前回までは・・・
前回、加速ポートの長さは変えず、幅を5ミリから7ミリに拡大しました。
初速を測定してみたら、7ミリの方が初速が低い⁉︎これは予想外でした。
加速ポートの幅だけを広げたので、測定前の予想では、ピストンスピードが上がり初速も上がる筈だ、と思っていました。
何故だ???
もう加速ポートのサイズを戻す事は出来ないので必死に考えます。その結果、可能性として、
- 組む時にシリコンオイルを付け過ぎて摺動抵抗が増えた。
- 加速ポートが小さい時は、加速ポートから空気が抜けきらず、シリンダー内に空気が多めに残っていた為、実排気量は大きかった。
現時点で思い付いたのは、この2点です。
実排気量が大きかったのであれば、バレルを短くすれば、加速ポート拡大後の実排気量とバランスする筈なので、これは後日、バレルを切る時に検証する事にします。
シリコンオイル付け過ぎについては、すぐに確認出来ます。加速ポート側を下に向けて、余剰オイルが流れ出るようにしてシリンダーを一晩放置です。
明朝、シリンダーを見てみると、後端下側がヌルヌルテカテカに。ホントにオイルが過剰だったのかな?
とりあえず、この状態で初速を測定してみましょう。
測定開始
ホップ0での前回の最低速は62.98、最高速は64.87でした。少し下がりました。
ホップ5の前回の最低速は62.53、最高速は63.95でした。これは誤差程度でしょう。
ホップ10での前回の最低速は64.18、最高速は69.00でした。少し下がりました。
ホップ15での前回の最低速は68.44、最高速は70.47でした。少し下がりました。誤差程度な気もしますが。
ホップ20での前回の最低速は65.99、最高速は70.20でした。殆ど変わらないですかね。
考察
計測の結果、前回との差は誤差程度と言って良いのではないかと思います。これがオイルからグリスに変えたとか、その粘度も大きく変えた、とかならもっと大きな差になったと思いますが。
こうなると、そろそろバレルを切るしかなさそうです。
気になった事
今回、計測しながら気になった事があります。
ひとつは、発砲音が静かな事。
このシリンダー排気量とバレル長のバランスだと、恐らく、バレル内加速の後半で負圧が掛かっている筈です。
ノーマルの、特にGスペはシリンダー排気量に対してバレルが短いので、マズルから圧縮空気が排出される際の破裂音が結構聞こえます。
バレル内が負圧になっているなら、空気が排出されないので破裂音もしない筈・・・。
もうひとつは、もしかしたら、純正と同じ7ミリ幅の加速ポートでも、シリンダー内の空気を抜ききるには、全然役不足なんじゃないか?という疑問です。
もっと面積の大きな加速ポートじゃないと実圧縮は掛かったままだと言う意味です。
何故、空気を抜ききる必要があるのか?
それは折角の加速シリンダーですから、ピストンスピードを限界まで上げる為です。
結論
でもまあ、今回は僅差ですが、最大ホップで最大初速を得る事に成功しました。
つまり超重量ピストンを入れた場合と同じように、ピストンの慣性力を高められた、という事です。
もし、更なる強ホップを望むなら、つまりホップパッキンに貼ったビニールテープを2枚にしたいなら、今以上のピストンスピード、もしくはピストンの重量増による慣性力向上が必要かと思いますが、とりあえず今回はこのシリンダーを使って、バレルをカットして初速向上、つまりシリンダー排気量とバレル容積のバランスカを進めたいと思います。
では、次回、再びバレルを短くします。
今回は、この辺で。
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