が隣のBB弾にも当たっちゃう!というミラクルショットが数回起こったので、予備として6個置けるようにしてみました。
バットプレートのセッティング
小さい物を狙う為に今までよりシビアに
ボーンサポートでの立射姿勢をとれるように津場さんの動画をBGM代わりにして立射姿勢の練習をしていたんですが、何となく銃が懐で遊んでいるような気がしました。
遊んでいるというのは例えれば、スキーブーツのバックルの締め付け方が緩くてブーツの中で足が遊んじゃってるような感覚とでも言うか。
スキーの場合、足とブーツがどれだけ隙間なく密着しているか?によって細かいコントロールが出来るかが格段に変わります。
道具を使うスポーツは大体同じでしょうね。
そんな矢先、スマホから聴こえてくる津場さんの声。
この動画の右肩の解説の所で「右肩を巻き込まない」という一節がありました。
「・・・ん?これ、自分に当てハマってないか?」
実はこのSR96はバットプレートの前後位置をかなり前めに、短くコンパクトに据銃出来る位置に調整してあります。
前回の記事で話した「身体が楽な姿勢」と「楽に止まる姿勢」の違いが分からなかった頃、コンパクトに据銃した方が楽な気がしていました。前回の記事はこちら↓
“コンパクトに据銃した方が楽”というのは、スピードシューティング用スコーピオンの影響もあったのかも知れません。
スコーピオンの記事はこちら↓
スピードシューティングの場合は、ボクシングのピーカブースタイルのように小さく縮こまって据銃する事で小刻みに素早く回転する事が出来ました。
鉄板にカカンカンカカン!とリズムよく中たるフィーリングが気持ち良かったので「速く動ける=よく中たる」という勘違いをしてしまったようです・・・我ながらアホ過ぎます(^^)
速く動ける姿勢というのは、静から動へ移行し易いという事なので、裏を返せば静止し難いとも言えます。
早撃ちとは考え方が全く違う!という事を腐った脳みそがやっと気付いたようです^^;
という訳で、バットプレートの前後調整位置をもっと後方まで伸ばしました。
津場の解説にある「右肩を巻き込まない」のであれば、バットプレートは後ろに来る筈ですからね。
この状態で据銃してみると、右腕を脱力して肘が下がって来た時に、スコープの中の景色が時計周り方向にグリン!と回転しました。
これも津場さんの動画にありましたね。右肘の解説の所で「銃が外に傾いてしまう」というやつです。
今までは「銃が懐で遊んでいる」と感じるような緩いセッティングだったので銃が回転しようとするのを筋力で押さえ込んでしまっていたのかも知れません。
そこで今度は、
バットプレートの取り付け角度を時計方向に回転させてみました。写真は使い回しです。すいません。
バットプレートの調整機構が少ないAPSライフル、96ウッドとかSR-2とか↓
の場合は、例えばこういうの↓
を工夫して取り付けてみるのも面白そうです。その方が良いセッティングが出たりして^^;
これで右肩を巻き込まず、右肘を自然に下ろせるセッティングになった筈?です。もう一度、解説動画を聴きながら立射姿勢をとってみます。
慣れない姿勢に戸惑いつつ何度もやってみました。
頭の中でこの姿勢を何度も何度も想像します。2時間くらいやったでしょうか。スマホから自動再生で聴こえる津場さんの解説もそろそろ覚えてきた頃・・・
だんだん銃が自分に向かって沈み込んで来るような気がしました。
今まで感じた事の無い不思議な感覚・・・
試しにスコープ越しにBB弾を狙ってみると・・
バットプレート調整前では考えられない程、銃が止まっていました。
写真みたいにピタッと止まる訳じゃないけど、BB弾の外周辺りをウネウネ動いてるような感じに。
「嘘だろ⁉︎これしか揺れないの?・・・今ならイケるかも」
バットプレート調整後の実射
この感覚が残っている内にそそくさと銃に弾を装填します。BGMは津場さんのアプローチ動画です↓
後述しますが、この動画内の「ゆっくり丁寧に」に全てが集約されている気がします。
コッキングして据銃して・・・自然狙点から息を吐くとレティクルが下りてきます・・・これでもか!という程ゆっくりゆっくり狙点を下ろします。
レティクルの十字がBB弾の上端に近付いた辺りからトリガーを絞ります。
絞り方はこの動画の17:20〜の解説を思い出しながら・・・
左から撃ちます。撃った結果は、
- 初弾は的中。「お!いきなり中たった!幸先良いな」(心の声)
- 2個目も的中。「マジか!緊張してきた」
- 3個目も的中したけど跳弾で隣のBB弾も吹っ飛びました。「出た!ミラクルショット。まぁいいや、あとふたつ!」
- 4個目も的中「げ!ラス1まで来ちゃった。プレッシャーに負けるパターンだ」・・・目を瞑り何度も深呼吸して冷静さを取り戻そうとしますが・・・
- 5個目を狙います・・・中たれば満射。心臓がドクンと言う度にレティクルがビクンと揺れます。一旦眼を閉じて足裏がグラグラしてないか?を確認・・・肩の力を抜いて銃が沈み込んで来るのを待ちます。・・・銃の重さを左足裏に感じる・・・焦るな、ゆっくり絞れ・・・ボスッ・・・失中!!
