マルゼンCA870.マウントレールの取付け方とチークピース編

マルゼンCA870ストック

概要

今回は、CA870にマウントレールを取り付ける方法を紹介します。それに伴い必要になるチークピースの話もします。

以前の記事で「ブリッツアームズ」という3Dプリンターでパーツを作成しているメーカー↓

BLITZ ARMS powered by BASE
3Dプリンター製オリジナルエアガンパーツを販売してます。

を紹介させていただきましたが、タイミングによってはCA870用のマウントレールが欠品している事もあるようなので、念の為、私がやった方法を紹介しておきます。

汎用品を使う方法なので、在庫切れで部品が買えない、という事はないんですが、エアガン業界の為にサードパーティのパーツメーカーを応援したい気もするので、在庫管理を頑張って欲しいと思います。

使用するパーツ

取り付けるパーツは、低頭ネジ・ナット・マウントレールの3つです。

使う工具はノギスと千枚通しとピンバイスと棒ヤスリ(丸)です。

ではひとつずつ説明します。

低頭ネジ

最重要部品です。これによってCA870シリーズにマウントレール取り付けが可能になります。

CA870はレシーバーとメカボのクリアランスが狭いので、その僅かな隙間に、ネジ頭かナットのどちらかを収める必要があります。

ウエルディングナットという薄いナットを使う方法もありますが、低頭ネジを使う方法の方がネジ山長を確保しやすく、強度があるような気がします。

低頭ネジとは、ネジの頭部分の厚さが薄くなっているネジの総称です。

一応、私が使ったネジの各サイズを採寸しておきました。

ネジ頭部の厚さは約0.7mmでした。この部分の薄さが重要です。

ネジ径(ネジ山部分の太さ)はm3。mと言うのは、ネジ径を表す時に一般的に用いられる呼称です。

ネジ頭部の直径は5.6mm。ま、これはどうでも良いです。

全長は8.4mm。マウントレールがVSR-10用純正の場合は、8.0〜8.5mm位で良いと思います。SR-2用純正マウントレールの場合は8.5〜9.0mm位の物が1〜2個あった方が強度が上がります。SR-2用は前下がりレールなので前後でレールの厚さが違うからです。無くても付かない訳じゃないですけどね。

ネジ山部分の長さは7.65mm。公差を考慮して8mmで良いと思います。

Amazonでこれ↑と同じネジを探してみたら見つからなかったので・・・

これ↓はネジ頭部の厚さが公称0.8mmなので0.1mm厚いんですが、その程度の誤差なら大丈夫だと思います。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0B121FPJK/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_5NYGY2APT5H2T7DYFE1M?linkCode=ml1&tag=odaryuji-22

このネジで一応は付く筈ですが、特に長さについては使うレールのザグリ穴の深さによって面一になるベストな長さも変わります。

一応、近所のホームセンターにも行ってみて下さい。低頭ネジで探せば何種類かあると思います。

ナット

そして、M3のナットです。一応採寸しましたが、これは普通のヤツで良いです。

二面幅は5.3mm。ただ、今回はナットをマウントレールのザグリ穴に入れてしまうのでナットを工具で締め付ける工程はありません。

ナットの厚さは2.35mm。これと同じ必要はありません。だいたいで大丈夫です。

厚さはともかく直径(対角長)は大き過ぎるとVSR-10のマウントレールのネジ穴に入らないかも知れません。

目立ち難い黒の薄型と厚型のナットがあったので一応リンクも載せますが、余っているM3のナットがあれば、まずはそれを使ってみて下さい。

Bitly
https://www.amazon.co.jp/dp/B00L9NUVII/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_EBNK1724SS4JJK7TYPAZ?linkCode=ml1&tag=odaryuji-22

