今回、比較する3丁は・・
やっと完成したVSR-10.Gスペックの加速シリンダー仕様。詳細は製作記をご参照下さい。
シリンダーのオーバーホールが完了したVSR-10リアルショック。詳細は「VSR-10シリーズのシリンダー封印解除」をご参照下さい。
マルゼンのAPS競技認定銃。APS.SR-2です。ノーマルです。ホップアップは付いていません。
何故、この3丁なのか?
なぜ、この3丁を10mで比較するのか?
まず、自信作のGスペ加速シリンダー仕様は、遠路はるばる50m射場に持って行く前に、グルーピングの確認とサイト合わせをしたかったんです。
50m専用銃として200ミリのショートバレルにしたので、近距離のグルーピングは、大した事ないだろうな、という諦めが半分。
初速安定性を煮詰めたり、バレル剛性を上げたり、頑張った部分も多かったので、意外とイケんじゃね?という期待感半分で、精度を確認してみたくなりました。
次にVSR-10リアルショックですが、シリンダーオーバーホール後の動作確認と言えばそれまでですが、今回はシリンダー内のバリを取ったり、どのグリス が気密が良いか?吟味したりしたので、その効果の確認と、
同じVSR-10でも、ショートバレルのGスペに対し、倍以上の長さのロングバレルなので、巷で良く聞く「ロングバレルは近距離用」という噂が本当なのか?確認したかったんです。こちらの方がメインかな。
マルゼンのSR-2は、普段は自宅室内練習用に6mでゼロインしてあります。近々、練習場へ行く予定なので、念の為、10mのゼロインをしておきたかったのがひとつ。
もうひとつはベンチマークとして。2丁のVSR-10がどの程度仕上がっているのか?10m専用銃としては間違っても負けられない所ですが、10mでもSR-2に迫れるなら、2丁のVSR-10、かなりの完成度と言っていいんじゃないでしょうか。
また、近距離の精密射撃であれば、ホップアップは無い方が良い、というのもよく聞く話です。それを確認したい、というのもあります。
とりあえず、やってみましょう。
使うターゲットは・・・
精度確認の度にお世話になる、フロンティアのAPS用ブルズアイターゲットです。ダイソーで買った鉄板に貼り付けました。
巻尺で10mを測りました。
三脚に依託して撃ちます。依託射撃の注意点は、目がスコープの中心を覗けているか?アイレリーフを変えながら確認します。
紙ターゲットで計測する前に、金属ターゲットを数発撃ってみて、大雑把なゼロインをしました。
これが意外に面白くて、つい必要以上に撃ってしまう事が何度もありました。(^^)
使う弾は・・・
VSR-10のGスペ・リアルショックの2丁には、ギャロップの0.3gを使います。もっと高価な弾を使うか迷いましたが、50mシューティングで使う弾じゃないと意味ないかな?と思いまして。
同様の理由でSR-2の場合は、BLSの0.48gです。この弾をAPSの競技でも使う予定です。
プラ弾ですが、自宅敷地内だし、弾が敷地外に飛び出さないように配慮してあります。
測定結果
まずはGスペから。
部屋で弾速測定してる時は気付かなかったんですが、今回、屋外で撃ってみたら、パシーンって感じの凄い音がしました!
シリンダー排気量に対して、インナーバレル長が長過ぎる時は、負圧の発生により、ほぼ無音だったんでした。
現状では、排気量に対するバレル長の比率が短めな事と、加速シリンダーによる、短時間での強い正圧がマズルから排出される事により、このような破裂音が発生するのだと思います。
慌ててサプレッサーを付けると、びっくりする程、静かになりました。
ノーマルのシリンダーより排気量が少ないので、シリンダー排気量に対するサプレッサーの容量が相対的に大きくなった為、サプレッサーの効果が絶大なようです。
車やバイクのマフラーと同じ理屈ですね。
では実射です。1枚のターゲットに10発撃ちます。ターゲット交換時にスコープの調整もします。
撃ち始め。ずいぶん散るなぁ・・・。因みに単位はミリです。今回のグルーピングは59ミリです。
上下調整して、次の10発。
だんだん、まとまって来ました。グリスとパッキンが馴染んで来たのかな?
試しにホップを15まで弱めてみました。あんまり変わんないかな?
