- 概要
- 今回使うAPS-3の初速計測
- 依託射撃のやり方
- 実射計測結果
- 5m
- 6m
- 7m
- 8m
- 9m
- 10m
- 着弾点にシルエットターゲットを並べて狙点の確認
- シルエット6m
- シルエット7m
- シルエット8m
- シルエット9m
- シルエット10m
- 伏射はどうする?
- まとめ
- 今回検証したG&Gの0.28gプラ弾をAmazonで見てみる↓
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概要
はじめに、シルエット競技って何?という方は、こちらの動画をご覧下さい。
失礼しました。真面目な解説はこちら
今回は「APSハンドガンのシルエットで何処を狙えばいいの?」という話のG&G0.28gプラ弾編です。以前、同じ話をマルゼンSMG0.29g弾でやりました。↓
ただ、残念ながらマルゼンSMG0.29g弾が製造終了になってしまいました。
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市場在庫がいつまで在るか分かりませんが、次にどの弾を使うか候補を探しておいた方が良いでしょう。
8m辺りまでの精度の良さで言えばマルイのスペリオール0.28gは良い弾です。入手性も良いですしね。
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ただ、マルイのバイオは劣化が早いんですよね。
バイオ弾としては良い事なんですがAPSシューターは本大会前の梅雨〜夏に沢山練習する人も多いでしょう。
よりにもよってバイオ弾が膨らみやすい湿気と高温の季節です。室内の日陰で保管しておけば目視で分かるほど変形する訳じゃないのでサバゲーなら問題ないでしょう。
でも精密射撃ですからね・・・そこまで神経質にする必要があるの?については50mシューティングの際に実感しました。
となると劣化しないプラ弾から選びたくなります。今まで使ったプラ弾で好印象だったのはG&GとBLSです。
とりあえず今回はAPSライフルの自宅5m練習でも使っているG&Gの0.28gプラ弾が自宅に大量在庫してるので、これを無選別で使います。
今回使うAPS-3の初速計測
今回の主旨は距離が変わる事による弾道落下量の測定ですから初速の影響は大きい筈です。このフルノーマルのAPS-3 ORの現時点での初速を計測します。
本来なら実際に撃つ弾で計測すべきかも知れませんが、APSの公式会場では運営側が用意した0.2g弾で計測します。
それに倣い0.2g弾で計測します。公式で用意する弾はマルゼンの0.2gという噂がありますが、手元に無いのでマルイのプラ弾を使います。
10発計ってみた最高値は85.99m/sでした。
84.86/85.75/85.53/85.47/85.39/85.99/85.55/85.39/84.47/85.29
10発の数値はこのようになりました。計算すると平均値は85.369m/sです。
精密射撃銃なので初速変化を1m/s以下に抑えたかったんですが、とりあえず今回はこのまま実射します。
依託射撃のやり方
VSR-10チューニングの時にtascoTitanさんから学んだ依託射撃のやり方を出来るだけ応用します。今回気を付けたポイントは
- 極力筋力を使わない
- 極力人間が触れない
- 目が疲れる前に照準する
この3つです。
その為にハンドガンだけど三脚を2つ使いました。そして自分が座る所に背もたれと肘掛けを作り自分の体がなるべく揺れないようにしました。
腕や肩が少しでも動くとフロントサイトは大きく揺れます。腕と背中を完全脱力状態で固定出来るか?は重要です。
その状態でトリガーをゆっくり絞ります。少しでも余計な力が入ると途端にフロントサイトが反応します。トリガーの引き方の練習にもなりますね。
ここまでやるとライフルの時みたいに、呼吸で大きく、鼓動で細かく、サイトが揺れているのが見えます。
とは言え、ライフルと違いノーマルのスクエアノッチサイトなので体を止める事より視力の影響の方が遥かに大きいんですけどね。
また銃の位置ですがシルエットを撃つ際は両手での立射か伏射です。立射なら射座のラインより腕の長さの分だけ銃は前方に出ます。
それを考慮して約180センチの人の腕の長さ、凡そ50センチ位、前に置きました。つまり立射の位置です。
伏射の場合の銃の位置はもう少し後方になる筈なので後述します。
実射計測結果
では実射の結果です。5mと6mは室内で撃ちました。7m以上は屋外ですが自宅敷地内なのでプラ弾を撃って後で掃除する事にします。
一枚のターゲットペーパーに対して10発撃ちました。5発撃つ度に暫く閉眼して目を休めました。
5m
まずは5mでゼロイン確認しました。
前回のSMG弾の時は6時照準でしたが、視力が悪いせいかセンター照準の方が中たるので、今回はゼロインも狙点も全てセンター照準で撃ちました。
グルーピングが少し右に寄ってるので撃った後に左に1クリック回しました。8点圏に飛んでる1発は私のミスです。
6m
次は6mです。左に微調整したのでほぼセンターに集まりましたね。そして問題の上下ですが、これなら5mと同じセンター照準で良さそうです。
7m
7mは上下はほぼセンターなんですが、ちょっと左に寄ってますね。7mからは屋外なので風の影響かも知れません。
着弾点がやや上めですね。狙点を下げるか、そのままセンターで狙うか迷いますね。
8m
8mはシルエットでの撃ち順として最初に狙う人が多いようですね。
8m位からグルーピングが広がってきますが、これは射手のウデと視力の影響がかなり大きいと思います。
上下を見ると弾道の落下が始まって元の高さに戻って来たので狙点はセンターで良いでしょう。
9m
9mです。8mの次に撃つ人も多いでしょう。10mは難易度が跳ね上がりますが、高得点狙いなら9mは必中したいところです。
9m辺りから着弾点が随分下がって来ました。狙点については後述します。
10m
10mです。グルーピングの広がりも落下量も増えました。狙点については、これでは分かり難いのでシルエットターゲットを使って後述します。
ここで5mから10mまでの着弾点を比べてみます。
左右は無視して上下の着弾変化だけを見ると
- 5mに始まり
- 6mで僅かに上がり
- 7mで最高地点
- 8mで5mの高さに戻り
- 9mで少し落ちて
- 10mで大きく落ちる
という感じで、実銃の弾道を縮小したような放物線に近い弾道になっているようです。
着弾点にシルエットターゲットを並べて狙点の確認
次にこのターゲットペーパーの着弾痕にシルエットターゲットを並べてみましょう。
シルエット6m
6mはセンター照準で問題ないですね。
シルエット7m
7mは弾道最高地点ですが、3センチに入らない程ではありません。狙点を下げるとしてもほんの僅かで良いと思います。
シルエット8m
8mでは弾道が落下してセンターに戻って来ます。8mは確実に獲りたいので、ここではセンターで正確に止めて引きブレに注意し、グルーピングを狭める撃ち方に集中した方が良いでしょう。
シルエット9m
9mから落下量を考慮する必要があります。ターゲットの全高の半分、1.5センチ位、狙点を上げた方が良さそうです。
つまり、ちょうどターゲットがフロントサイトの影に隠れた所です。フリーサイトが羨ましくなる瞬間ですね!