・・・この脱力感・・・ラストで外しました。でも、久しぶりに集中力の限界に挑戦出来たような気がします。
それにしてもセッティング変更直後にいきなり4個も中たるとは。
ただし、この4個ヒットはかなり運が良かったと後で分かりました。
セッティング変更は当たりだったみたいだし「俺、上手くなったんじゃね?」と調子に乗って、その後しばらく撃ち続けました。が・・・
さっきの4個ヒットは何だったの??と泣きたくなる程の失中失中また失中・・・
バックストップのランチョンマットにBB弾が当たるボスッという音だけが何度も虚しく響きわたります。
調子の良い時には2〜3個くらい連続ヒットする事もありますが、結局その日は4個以上の連続ヒットはありませんでした。
集中力を維持する練習
失中が多いとだんだん外すのが当たり前になって集中力が途切れてきます。まずいパターンです。
本来、集中力を鍛える練習ですからね。弾数だけを消費する散漫な撃ち方は無意味どころか悪影響です。
「外れてもしょうがない」という気持ちは底無し沼です。
↑この人はフィクションですが、地球の何処かで「外したら自分が死ぬ」覚悟でトリガーを絞ってる人が居るかも知れません。
少なくともこの人達は人生が掛かっています。↓
まぁ私はお遊びおちゃらけシューターですが、その集中力は見習いたいです。
そこで・・・
またしてもBB弾と1センチサイコロを交互に並べてみました。
頑張れば中たるかもしれない大きさと、外したら恥ずかしい大きさを混ぜてみた訳です。
目的は集中力の維持です。
前回も書きましたが、6ミリに狙点を合わせようと集中した直後に1センチを狙うと「マジか!(笑)」という程でっかく見えます。これを外したら恥ずかしい!と思うくらい。
自分の限界を底上げする為に6ミリのBB弾を撃ちますが、頑張っても外す事が多々あるので中たるまで撃ちます。
ちゃんと集中すれば1〜3発くらいで中たる事が多いですが、何度も外すと集中力が途切れるので、
交互に1センチサイコロも撃って「失中は許されない」という集中力を回復させます。挑戦と必中の繰り返しですね。
1センチサイコロ5個の練習では「満射」が至上命題でしたが、
今回は「揺れ幅を小さくする事」がテーマです。
しばらくこの練習をタイマー無しでやってたんですが、集中していると時間の感覚が麻痺して来るので
「そう言えば、この撃ち方ってどのくらい時間かかるんだろう?」
と、APSタイマーで計ってみました。すると、とんでもない事に気付いてしまいました。
5m先のBB弾に中てるコツ
まずは現時点で何となく気付いた範囲でBB弾に中てるコツの話をします。
いきなり撃つ前に幾つか事前準備する必要があります。
最初に立射姿勢を練習しながら、自分に合った内的姿勢をある程度見つけられるか?が土台になるような気がします。
さっきもリンクを貼りましたが超重要なのでもう一度。立射姿勢の動画はこちら。
内的姿勢についてはこちらの動画を参考にしています。
つまり自分の身体がグラグラしない為の姿勢をまず作ります。
次にルーティンですが参考動画はこちら
ルーティンとは据銃までの手順ですら毎回同じにしよう、って事です。
スポーツでも仕事でも、同じ事を繰り返すから上手くなります。それがルーティンです。同じ手順で繰り返さないと、毎回新しい方法にチャレンジしている事になってしまいます。
私の現時点でのルーティンを一応書いておきます。
- 銃を持つ
- スタンスを大雑把に決める
- バットプレート下端を三角筋と大胸筋の間に当てる
- コッキングをゆっくりやる
- 銃を30度位まで挙上して左拳頭部をパームレストに当てる
- 銃を内側(反時計回り方向)に傾ける
- 右手で銃を引いてバットプレートの当たり位置を最終調整する
- アイレリーフを確認しながらチークする
- 左上腕内側を体幹に密着させる
- 骨盤を標的方向にスライドして左腸骨稜を上げる
- 左僧帽筋を脱力して左肘が自然に止まる位置まで下ろす
- 息を吐きながら菱形筋を脱力して銃を胸に近付ける
- 顎を引いてアイレリーフを最終調整する
- 閉眼して足底の荷重分布と内的姿勢を確認する
- ゆっくり開眼して自然狙点を確認する
- 縦揺れが酷ければスタンスを広げて、横揺れが酷ければスタンスを狭める
- スタンスを変えた場合は閉眼のトコからやり直す
とまぁ、こんな感じです。これだけでも結構時間がかかります。
立射姿勢・内的姿勢・ルーティン、この3つが「撃つ前の土台」だと思います。
今回の話のメインは、その後の撃ち方つまり「アプローチ」です。
このアプローチ動画の09:00〜をご覧下さい。(はじめての方は最初からどうぞ)
津場さんが「ゆっくり丁寧に」そして「一旦止める」と解説されていましたね。
現時点の私の感触では、このパートに必要な時間を掛ければ「揺れが小さくなる=中たる」ような気がします。
