ジャパンスティールチャレンジ(ロングガン)に初参加する際の注意点

スピードシューティング

概要

今回はジャパンスティールチャレンジ(JSC)ロングガンに「はじめて参加してみたいけど不安だな」という方に向けて気付いた事を幾つか書きます。

先日、初めてJSCロングガンに参加して来ました。成績は実力通り、かなり下の方だったのは言うまでもありませんが、今回は技術的な話はしません。

試合までの準備や試合当日に何をするか?がメインです。

初参加してみて「これ、はじめての人は迷うんじゃないかな?」という事が幾つかあったので書き留めておこうと思いました。

私の体験談をメインに話しますが必ずしも私の考えが正解とは思いません。経験豊富な方のアドバイスがあればそちらを優先して下さい。

JSC参加を躊躇してた理由

参加するかどうかは個人の自由なので、興味無い方は次の項まで読み飛ばして下さい。

私が今回「俺、良くやったじゃん」と浮かれて自画自賛しているのが「参加する事」です。

今までも自宅では鉄板を撃って遊んでたし、たまには有名ショップの練習会に参加したりもしました。

去年も第一回JSCロングガンが開催される事は事前に知っていましたが

「俺なんかまだ下手糞だから、JSCはまだ早いんじゃないかな?」

と思って参加しませんでした。ただ・・・以前の記事↓で触れた”憧れ”がずっと引っ掛かっていました。

ガスブロを圧縮空気で撃ちたい!vol.1 ジャパンスティールチャレンジに憧れて編
概要今回から、新シリーズ「ガスブロを圧縮空気で撃ちたい!」を開始します。今回の入門編はvol.1からvol.7の全7話です。宜しくお願い致します。今まで、ウチにあるガスブロ、マルイのハイキャパとデトニクスを134aフロンガスで撃っていました...

鮫島さんの動画に出て来る人達・・・こんなレベルの人達が競い合ってるんです。そりゃ躊躇もしますよ(^^;;

「憧れてるけど躊躇してる」という話を知り合いのガスブロマニアのお爺ちゃんに話しました。

多数のガスブロに加えて明治維新時代の無可動実銃(車が買える値段)も持ってるという、かなりのガンマニアの爺ちゃんです。

「やりたい事は出来るうちにやっとけ・・・」と言われました。

サバゲーで指と耳にフルオートを喰らったのかと思いました。痛い所を突かれたような、目の覚めるような気がした、という比喩です。頭の悪そうな例えですいません(TT)

「出来る時にやる」・・・よく聞く言葉ですが深く考えるとかなり重要な事です。生活環境が変わるかもしれないし、寿命と健康寿命は違いますからね。

人生の酸いも甘いも噛み分けてきた人の言葉は重みがありますね。これで決心したようなもんです。

JSCハンドガンと違いロングガンなら現時点ではエントリー枠に余裕があると聞いていたので、それならエンジョイ勢の初心者が居てもシューティング界の活性化に貢献出来るんじゃないかな?

と思い、憧れのJSCに参加する事にしました。

はじめて行く会場なので不安な場合は?

会場は浅草ですが、お近くの方は一度、場所の下見に行く事をお勧めします。

台東館トップページ | 東京都立産業貿易センター
産業貿易センター 台東館は、アクセスの良い展示会見本市・イベント・セミナー・会議の会場です。約1,400~1,500㎡の展示ホールが4フロアと会議室が2室ございます。台東区浅草。徒歩5分。東京都立産業貿易センター 台東館。

道順は難しくありませんが、地下鉄の出口は何処から出たら良いのか?バス停は何処が近いのか?近所の食堂、コンビニ、などなど実際に行って確認してみましょう。

開催地に一度行ってみると妙に安心するんですよね。

◆遠いんだけど・・・

地方在住の方の場合、下見の為だけに新幹線や飛行機に乗る訳にも行きません。

そんな時はグーグルマップを使いましょう。グーグルマップじゃなくても似たような機能の地図アプリなら何でも良いです。

グーグルマップやグーグルアースならストリートビュー機能がありますから、電車やバスを降りてから、何を目印に歩くのか?を確認出来ます。

iPhone標準のマップも最近はストリートビュー機能があるようですね。

その上で当日スマホにナビってもらえば道に迷う事は無いでしょう。

近所の食堂やコンビニ等は「ロケスマ」というアプリで調べる事も出来ます。店を探す事が目的なら使い易いアプリです。↓

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いつ、どこに居ればいいの?