シルエット10m
魔の10mです。落下量はターゲット全高の1個分・・・よりやや少ないかな?くらいでしょうか。
オープンサイトならターゲットは全く見えなくなります!こんなの中たりません・・てゆーか狙えません(TT)
私のウデでは10mは練習でも外す方が多いです。これをオープンサイトで必中する上級者の方達、マジで尊敬します。
伏射はどうする?
後日、伏射の位置(距離)からの実射をやってみたんですが、運悪く強風だったので参考にならない記録しか取れませんでした。
しょうがないので既にある記録から伏射の距離だとどうなるか?を推測します。
前述したように立射と伏射ではマズルから標的までの距離が変わります。腕の長さの分です。大雑把な測定ですが約50センチくらい伏射の方が遠くから撃つ事になります。
着弾点を見ると8m以遠は落下弾道です。1mで凡そ1.5センチ落下してます。
となると伏射の場合は、8・9・10mの狙点を立射より7.5ミリ上を狙えば良い、という計算です。7.5ミリ、つまりターゲットの全高の1/4です。
伏射の場合は据銃のやり方によっても銃の位置(距離)は変わるし単純計算なので、かなり大雑把な目安ですけどね。
まとめ
という訳で今回はG&Gの0.28gプラ弾での着弾を計測してみました。
多分こうなるだろうと半分は予想してましたが案の定、軽い分だけ落下量が少ないですね。
8mまでなら上下調整がほぼ不要な事を考えると使い易い重さだと思います。
10mでのグルーピングが重要なAPSライフルの場合は、弾が軽過ぎると直進性が弱くて散っちゃいますが、
距離が変化するAPSハンドガンの場合は弾道変化が少ない0.28g位の軽量弾の方が狙点を出し易いと思います。
代償として遠距離(8m以上)でのグルーピングは広がりますが、私の場合は例え高精度重量弾を使ってもシルエット10mは失中しますから、それなら中距離で中て易い弾の方が使い易いと思いました。
初速の速い軽量弾はプレートでもちょっとだけ有利だし。
このG&Gの0.28gプラ弾で9mと10mは諦める前提でも178点は目指せる事になります。178点と言えばオープンクラスでもエキスパートバッジ、運良く9mが中たればマスターバッジです。
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尚、フリーサイトの場合は10mも狙えるのでXT-6を買った暁にはもっと重い弾で撃つと思います。その場合の弾の候補はBLSの0.36g以上のプラ弾です。
BLSのプラ弾は0.36g以上になると価格も精度も上がります。BLSについてはこちらを参考にして下さい↓
またフリーサイトの場合は照準線と銃身線のパララックスがオープンサイトより大きくなる為、遠距離での着弾点のズレが小さくなる筈です。
まぁ、10m狙いで重い弾を使えば落下するので結果は同じかも知れませんね。バッジ狙いではなく弾道を楽しむシルエット遊びも面白そうです。
シルエットの楽しさは何と言っても中たった時のキン!という音と共にターゲットが吹っ飛ぶ爽快感です。
気持ち良い音と絶妙な飛び方!最初にシルエットターゲットを作った時は試行錯誤したんでしょうね。
これだけ爽快な種目はAPS6競技の中でシルエットがダントツです!
出来れば雨や蚊を気にせずに毎日撃てる自宅室内にシルエットレンジが欲しいんですが10mは難しいですね(◞‸◟)
せめて今出来る事と言えば、
オープンサイトでのサイティング精度を鍛える為にライフル用の1センチサイコロを6mで撃ってるんですが、APS-3で中てるのはかなり難しいです。
僅かに揺れただけで中たりません。その分、中たった時の嬉しさも一入です。深夜にオッサンが1人で「しゃ〜っ!」とか叫んじゃう程^^;
たまたま妻に聞かれて「気持ち悪い」と言われた事があります。
ただ、改めて両手でしっかり狙って撃ってみるとAPS-3の精度って凄いですね!
外した時は全て人間のミスです。SR96等にも言える事ですが、APS競技認定銃って精度が一般的なエアガンとは全然違います。
「一般的」の中にはノーマルのVSR-10や次世代電動ガンも含みます。
マルゼンさんが認定銃と一般的なエアガンを区別したくなる気持ちも分かりますね。
「中たる銃」を持つ喜びを実感出来るのもAPS競技をやって良かったと思えるベネフィットです。
では今回はこの辺で(^^)/~~~
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