近所のホームセンターもチェックして下さい。現物合わせの方が確実です。

使用する工具

千枚通し

千枚通しはレシーバーにネジ穴を開ける時の位置決めに使います。

要は目印となる窪みを付けられれば良いので、尖った物なら良いと思います。

百円のヤツで充分です。

手抜き技ですが、CA870のレシーバーは樹脂製で柔らかいので千枚通しでグリグリするだけで穴を開ける事が出来ます。

その場合、丸型棒ヤスリで形状修正した方が良いですが、美しく仕上げたい場合は手抜きしない方が良いです。

棒ヤスリ

棒ヤスリは丸棒タイプの細め(直径2.5mm以下)の物を使います。先端部が細いだけでも大丈夫です。

どうやって穴を開けるか?によってどの程度の修正が必要か?が変わります。

慣れてる方なら丸い棒に耐水ペーパーを巻いて代用する事も出来ます。

Y-SK11 細工用ヤスリセット 3本組 No.7
細工用ヤスリセット3本組 【用途】 細工用やすりセット 【特徴】 ・鉄を中心とする金属の小さな細工に使用 【注意事項】 ※ヤスリ本体にカケ・ヒビ・ワレ・亀裂がないことを確認して下さい。 ※逆方向に使用すると目を傷めて寿命を短くします。 ※ヤスリをハンマー代りに使用して加工物を叩かないで下さい。 ※折れる恐れがありますの...

ノギス

ノギスはネジ穴の位置決めやレールのネジ穴採寸に使います。

無くても現物合わせで穴の位置決めは出来ますが綺麗に仕上げたい人は使った方が良いです。

デジタルノギスが流行ってますが耐久性の高いアナログ式がお勧めです。

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ピンバイス

手で回して穴を開けるドリルです。私が使った中ではタミヤの物が使いやすかったです。

https://www.amazon.co.jp/dp/B01LY189AB/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_PF4X92PXBBSXPS4H3C9Z?linkCode=ml1&tag=odaryuji-22

ドリル刃

今回使うのは0.5・1.0・3.0ミリ辺りです。このセットは0.5から3.0ミリまで入ってるようです。

https://www.amazon.co.jp/dp/B08BFBXS7B/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_KGAAG9EBJS1KSBB3W5NG?linkCode=ml1&tag=odaryuji-22

お勧めはしませんが手抜きでやるなら1ミリと3ミリだけでも可能です。失敗リスクが少しだけ上がります。

使用するマウントレール

で、肝心なマウントレールですが、私が確認済の物は3つです。

マルイVSR-10の純正マウントレールとマルゼンSR-2の純正マウントレールです。もうひとつは後述します。

写真の上がVSR-10純正、下がマルゼンSR-2純正です。

VSR-10用はAmazonでも買えます↓

東京マルイ(TOKYO MARUI) No.2 VSR10用マウントベース
幅20mm、VSR-10シリーズ用マウントベース。 ※本製品にフロンガスは含まれません。 ※本製品は火薬を使用しません。 ※本製品に火薬は含まれません。 ※本製品に電池は含まれません。 ※本製品は燃料を使用しません。 ※本製品に燃料は含まれません。 この製品にRifleScopeは含まれません。 この製品にクリーニング...

VSR-10用はサバゲーに適しています。40m位までの距離で普通に使えれば良いのならこれで充分です。

VSR-10用レールを付けるとこんな感じ↑

SR-2用はマルゼンから購入可能です↓

APSシリーズ | サービスセンター
APS、ワルサーをはじめとするエアーガンの製造・販売メーカー、有限会社マルゼンです。

SR-2用は近距離向け、射撃距離10m以下がメインとなるスピードシューティング・精密射撃・お座敷シューティング向けです。

SR-2用の純正レールだとこんな感じ↑。分かりにくい写真ですみませんが、APSライフル用のレールなので前下がり形状になっています。後部の方が約2ミリ分厚いです。

SR96用やタイプ96用も形状は同じですが金属製です。SR-2用は樹脂製なので軽量で加工が容易、剛性と精度もマルイ製よりはあります。

もうひとつはノーベルアームズのVSR-10用マウントレールです。

https://www.amazon.co.jp/dp/B06ZZYNRHP/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_A5XSMR55BB3SGG9M4RDT?linkCode=ml1&tag=odaryuji-22

VSR-10の写真しか無くてすみません。私の50m用加速シリンダーGスペックに付いてます。

ノーベルアームズのレールはマルイ純正と違ってレール裏側の肉抜きが無いので剛性が高いです。マルイ純正は柔らかいので手で曲がります。工作精度もマルイより良いです。さすが光学機器メーカーって感じですね。

50mの命中精度を追求するとマウントレールの剛性も少しだけ影響すると思います。その少しが気になる私のような変態な方にお勧めします。

取り付け加工

と言ってもやる事は、レシーバーに穴を開けるだけです。

しかも柔らかい樹脂製なので、金属加工より遥かに簡単です。

なので手順は簡単に書きます。

  • ノギスでレールの穴位置を採寸して
  • レシーバー上面に千枚通しで位置決めの印(凹み)を付けて
  • ピンバイスで3ミリの穴開けて(最初は0.5〜1.0くらいの細いドリル刃で)
  • 棒ヤスリで軽くバリ取りして
  • レシーバー内側からネジ、レール上側からナットで締めて完成↓

