VSR-10.Gスペック加速シリンダー仕様に装着したアウターバレルの話

マルイVSR-10.Gスペック

概要

今回は加速シリンダー仕様のGスペックに取り付けたアウターバレルについて紹介します。

この記事をを書いている時点で、50m先の直径32 センチのフライパンに、30発中25発的中させる事に成功しています。

その時の記事と動画はこちらです↓

VSR-10.Gスペック加速シリンダー仕様.50mシューティング3回目0.36g弾編の解説
射場の解説今回も実射動画があります。目次または下記のリンクからどうぞ。念の為、射場の解説もしておきます。VSR-10.Gスペック加速シリンダー仕様現時点では加速ポート位置は35ミリです。狙うターゲットは直径32センチ5フライパンです。三脚に...

なぜアウターバレルを短くしたのか?

加速シリンダーを自分の銃に搭載しようと思った時に、欠かせないのが短いインナーバレルです。

そもそも、加速シリンダーとは限られた約1jのパワーの割り振りを変える物です。

つまり、インナーバレルでのバレル内加速を減らして、その分のパワーをホップチャンバー通過速度を上げる為に使う、という物です。

ホップパッキンを通過する速度が上がるので、ホップ回転数も上がり、重量弾を遠くまで飛ばせるようになる、という理屈です。

となれば、バレル内加速を減らす為に確実な方法は、インナーバレルを短くするか、太くする事です。

私の場合は「もっと小さなライフルケースが使えれば、射場まで運ぶのが楽だな」と常々思っていたので、短くする方がメリットが大きかったんです。

これです。知り合いから貰った、実銃用のガンケースです。エアガン用と比べると、かなり頑丈です。

長さが90センチ弱しか無いので、大型のリュックに入れて、射場までの道無き道を歩く時も、格段に楽です。

これを使いたいので当然ですが、インナーバレルもアウターバレルも短くする必要があります。

アウターバレルを自分で切れるか?

始めは、自分でアウターバレルを切断しようと思っていました。

インナーバレルなら簡単に切れます。パイプカッターでも糸ノコでも。どうせ後から面取りカッター等で修正するんですから、何で切っても同じです。

アウターバレルは、そうは行きません。単に切るだけなら簡単です。糸ノコでも切れるでしょう。

問題はネジ切りです。内側にマズルをネジ込む為のネジ山が切ってあります。

このネジ山、少し調べてみたんですが、結構特殊なサイズのようです。タップがなかなか売ってません^^;

普通のサイズよりネジのピッチが細かいんです。なのに、この直径の太さ!

これって、正確に直角にタップを立てないと色々まずいのでは・・・!?

精度を出す為にインナーバレル先端をマズルにキッチリ固定したいし、

実射時はサプレッサーも使う予定なので、サプレッサーが曲がって付いたら、弾が内部にぶつかります。

ただでさえ強ホップ弾を撃つんですから。

だけど、この太さで細いピッチ!正確に直角を出すのは、専用工具が無いと無理なのでは・・・(^_^;)

こういう、素人でも出来るようなタップ立てとは難易度が違うと思います。

いっその事、某有名社外品でも買っちゃおうかなぁ・・・でも、それをやるとバレルだけじゃ済まなくなるんだよなぁ・・・と思い悩んでいました。

新品加工品を買う。

そんな時、ヤフオクで、グッドタイミングな物を見つけました。タイトルには、

東京マルイ VSR-10 Gスペック アウターバレル ミドルショート 新品加工品 M70070 全長を短くしたい方どうぞ

と、書いてありました!出品者は、jkawaiさんと言う方です。商品説明欄には・・

VSR-10 Gスペック アウターバレルの ミドルショート加工品の出品になります
新品M70070のノーマルGスペックアウターバレルを
先端から110mm程カット全長340mmに仕上げネジ加工をしてみました
マズルはインナーバレルが貫通するように拡大してあります
写真はノーマルGスペックインナーバレル303mmを取り付けた場合の参考写真です
インナーバレルカットせず純正のサイレンサーを合わせてGスペックを110mm全長が短くできます
純正インナーバレルを取り付けると100mm程はみだし大体インナーバレル200mmを付けた場合マズルの先端にセットできます

と、書いてあります。

今より11センチ短くなると・・・ちょうど、あの短いガンケースに入るじゃん!!

