東京マルイ VSR-10.Gスペック 50mシューティング銃 製作記#33 一応完成。仕様まとめ編

マルイVSR-10.Gスペック
やっと完成しました。

前回までは・・・

長かった内部機構の調整も一通り完成し、一応、実射可能な状態になったGスペック加速シリンダー仕様。

今回はスコープも付けて、完成形にすると同時に、今回の仕様のまとめを書いてみます。

一応完成とは、50mの実射をしてみないと、どの程度の出来か分からないと言う意味です。

スコープの話

取り敢えず、HK416に付いてたフロンティアの1-6倍のスコープを付けてみました。

VSR-10ショートカスタムなので短いスコープが似合うという外観上の理由もありますが、

50m射場に行く時に険しい場所も通るので、この頑丈だけど小さな実銃用のガンケースに入れたかった、という理由と、

50mを実際に撃ってみると、高倍率を使うより、4〜6倍程度の倍率で弾道を見ながら微調整した方が当て易い、という事が分かり、

同じフロンティアでも、3〜10倍は不要なんじゃないか?と思ったので。リアルショックには3〜10倍を付けてますが、長い銃は長いスコープが似合うと思います。

フロンティア3-10倍とヒューガ4-12倍の箱
ヒューガのスコープの12倍で5m先の1cmのサイコロを見た所

写真にあるHYUGAのスコープは、APSライフル用です。5mの距離で12倍でもピントが合い、長距離でもフロンティア以上に鮮明、しかも安いという、凄いスコープです。予備にもう一つ買っちゃう位お気に入りです。

弾道勝負の50m射撃と違って、APSは「点を狙う」競技なので、至近距離で高倍率が使えるのは助かります。

自宅練習の際は、APSライフルの競技で使う10mは取れないので、5mで高倍率を使い小さい物が鮮明に見える、という性能は、家が狭い都会のお座敷シューターには、欠かせない性能です。私が知る中では、これが可能なスコープはヒューガだけでした。

ただ、ヒューガの製品でも、全てのスコープがこの性能を備えている訳ではありません。私が店頭で現物確認した中では、写真にあるリアフォーカスのタイプだけが、フロンティアを越える性能でした。

ヒューガはメーカーというより工場なので供給が不安定ですし。ただ、中国生産のフロンティアに対し、国内光学機器工場なので安心感もありますが。

フロンティアのスコープも、価格帯の割には高性能だと思います。いつどこで買えるか分からないヒューガを除外すれば1番好きなスコープです。

加速シリンダー仕様のまとめ

ここで今回作った加速シリンダー仕様についてまとめてみたいと思います。

仕様まとめ

  • 加速ポートは純正切り欠きの先端からポート先端まで35ミリ。ポート幅は純正切り欠きと同じ。加工は一般家庭用電動ドリル。ピンポンチでシリンダーを変形させないよう注意。
  • ピストンはGスペ純正ピストンのブレーキロッド(エアダンパーロッド)を切除して、鉛の板を巻き付け、総重量は43g。
  • ピストンスプリングは、使い古して弱くなったGスペ用の純正スプリング。意図的に弱くする場合は、コッキングしたまま放置してみて下さい。
  • ピストンリング(Oリング)は、社外品より純正品の方が気密が良い。尚、純正品はパーツで買えないので、近々、水道用パッキンを試す予定。
  • ピストンの潤滑は気密優先でクレのシリコングリススプレータイプ。ピストンリングの隙間を埋める事が重要。
  • Gスペ用ボルトハンドルを使う場合は、ハンドルとボルトの間にナイロンワッシャーを挟む。
  • シリンダーヘッドの改造防止ピンを除去した穴にタップを立てて芋ネジ固定。(シリンダーヘッドを強く締めると脆弱なネジ山に掛かる負担が増える為)。
  • ボルトハンドル固定ビスにはシールテープ。単なる緩み止め。
  • ホップパッキンは純正品を加工。セロテープとビニールテープとシールテープを使った簡単な物。改良の余地あり。脱脂は重要。
  • ホップチャンバーはホップアームと接する左右面にアルミテープを貼り、ホップアームのセンター出し。アルミテープを潰すのがコツ。
  • インナーバレルは純正アルミバレルを全長200ミリにカット。
  • アウターバレルは全長を純正より110ミリ短くカット。アウターバレルのレシーバー側の端部は気密向上の為に更に1回転回るように削るが、締め込んで一晩置いた時にちょうど1回転になるように削り量を加減する。失敗したら、レシーバーリングをもうひとつ買って、薄く削って挟む。
  • マズルはインナーバレルが丁度通る程度に穴を広げる。広げ過ぎたら、テープ類をインナーバレルに巻いてガタを無くす。
  • アウターバレルをレシーバーに組む際、ノズルがチャンバーにスムーズに挿さるようにレシーバーリングの位置を微調整。逆さまにして締めると位置決めし易い。
  • 弾保持位置調整の為のノズル削りは、実射後にどうするか考える。必要に応じて弾棒を買う。
  • 現時点での最高初速は約0.93ジュール。