ホップを10まで弱めました。初速計測時のデータを見返すと、ホップ10は初速安定性が高いです。それが集弾性にも現れたのかも知れません。
ここからリアルショックです。
この時、銃がGスペからリアルショックに変わったのと同時に、スコープがフロンティアの1-6倍から、同じくフロンティアの3-10倍に変わりました。
こうして、同時に見比べると、フロンティア同士でも、10mでの見やすさは、3-10倍の方が良かったです。
明るくクッキリ見えるって感じです。スコープ覗き画像を写真に撮ろうとしたんですが、失敗しました。レンズでレンズを撮るのは難しいです。
お!Gスペより良い出だしです。
ホップを15に落としたら少しばらけました。
お!これは良いですね。Gスペと同様に、リアルショックでもホップ10は、初速計測での初速安定性が高かったです。
なんて言った矢先にフライヤーです。フライヤー抜きで良いなら、結構まとまってると思います。
ラストはSR-2です。
現時点での最高記録は、リアルショックの25.5ミリです。10m専用銃のプレッシャーで射手も緊張します。
ただ、アドバンテージがあるので少しだけ気が楽です。
アドバンテージとはSR-2に付いてる4-12倍のスコープです。
他の記事にも書きましたが、これ、恐ろしく良く見えます。
これを買うまでは、フロンティアのスコープが1番良い、と思ってました。
ただし、このヒューガというメーカーのスコープの全てのモデルが、フロンティアより優れているか?は分かりません。
私が店頭で確認した物の中には、フロンティアに負けてる物もありました。
ただ、このNF4-12に関しては、ほんの少しだけどまだ揺れてるか?までハッキリ見えるので、揺れが止まるタイミングでトリガーを引く、と言う芸当が可能になります。
これは私のウデではなく、スコープの性能です。
いきなり今日の最高記録が出ました。
高性能なのが、スコープなのか?銃なのか?弾なのか?良く分かりませんが、競技銃の貫禄を見せつけてくれました。
右下のメモは6mゼロインとの変化をメモっただけなので、気にしないで下さい。
2回目もなかなか安定してますね。
ゼロイン調整としては、こんなもんですかね。実は、この3回目辺りから、西陽が眩しくて、薄目で撃ってたんです。
でもまぁ、ゼロインも大体合ったし、終了にします。
考察
色々と条件の異なるSR-2は別格扱いとして・・・
同じ50mシューティング銃のGスペとリアルショック。
10mのグルーピングではリアルショックの勝ちと言って良いと思います。
「近距離の精度ならロングバレルが良い」
と言う、巷の噂通りの結果になりました。
勿論、私のチューニングのウデの問題もあるでしょうし、スコープの性能差もあると思います。
更に言えば、10mという距離との適性もあるでしょう。
Gスペの加速シリンダーは、50m先のフライパンに当てるには、どうしたら良いのか?だけを最優先して作った銃です。
要は1Jのパワーの内訳をいかにホップに振り分けるか?です。これは10m精密射撃には不要な要素です。
ただし、最初に抱いた淡い希望・・50mで当たる銃は10mでも当たるんじゃないか?・・という希望的観測は打ち砕かれました。
もっとも、まだ、加速シリンダー完成後に50m射場に行っていないので、本当に50mなら当たるのか?という不安も拭えませんが・・・
そろそろ梅雨も明けそうですし、早く50mを試してみたいものです。
あ、その前に、50m射場の草刈りをしに行かないと・・・。夏になると私の身長を超えるような雑草で埋め尽くされると言う、物凄い所なんです。
だからこそ、人目を気にせず悠長に、鉄砲撃ちなんて遊びが出来るんですけどね。
次回こそ、50m実射の報告が出来れば、と私自身も楽しみです。
その時はYouTubeにもアップします。以前、シリンダー封印解除前のリアルショックでの、50mシューティングの様子は、既にアップしてあります。宜しければご覧に下さい。↓
マルゼンSR-2の方が興味のある方はこちらへ。6mの距離で1センチのサイコロを撃ち、連続何回当たるか?という動画です。↓
Gスペに関する記事一覧はカテゴリーから見られます。↓
追記:Gスペ加速シリンダー仕様で50m射撃をして来ました。動画はこちら↓
では今回はこの辺で。
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