↑こんなイメージです。

図説する程でもないと思って簡単に解説しましたが、もっと詳しく知りたい方が居ればコメント欄に書いて下さい。

チークパッド

これでレールに光学機器を載せる事が出来るようになりました。すると当然、照準線の高さも上がります。

それに合わせて目線の位置、つまり頬付け位置を高くする為にチークパッドを買いました。

ネオプレーンのストックカバーに厚さの違うチークパッドが3個付いてました。商品名は

Tourbon チークパッド ガンストック レイズキット (ブラック)

https://www.amazon.co.jp/dp/B00YXZI02S/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_SXEKB950PJTFZRXNWBCY?linkCode=ml1&tag=odaryuji-22

というらしいですが、名前はどうでもいいです。お気に入りポイントは安い(約¥3000)わりには不満が少ない所です。

私の顔のデカさだとチークパッドを2つ入れる程度でちょうど良かったです。パッドが3つあるので、調整幅が広い、というのがこの商品の長所だと思います。

この写真は半分ちょっと被せて捲った所ですが、これ、撮影の為に止めた訳じゃありません。

ネオプレーンをフルパワーで伸ばしながら被せるのに疲れて休憩中してるとこです。コツを掴めばもっと楽に出来るのかも知れませんが・・・

最初に装着する際にコツor筋力が必要、というのが短所と言えば短所です。まぁ、キツキツだからズレ難いと思えばしょうがないですかね。

装着するとこんな感じ。頬付けした時にズレないかな?とか心配していたんですが、頬骨を強めに押し付けてもズレる気配は無さそうです。

しっかりと頬付け出来ると安定感が違いますね。

自宅レンジでのスピードシューティングのタイムが少しですが速くなりました。精密射撃では超重要ですがスピードシューティングでもそれなりに効果はありそうです。

https://www.amazon.co.jp/dp/B00YXZI02S/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_44NMGDQ14NDXQMWV71E4?linkCode=ml1&tag=odaryuji-22

まとめ

実はCA870にレールを付けたのは随分前なので今さら感もあったんですが、私がCA870を買った時の第一印象、

「ノーマル同士ならVSR-10を凌ぐ高精度銃なのにサイト無しって何で!?」

と思ってる方も多いだろうな、と思って記事にまとめてみました。

CA870は、かなり遊べる銃です。

VSR-10に負けている所は、元々のシリンダー容量が小さいので、50m以上を狙うような遠距離狙撃カスタムを作るならVSRの方が伸びしろがあるかな?という所くらいです。

サバゲーでも40m位までならVSR-10より強いと思います。

CA870はスピードシューティングやお座敷シューティングではかなり高性能です。

APS競技銃に近い精度があるのでお座敷シューティングでも熱くなれるし、スピードシューティングでもトップシューターが愛用して実績も残しています。

そういう高いレベルでスピードと精度を両立している銃なんてCA870くらいだと思います。

そのトップシューターの話はこちら

スピードシューティングが出来るAPS銃⁉︎マルゼンCA870は万能銃・後編
概要前編からの続きです。前編をまだ読んでいない方はこちらへどうぞ↓なぜショットガン?なぜスピードシューティングにショットガンなのか?まぁ、実銃が近接戦闘火器・近距離狩猟銃なので早撃ちが似合う、という事もありますが、ここではエアガンのショット...

これだけ色々な遊び方に高レベルで応えてくれる銃です。

  • 集光サイトでスピードシューティング
  • 蓄光サイトとサイレンサーで24時間耐久サバゲー
  • ドットサイトでスピードシューティングや凸砂
  • スコープでスナイパーや非公式APS練習会

・・・と夢広がるのが人情ってもんでしょう。

どれだけ多種多様な遊び方が出来るか?という点でCA870はハイキャパと並ぶオールマイティ系の名銃だと思います。

では今回はこの辺で(^^)

https://www.amazon.co.jp/dp/B00E0H4QZ4/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_GWDHRSANNXV0DESP89GQ?linkCode=ml1&tag=odaryuji-22

マルゼンCA870の他の記事はこちら

マルゼンCA870ストック
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