マルゼンAPSライフルtype96.LE2021ウッドストックのレビュー.その3

マルゼンAPS type96 LE2021ウッドストック

概要

今回は、マルゼンtype96.LE2021ウッドストックのレビュー3回目です。他のレビューはこちらから

マルゼンAPS type96 LE2021ウッドストック
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今回は、アジャスタブルトリガーについてじっくり見て行きます。

アジャスタブルトリガー

説明書によると、このトリガー、随所にAPS-1のパーツを流用している、との事。

APS-1は撃った事が無いんですが、APS-3のトリガーは、キレよくカチッと落ちる、とっても気持ち良いトリガーだと思っています。

この辺は、さすが精密射撃メーカー!某最大手メーカーとは設計思想が違います。何を重視するか?の差ですが。

では、マルゼンtype96.LE2021ウッドストックのトリガーを見てみましょう。

右側から見ると前後にトリガー位置を移動するレールと固定ボルトが見えます。

トリガーのやや上に前後固定ボルト、トリガーの後ろには、トリガー自体の首振りの固定ボルトがあります。

左側から見ると固定ボルトの受けのナットが見えます。

下から見るとトリガーの後方に首振り固定ボルト。

右前から見たところ。

右後ろから見たところ。

前後移動レールの全長は約27ミリ。

そのレールを咥え込むトリガー基部の幅は8.6ミリ。大雑把に9ミリって事にして、トリガーの前後方向の移動可能幅は約18ミリです。

トリガーをこの位置から・・・

ゆっくり引くと、ファーストステージはかなり軽く、セカンドステージで少し重くなった後にカチッと落ちます。後ろ遊びも少しあります。

トリガーを外してみます。

トリガー基部の棒状の部分に、

トリガー後部の穴の部分が嵌る構造です。

トリガー後部の穴の下側は、ボルトの受けとして平面になってます。

トリガーをトリガー基部に嵌め込んだ状態では360度、クルクル回ります。この状態で固定も出来るので、トリガーの首振り可能な角度は360度です。

では、上下方向の調整が可能かどうか?

トリガー基部が嵌るトリガーの穴ですが、

嵌る深さは、4.3ミリでした。

嵌る部分の上方には2ミリ強の余裕があります。

このような簡単な構造なので、上下移動の為の加工も可能かも知れませんが、剛性を考えると、プラリペアでトリガー部を自作するとか、蔵前工房舎さんに相談するとかした方が良いと思います。

だって精密射撃銃ですからね。トリガーの剛性感は最重要でしょ(^^)

96LE・SR-2・APS-3のトリガー引き比べ

この後、機関部とストックを組んで、96・SR-2・APS-3のトリガーを引き比べてみました。その結果は・・・

ファーストステージ(引き始め)はどれも非常に軽いです。

セカンドステージ(少し重くなるトコ)の引きが軽い順に、96・APS-3・SR-2。

セカンドステージの引く距離が短い順に、APS-3・96・SR-2。

という結果でした。トリガー計測器を持っていないので、あくまで私の指の感覚ですが。

96とAPS-3の差については、ハンドガンとライフルでセッティングも変わるでしょうし、何より好みの差だと思います。どちらも鋭くカチッと落ちる、いかにも競技用!という感触です。

SR-2はダメな銃なのか?

引きの軽さ・短さ共に最下位となったSR-2ですが、SR-2のトリガーがダメなトリガーだとは思いません。

初心者にとって扱いやすいか?という観点から見れば、初心者は上級者と違い、十字線の揺れ幅が10点圏内に収まるまでに時間が掛かります。

あまりに軽くてすぐ落ちちゃうピーキーなトリガーでは、

「え!?まだタイミングを計ってる途中だったのに・・」

という事になりやすく、扱い難いです。(経験談です(TT)

上級者にとって良いトリガーが初心者にも良いとは限りません。

ある程度ファジーなトリガーの方が、初心者にとって中てやすいと思います。やっぱり中たらないと楽しくないですしね(^^)

SR-2は、適度にファジーなトリガー・単体なら2キロ程度の重さ・1m弱の長さ・バイポッドや握り易さによる狭い自宅内での取り回し・左効き対応や変な出っ張りの無い各操作系などなど、

SR-2は、色々な面で「初心者がこれから上手くなる為のバランスを考えられた扱い易い銃」だと再確認しました。

それをあの価格で実現したマルゼンの開発担当の方、グッジョブです(^^)v

「安かろう=悪かろう」はSR-2には当てはまりません。価格も含めて初心者にとってのベストバランスなんだと思います。

最初のAPSライフルがSR-2だった私は運が良いです。日頃の行いは悪い癖に(^^)

おまけ。マガジンは自重で落下するのか?

マガジン側を上にして、リリースレバーを押すと・・・

ビヨヨーン!

フワッ・・・

ボテッ・・・・・って、黒ひげ危機一髪かよ(爆笑)

スマホのバースト撮影機能で撮りました。

このマガジン、このくらい勢いよく排出されてくれないと、マガジンを摘んで引っ張り出す為の切り欠きがストック側に無いんですよ。その対策だと思います。

まとめ

マルゼンtype96.LE2021ウッドストックのトリガーは、私のレベル(現時点でライフルクラスのシャープシューター)ならノーマルでも充分なトリガーだと思いました。

逆に、これ以上キレッキレだと扱い難いんじゃないかな、と思うほどです。

元々のグリップの形状が良いので、トリガーの調整範囲もこれで充分です。

まだ触れていないチークピースの調整については、スコープを載せて実射しながら徐々に詰めて行きたいと思います。

スコープを載せる為の小物を週末にでも買いに行くので、レビューその4の更新は少し先になると思います。

準備が整い次第、実射でのグルーピングを測りたいですね。

では今回はこの辺で。

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