インナーバレル200ミリ、と言うのも「とりあえず加速シリンダー第一弾として、20センチ位でどうかな?」と試算していた数値に合います。

ただ、ヤフオクだしなぁ・・・。以前、バイクの中古パーツ買ったら、壊れてて使えなかった事もあったし・・・

でも、これは新品を加工と書いてあるから、少なくとも摩耗とかは無いだろう・・・

仮に即決価格まで上がったとしても、某有名社外品と必要付属品よりは安いし、試しに入札してみよう・・・・

と言う訳で、結果的には即決価格で落札しました。

入金すると、すぐに発送してくれたようで、届くまでに、そう時間はかかりませんでした。

そして組み付けた後の精度は、動画で見て頂いた通りです。

ショートアウターバレル第2弾!

jkawaiさんが、よく出品しているアウターバレルは、2種類あります。

私が現在、Gスペックに付けている、ノーマルより全長が110ミリ短い340ミリ仕様と

それより更に80ミリ短い、全長260ミリ仕様です。

インナーバレル長で言えば、340ミリ仕様がインナーバレル200ミリで、マズル前面と面一。

340ミリのアウターバレルと
200ミリのインナーバレル

写真の使い回しですみません。

マズルを付けてみた所。

260ミリ仕様の方は、インナーバレル長120ミリで面一になる計算です。

冒頭にも書いたように、インナーバレルを短くする事が、加速シリンダーの肝でもあります。

ならば、今よりも更に短いインナーバレルも試してみたい!

インナーバレルだけを短くして、内部にガイドパイプを入れる事も考えましたが、その方法でインナーバレル先端部をしっかり固定出来るのか?という不安がありました。

それに、ガイドパイプにちょうど良い太さのパイプも見つけられず、それも加工するとなると、これまた精度が心配です。

なら、やっぱりアウターバレルごと短くした方が精度も剛性も安心かな、という結論に達しました。

で、落札しました。

260ミリアウターバレルが届きました。

340ミリ仕様を買った後も、やっぱり買っとけば良かったかなぁ、とずっと気になってた260ミリ仕様のアウターバレル。

340ミリ仕様のホップ性能では、弾の重さは0.36g辺りで限界な気がします。ホップ20でも、少し落下しますからね。

でも、50mで32センチのフライパンに25/30発当たるなら充分な気もするし、外観で言えば、サプレッサー付ければ、普通に格好良いと思います。

これがもっと短いと、外観も大分面白い事になるんでしょうね。

他の方法としては、長掛けパッキンとかにすれば、ホップは強く出来ると思いますが、それはいつでも出来るので・・・

では、まだ届いたばかりの260ミリのアウターバレルを見てみます。

長い方はGスペのノーマルの450ミリアウターバレルです。ぱっと見は半分ですね。

試しに全部並べてみました。上から順に、

  • リアルショック本体
  • Gスペのノーマルの450ミリアウターバレル
  • Gスペ本体に装着された340ミリアウターバレル
  • 届いたばかりの260ミリアウターバレルとノーマルサプレッサー

アウターバレルの後端位置は、だいたいですが合わせました。

次に細部を見ます。マズル穴の拡大加工。これも見事に傾き無く、真っ直ぐ穴開けされています。ここまではまだ良いとして・・・

マズルが嵌まる先端部分です。

これです。この精度が自分では無理だと思ったんです。

マルイ純正と比べても、遜色ないネジ山の仕上げ。指で触ると加工品の方が金属表面がツルツルしている感触です。

例えば、マズルをネジ込む時、マルイのノーマルよりザラザラしないと言うか、スーッと回ると言うか・・・

また、ふたつ並べて、

マズルをネジ込んだ先端部分のマズルとアウターバレルの接触面を良く見ると、

260ミリの加工品の方は隙間が全くありませんが、

無加工のマルイ純正は、ほんの少しだけど隙間があるのが見えますか?