とまぁ、現時点ではこんな感じですかね。

最初は、弱いスプリングと軽いピストンで強ホップ・高初速・高安定性を出せないかな?と思って始めた加速シリンダーですが、結果的に錘を付ける事になってしまいました。

なかなか理想通りには行かないもんですね。

でもまぁ、一応形になったという事で、50m実射してみて問題無ければ、Gスペ対リアルショックの50m対決をしてみたいですね。

その時はYouTubeに動画をアップしますので見てやって下さい。

以前のリアルショックの50m射撃の様子は既にアップしてあります。よろしければ、ご覧ください。

50mシューティング 東京マルイ VSR 10リアルショック#4
東京マルイ VSR-10リアルショックで50m先のフライパンを30発撃ちます。30発中何発当たるか?前回、17発当たったので今回の目標は18発当てる事です。その為に、銃に少し手を入れて来ました。リアルショックのカスタムに関する説明はブログにまとめてあります。こちらです。ノーマルパーツだけでリアルショックを50m用...

現時点でリアルショックでの50mで32cmフライパンの的中記録は16〜17発くらいなので、この加速シリンダーGスペには20発を期待したい所です。

因みに、その16〜17発という記録は、何時間も撃ち続けて、やっと出した記録です。弾を千発位使って。つまり半分まぐれです。

このGスペには、まぐれじゃなく、安定して当たる事を期待したいです。

その為にも射手の腕の方もチューニングしないとダメですね。

APSの場合は、身体や筋肉の使い方が重要な気がしますが、50mの場合は、風を読めるか?が大部分を占めると思います。

どちらかと言うと、身体能力よりも、経験が物を言うスポーツ?なのかな。

他のスポーツより身体的な動きは小さいけど、風を読む為に、どうすれば良いのか?気候や気温が変化する屋外で、長時間、集中力を維持するには、どうすれば良いのか?その為に必要な機材は何か?屋外だからこその事前準備は何が必要か?

などなど、他のアウトドアスポーツでも必要な要素が幾つも入ってると思います。

同じ精密射撃でもAPSとは対照的ですね。だからこそ、両方やるのが楽しいんですが。

取り敢えず、風の少ない日を調べる事、射場の状態を下見する事からですね。

夏なので雑草が凄い事になってる筈ですから。

それでは、鎌を片手に射場の下見に行って来ます。

銃が一応完成したので、Gスペの製作記は、今回で一段落です。次回は、実射した時や銃に手を入れた時に更新します。

ここまで、33回にも渡る長編を全てお読み下さった方、本当にありがとうございました。少しでも役に立つ情報をお届け出来たなら嬉しいです。

追記:実射後の改善点については第34話に書きました。

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では今回はこの辺で。

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