ここから本来のテーマ、注意事項です。

時間に余裕を持って・・・とかは端折ります。会場入りした所からいきます。

当日、会場に入場するとスケジュール表を渡されます。受け取ったら椅子とテーブルが参加人数分用意してあるので適当に座りましょう。

荷物を置いたらスケジュール表を見て自分が何時に何処に行けばいいのか確認します。

例えば自分の番号がA-1だとすると、Aというグループの1番目の射順です。

グループの事をスクワッドと言います。このスクワッドは十数人程度がひと固まりになって、それぞれのステージに移動します。

A-1の人はAスクワッドの1番目に撃つという事です。

こんなふうに、各ステージが並んでいます。朝イチでやる事は「どのステージが何処にあるのか?」の確認です。

スケジュール表を見るとAスクワッドは9:25からガンチェック(銃検)です。

今回、銃検場はFiveToGoの隣でした。

FiveToGoはスケジュール表ではFTGと略されています。

競技ステージ以外で弾を発射して良いのは銃検場だけです。

ここで初速計測(ロングガンは0.9j以下)やサイズ確認(ロングガンは全長60cm以上)をします。

ガンチェックの次は10:05にFTGですね。

・・・という要領で、何時にどのステージの前に居れば良いのか?それぞれのステージが何処にあるのか?を確認しておきます。

次に銃の準備です。

自分の席からステージに移動する時は貴重品と銃の入ったガンケースやマガジン(またはシューターズバッグ等)やBBローダー(必要な場合)だけを持って移動します。

移動時は銃をケースやバッグに入れる必要があります。銃にマガジンを挿すのは撃つ時だけなので注意です。

競技開始前に撃つ為に必要な物を用意しちゃいましょう。

BBローダーに弾を入れたり、マガジンにガスや弾を入れたり、銃にバッテリーを入れたり、とかです。

あとはマガジンを挿して撃つだけ、という所まで準備してトイレにでも行っておきましょう。この時も銃はガンケース内にしまっておきましょう。

一般参加者は9時の開会式までに自分の席に着いておきます。

その後はスケジュール表通りに動きます。

銃の調整は?

ガンチェック場の隣にこんなスペースがありました。

呼び方は分かりませんが、この壁に銃を向けてドットサイトを調整したり、銃を軽く振ってみたり、銃の調整をする場所のようです。撃つ事は出来ません。

もしかしたら、バッテリーを入れる際やメンテする際にガンケースから銃を出す場合に使うテーブルかも知れません。すいません、詳細は未確認です。

私はガスブロなので自分の撃ち順になるまで銃はガンケースに入れっぱなしでした。

ホップアップについて。

照準線と弾道を考えるとホップを弱くしたい気持ちもよく分かるんですが、ホップ弱すぎに注意しましょう。弾ポロするからです。

出来れば普段の練習の時に、どこまで弱めたら弾ポロするのか、絶対に弾ポロしないホップの強さはどの辺か?を確認しておきましょう。

気温が変わるとホップの効きが変わる事があります。試射レンジがあれば有難いんですが会場にはありません。

ガンチェックレンジはROの許可があった場合には使えるようですが、基本的には普段の練習の時に絶対弾ポロしないトコまでホップを上げておきましょう。

特にJSC-LGは冬の開催ですからね。気温差が影響するかもしれません。会場の室温は私の体感なので不正確ですが、15〜20℃位だと思います。

銃のメンテついでにもうひとつ。

試合直前に銃をバラしたりバレルを掃除したりするのも止めましょう。弾道が変わる恐れがあります。

壊れて修理が必要ならしょうがないですが、壊れてないなら練習で慣れ親しんだ状態を変えない方が余計なトラブルを回避出来ます。

移動ステージに注意!

射撃中に移動するステージの事です。JSCの場合ならアウターリミッツです。

ショーダウンも移動はしますが射撃中では無いので、ここではアウターリミッツの話をします。

2つのボックスが角材で作られています。

この角材の高さが約15mm位でした。これに引っ掛かって転ぶ事があります。

特に注意して欲しいのは、加齢や運動不足で体力の衰えを感じている方です。

  • 全力ダッシュが出来なくなった
  • 久しぶりに走ろうとしたら足がもつれた
  • 階段の登りで爪先が引っ掛かる事がある
  • 若い頃のように速く歩けない

こんなサインがあったら要注意!(通販番組みたいだな(^^;;

足を持ち上げる筋肉(腸腰筋)が若い頃より弱くなっています。

若い頃は気にも止めなかった低い段差に爪先が引っ掛かって転びそうになったりするのはそのせいです。

そんな時はこのサプリ!!・・・もとい^^;

ただでさえ試合本番で緊張して身体が硬くなっているのに、若い頃の感覚でいきなり段差越えダッシュするのは危ないって事です。

特にライフルを持ってたら咄嗟の受け身も取れません。ハンドガンより重いので手ブラの時とは重心も変わります。

転びそうになったからって、何万円もした大切な愛銃を放り出したくありません(^^;;

弾が入った銃を落とせばルール上は失格にもなります。

私は練習の時に転んで以来、走る移動をやめました。大股で歩いてます。怪我もそうですが、何より銃が壊れたらかなり落ち込むので。

試合当日にやった対策は、朝の開会式の前の自由時間に、どのくらい足を上げないと引っ掛かるのか?を実際に足を引っ掛かけてみて確認しました。

なんなら、この短い距離なら走らずに大股で歩くだけでもタイムは大して変わりません。走るより歩く方が止まった時に身体がすぐに安定する気がします。(空手の前屈立ちが出来る方は走るより速いかも)