ネジ山自体が少し傾いてるのか、面取りが多少粗いのか、単なる個体差なのか、これだけでは分かりませんが、精度の差だと思います。

そんな細かい所まで気にしなくても・・・と思う方もいるでしょうね。

また、これっぽっちの差が命中精度にどの程度影響するのか?も正直分かりません。

ただ、自分の銃が高精度で組み上がっていく様子は、最高に気分が良いです。自己満ですけどね、趣味に自己満は重要です。

サプライズなオマケ!

前回、340ミリバレルを買った時も、今回、260ミリバレルを買う時も、即決価格で落差しました。

すると、こんなオマケが・・・

以前、他の記事にも少し出て来た、宮川ゴムのホップパッキンに合わせて、jkawaiさんが自作されたというホップアームです。宮川ゴムの一撃ではなく、従来型の方です。jkawaiさんは硬度60との組み合わせがお気に入り、との事です。

突起の幅が違う物が2つ入っていました。窓アーチの有無に対応していると思います。これが340ミリの時に頂いたオマケです。

こちらは、今回、260ミリを買ったら頂いた、2個セット。スリックパッキン用だそうです。物凄い突起ですね。突起自体も長いし、強烈なホップが掛かりそうです。

これも突起の長さの違う物が2つ入っていました。これは、いつの日か、超超重量弾を撃つ時に活躍してくれると思います。その日までパーツ箱の中で待機です。

サプライズなのにブログに掲載して良いの!?

今回、アウターバレルのあまりに素晴らしい加工精度に感激して、jkawaiさんにヤフオクの連絡掲示板から連絡を取り、ブログ掲載の許可をいただきました。

また、サプライズのオマケについても、即決価格で落札した方には、ホップアームのオマケを付けていただいているそうです。これもブログ掲載の許可をいただきました。

jkawaiさん、ありがとうございました。

今後の予定

とりあえず、200ミリインナーバレル仕様については、

  • 現状のホップシステムでは、弾の重さは0.36gが限界だと分かった事
  • 25/30発という、そこそこ満足出来る結果が残せた事
  • 25/30の日(約300発撃った)の最低記録ですら、19/30だった事

以上の結果から、50mを楽しめる銃として、まぁ成功なんじゃないかな?という事で、次のステップに進みたいと思います。

次のステップと言っても、簡単な事です。冒頭にもお話したパワーの割り振りを、更にホップ寄りにして、超重量弾を撃てる銃を目指します。

当然ですが、パワーアップでは無いし、違法初速を目指す訳でもありません。

0.989j>バレル内加速+ホップチャンバー撃ち出し速度

この比率の話です。

260mmのアウターバレルにより、120mmのインナーバレルを使えます。

この状態で、シリンダーパワーを調整する事で初速を最適化すれば、結果的にホップチャンバー撃ち出し速度が上がり、超重量弾向けの高速ホップシステムになる筈・・・なんですが・・

上手く行きますかねぇ・・・

とりあえず、バラす前に一度、現状チェックでもしておきたいですね。

その後、50mシューティング銃製作記シリーズを再開しようと思います。第2章と言うか、起承転結の承みたいなもんだと思って下さい。

最初の出発点が「重い弾の方が直進性が強い筈」というテーマです。その道の半ばという事ですね。

では、今回はこの辺で。

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織田竜二
エアガンでのシューティングを趣味として楽しんでいます。ここで言うシューティングとは、紙や金属の的を許可や免許が不要な銃で撃つ射撃遊びの事です。個人的には金属の標的を撃った時の音とアクションが大好きです。APS(小さな的を狙う精密射撃競技)やPPS(プラクティスポスタルスティール:早撃ち入門競技)等の既存のシューティング...

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