解説通りホントにゆっくりやるんですが、私の場合はウォーミングアップ(50発位撃つ)の後に1分位休憩してこれをやるとBB弾の外周範囲内に1〜2秒くらいなら揺れを収められる事があります。(食後、空腹、寝不足、気になる事がある時は無理でした)
その1〜2秒を逃さずトリガーを絞り切れた時はほぼ100%中たります。それが毎回出来るようになれば目標達成なんですが毎回は難しいです(^^;;
津場さんも難しいと言っていましたが、自分でやってみると重みが伝わりますね。
「絞り切る」についてはこの動画の17:20〜をご覧下さい。↓
と、ここまでが「5m先のBB弾に中てる事」だけを目標とした手順です。
2分で5発の壁
ここで表題の「2分で5発の壁」についてです。もう何となく察しが付きますよね^^;
津場さんの動画にあった「黒点に向かってゆっくり下ろす」の「ゆっくり」が超重要です。
確かにゆっくりやれば中たる事は実感出来ました。当然ですが「ゆっくり=時間が掛かる」という事でもあります。
ホントにBB弾に中たるような「ゆっくり」したアプローチで撃ってみた時に、APSタイマーで時間を計ってみました。(この計測の時はホントに的中しています)
2分で2発・・・でした。
この時は比較的上手くいった方なので、揺れを補正する為に構え直しをしたら2分オーバーだと思います。
もう少し早く撃ったらどうなるんだ?と思って少しペースを上げてみると・・・急にレティクルが揺れ始めて途端に中たらなくなりました。
「これが急ブレーキか!」
津場さんの解説の正確さを実感しました。
オリンピック選手が何であんなにゆっくり撃つのか?よく分かりました。
私のようなド素人の目にはゆっくりのんびりに見える動きの中で、実は選手達は大量の仕事を凄い速さでこなしていた!という事だったようです。
実銃競技とAPSの違い
APSラジオでリスキー加藤さんが「APSは早撃ちだ」と話されていた事があります。その意味が分かりました。
実銃の精密射撃とAPSでは1発撃つのに掛けられる時間が全く違います。
例えば実銃エアライフルの立射では競技時間が75分で全部で60発撃ちます。1発撃つのに掛けられる時間は単純計算では75秒という事になります。
75分間ずっと据銃している訳じゃないので実際には75秒は掛けないと思いますが。
対してAPSのブルズアイは2分で5発ですから、1発撃つのに掛けられる時間はたった24秒です。
ルーティンにもある程度時間を要するので、たった24秒で「ゆっくりアプローチ」は出来ません・・・少なくとも私のウデでは(TT)
とは言え、APSライフルのリザルトを見ればオープンクラスでブルズを満射している人も居ます。
満射するような人は5m先のBB弾程度なら中てられる精度で撃ってると思います。上手ければ早く撃っても止められる・・・のかもしれません。
勿論、津場さんの解説が使えないと言ってるんじゃありません。実銃が狙うのは10m先の0.5ミリです!求められる精度が桁違いです。
5m先の6ミリ程度で四苦八苦してる私のレベルが低過ぎるって事です。
実銃競技と比べるなら「そんなにデカい標的に中てるだけなら時間が短くても充分だろ?」という見方も出来ます。
となれば話は簡単!練習して2分で5個のBB弾を満射出来るようになるまで撃ちまくります。
話は簡単ですが実現はいつになるやら。なにせ根性無しですから(^^)
まとめ
前回と今回、2回に渡ってAPSライフルでマスターバッジを取る為にBB弾を撃つ、という話をしました。
バッジだけを狙うならブルズ以外のプレートやムーバーで点を稼ぐとかオープンサイトで出るとかした方が近道な気もします。
ただ、そこは精度オタクというか変態というか小さな標的に向かって真っ直ぐ飛んで行った弾が見事的中した瞬間が見えた時の脳内麻薬が大好きです。
3回目は未定ですが何か新しい発見があれば書くかもしれません。
では今回はこの辺で(^^)/~~~
後日追記
練習すればする程「銃を身体に近付けるほど止まる」という気がしてきました。気付けばセオリーを破って背筋を伸ばして胸を張って据銃していました。
すると胸を張っているからだと思いますが、胸骨の上半分の辺りに銃の一部が触れる感触があり、これまでにない程、銃が身体に近付いた感じがしました。
揺れる時は銃と身体がくっ付いたまま同じリズムで揺れているような気がしました。
銃が身体に近い為か、必然的に左前腕を垂直に近い角度で据銃する事が出来ていました。その結果、BB弾を5個連続的中しました。
5個的中よりも銃とひとつになれたような不思議な感覚を味わえた事が印象的でした。これを狙って出来るようになればドラクエのレベルアップBGMなんですが・・・
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