加速シリンダー仕様での50mシューティング実射動画はこちら
本編が1本と、弾道を見たい方向けの参考動画を2本作りました。本編は最高的中記録の回と簡単な解説、それ以外の回を参考動画に入れました。
本編はこちら。まず本編からご覧下さい。
弾道を横から見る参考動画1はこちら
弾道を下から見る参考動画2はこちら
銃の解説
実射時の詳細は動画内で紹介し、このブログでは主に銃の仕様について解説します。
アウターバレルはノーマルより110ミリショート。リアルショックと並べるとかなり短いです。
黒い銃にサイレンサーが付いてるとアサシンっぽいですね。
スコープはフロンティアの1-6倍です。
背の高い雑草は、大人の身長位あります。
今回使った弾は、BLSの0.32gバイオです。そこまで高精度な弾ではありませんが、G&Gの0.33はグレーなので視認性の問題と、ワックスによるバレル汚れが気になります。
ただ、この0.32バイオは在庫が無い事も多いようです。
加速ポートの先端位置はノーマルの切り欠きの先端から35ミリです。ポートの幅はノーマル切り欠きと同じです。
ピストンは43gにしました。リアルショックほどではありませんが、少しリコイルショックが来ます。
改造防止ピンの代わりにイモネジで固定しました。
使い古して自由長が5ミリ短くなったGスペ用純正スプリングを使いました。
各ホップで初速測定し、最大値は約0.933ジュールでした。
ピストンリングの気密は強ホップの為に重要です。セラグリスより高粘度のシリコングリスを使いました。
ホップパッキンは純正を加工して気密強化。ホップ嵩上げ量は約0.2ミリです。
インナーバレル長は200ミリです。
短くしたアウターバレルに合わせて、多少妥協した長さです。
マズルは少し拡大してインナーバレルがキッチリ入る位。セロテープでのガタ取りは不要です。
お約束のアウターバレルの根元削りは、締め込んだ時に、ギュッと止まる程度に調整してアウターバレルとレシーバー接合部の剛性を確保しました。
Gスペ用ボルトハンドルには必要な、ボルト後退を抑える為のナイロンスペーサーで強ホップ時の気密を向上させました。
50m射撃後の考察
元はと言えば、加速シリンダーにした理由は、重量弾特有の高い直進性を得る為でした。
その為にホップ回転数を上げる必要があったからです。
インナーバレルを短くする事でバレル内加速を減らして、その分のパワーをホップパッキン通過速度に振り分ける、という理屈です。
今回の実射で、0.32gの弾でも充分なホップを掛ける事が出来ました。
印象としては、0.3gの弾に比べ、フライパンに当たった時の音が大きかったです。安物カメラのマイクでどの位、音が拾えているか分かりませんが。
重い事もありますが、50m地点での弾速が、0.3g弾より速いんじゃないか?と思います。
とりあえず、重い弾を浮かせられる位、ホップ回転数を上げられれば、直進性は向上させられる事が分かりました。
今後の課題
今回の記録は30発中、17発的中でした。
つまり、ホップパッキンを少し加工しただけのリアルショックの記録にやっと追いついただけです。
動画をご覧頂いた方はお気付きと思いますが、左に曲がる弾が多いです。
もしかしたらパッキンが真っ直ぐ付いていないのか、ホップレバーの左右調整が甘いのか、ビニールテープによるホップ嵩上げが何処かまずいのか、現時点では原因が分かりません。
かと言ってホップの調整は、50mで実射しながらじゃないと検証し難いので、たまにしか50m射場に行けない私にとっては、すぐに試行錯誤出来ない悩ましい問題です。
ただ、もうひとつ印象的だったのは、どんなに当たらない時でも、30発中、10発以上は当たる事が殆どだった、という事です。
リアルショックでの17発の記録は、何時間も撃ち続けて、半分マグレで出たような記録です。当たらない時は、30発中、的中が4-5発なんて事も少なからずありました。
今回は、それがありませんでした。最低記録でも30発中、9発です。
となると、もう少し安定性が向上すれば、18発以上当てる事もそんなに難しくないのでは?
つまり、初速のバラつきとホップ回転数のバラつきを減らせれば・・。
今回も急にホップが弱くなって、低い所に着弾する弾が多数あったのが印象的でした。
毎回、同じホップが掛けられれば、この極端に低い弾は減らせるはずです。
その為にどうするか?
今のところ、考え付いたのは、
弾の保持位置の改善です。
長掛けホップ程ではないと思いますが、ホップパッキン通過速度が上がっているので、ホップ突起に触れている距離の影響も大きいのでは?
また、強ホップ時のシリンダー内圧も上がっているので、その高圧に耐えてしっかり弾を保持出来ないと、弾が保持位置から動き始めるタイミングが変わってしまうのではないか?
という疑念です。
或いは、加速シリンダーが生み出す短時間の高圧に対して、純正加工パッキンでは、摩擦力が不足しているのでは?
ノーマルに比べ、ホップ突起通過速度は、かなり速い筈です。ノーマル形状の点(線?)で接するホップ突起では、弾の微妙は直径誤差によって、摩擦力に隔たりが出るのかも知れません。
秘密兵器
実は以前、ヤフオクで買い物をした時に、出品者さんから、オマケでこんな物を頂いた事があります。
手作りのホップレバーです。
宮川ゴムのパッキン(一撃ではなく従来型の方)に合わせて自作したそうです。
ノーマルに比べると低く長く、レバー降下時の角度に合わせて斜めにカットされています。
横幅がノーマルより微妙に太いようです。これなら、ガタは少ないかも。
面で当たるので、どっちにしろチャンバー内側のアルミテープは不要になりそうですが。
そもそも現在行っているノーマルパッキンの加工は、テープ類がズレ易いなど、耐久性に不安があったので、この辺で長掛けホップパッキンを試してみるのも良いかも知れません。
総括
今回は、加速シリンダーなら重量弾を飛ばせる、という事が確認出来ました。
これで、風の影響を減らす事と遠距離で弾が散る事は改善出来ると思います。
ただし、当たるかどうか?となると、これだけでは不十分なようです。
毎回同じ弾速、同じホップ回転数、同じホップ回転方向。これをもっと向上させないと、気持ち良く当たりまくる銃にはならないと思います。
色々な事が手探りですが、ひとつずつ失敗を積み重ねて行きます。
では今回はこの辺で。
Gスペ加速シリンダー仕様の製作記一覧はこちら↓
加速シリンダー仕様の製作記の第1話はこちら↓
リアルショックの記事はこちら↓
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