普段から練習するのが一番ですが本番では身体が硬くなる事も考えれば、いっその事、悠長に歩いて移動というのもアリかな、と思います。

またはアウターリミッツだけでもいいからウォーミングアップをするとか。

若い方や現役で運動してる方、充分に練習した方には余計なお世話ですね^^; 注意してね、と言いたかったんです。

トイレを確認

ここまで来ると余計なお世話感MAXですが、試合日の尿意便意は普段より頻繁になります。これもマッチプレッシャーの一種かもしれません。

幸い会場のすぐ外に綺麗なトイレがあるので、時間に余裕のある内に早めに用事を済ませておきましょう。それだけでも少し気が楽になります。

まとめ

JSC初参加の初心者の話なんて読みたい人居るのかな?とも思いましたが、初めてだから気付いた事があるかも知れないと思い、恥を偲んで書きました。

初参加してみた感想は、とにかく楽しかった!これに尽きます。

撃つ事自体が面白いのは勿論ですが、大きな試合で撃つ事の独特の感覚を体験出来た事が面白かったです。

マック堺さんが動画で仰られていましたね↓

ジャパンスティールチャレンジ ライフルの外部ソース解禁でガスに変えるか?おすすめのドットサイズは?フロントヘビーは良いのか? サブチャンネル
マック堺トイガン雑談チャンネル マック堺のエアガンチャンネルマック堺サブチャンネル

「撃つ事自体は練習と同じだけど、やる事は練習と試合は別物」と。

なるほど、その通りだな!と思いました。楽しかったと言ったのはその感覚を体験出来た事です。

YouTubeでは笑顔のマック堺さん。本性は強烈な情熱の持ち主なんでしょうね!

マック堺さんが撃ってると背景にアメリカが見えるような気がします。

ただ・・・今の私のレベルではマック堺さんの言葉の真意を半分以下しか理解出来ていないと思います。

どれほどの強大なマッチプレッシャーと戦ってきたか?という話です。

思い出したのはAPSライフル本大会での経験です。

「6年掛かってやっとここまで来たんだ。今度こそ必ず目標の点数を出すんだ!」

という心の奥底にある悲願・・・

そして悲願という名のプレッシャーが諸刃の剣にもなるんだ・・・という冷静な気持ちとの板挟み。

この板挟みにどうやって打ち克つか?という戦いでした。

初参加というのは「前回の自分に勝ちたい」というプレッシャーがありません。次回の為の階段の1段目を作るだけです。その後に自分との戦いが始まると思います。

私が呑気に「楽しかった」なんて言っていられるのもそのせいでしょうね。本当の「楽しかった」は2回目以降のお楽しみです。

前回の自分に勝ってやる!まだ足りないまだ足りないと練習を繰り返し、プレッシャーに押し潰されながら自分との戦いに勝った時、やっと目標に辿り着いた時、見慣れた景色が色付いて見えた時・・・

その時に「これが競技というものの素晴らしさなんだ!」と、恥ずかしい台詞を堂々と言えるようになった時に、はじめて実感出来るんだと思います。

例えれば・・・クラスで1番可愛い娘にダメ元で告白・・・まさかの「実は私も・・」!!

という気分です。例え話がブッ飛び過ぎな気もしますが、APSライフルの時はそんな気分でした。そりゃ〜街の景色も色付きますよ(爆笑)

何を以って自分に勝ったと言えるのか?は人それぞれです。

  • 優勝したい
  • ◯位以内に入りたい
  • ◯◯秒で撃ちたい
  • 前回の自分に勝ちたい

などなど。ただ・・

あまりに遠い目標を設定すると50倍スコープを使わないと見えなくなっちゃいます。見えないとそのうち忘れちゃいます。

「頑張れば手が届く」程度の現実的な目標にすれば「ホントにやってやる」という気になります。

だからこそ勝てば嬉しいし負ければ悔しい!この想いの強さは練習量に比例すると思っています。

撃った弾数だけの話ではなく、練習出来る環境を整える為の全ての努力、という意味です。

あんなに頑張ったのに・・・という、唇から血が滲むような悔しさを私はまだスピードシューティングで味わっていません。ここで口の中に拡がる鉄臭い血の味がスパイスです。

たかが趣味の筈なのに苦しい・・・なんで楽しい筈の趣味でこんな思いをしなきゃならないんだ・・・

でも、それを乗り越えた時、目標を達成した時、自分に勝った時「楽しいってこういう事か!」と強烈な記憶となって脳裏に刻まれます。スパイスがあればこそ。

人生の最後に思い出すでしょうね・・・・・「あの時、楽しかったなぁ」と。

そんな世界がある事を教えてくれたAPSライフルと関係者の皆さんに感謝しています。

スピードシューティングにもそういう世界があると思います。私がまだ届いてないだけで。

まだ片足を突っ込んだ程度に過ぎませんが、そういう世界の空気を少しでも吸う事が出来ました。それが嬉しいです。

(私がこう思っているだけです。初めての方は「面白そうだな」と気楽に参加して下さい。諸先輩方は優しい方ばかりです)

では今回はこの辺で(^^)/~~~

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