マルゼンAPSライフルSR-2の立射を安定させる激安チューニング。

APS:精密射撃

APSとは

念の為、APSを知らない方の為に簡単に説明します。説明不要な方は次の見出しまで飛ばして下さい。

よくオリンピックとかで精密射撃ってやってますよね。

こういうやつです。遠くに置いた小さな的に、どれだけ正確に当てられるか?という競技です。

種目名で言うと、エアライフル10mとかスモールボアライフル50mとか、そんな感じのやつです。

こういう銃は、値段も高いし、買う時に警察の許可も必要な実銃です。

それではちょっと敷居が高いので、もっと値段も安くて、警察の許可も要らない、誰でも参加出来る競技があれば楽しそうだね、というのがAPSです。

使うのは、俗に言うエアガンです。プラスチックの丸い弾(BB弾)を弱めの圧縮空気で発射します。

サバゲーとかで使うエアガンとほとんど同じと思ってもらって良いですが、APSの正式な試合に出る時だけは、APS専用の銃が必要です。

実銃競技の場合は、立って撃ったり、片膝で撃ったり、伏せて撃ったりしますが、APSの場合は立って撃つ(立射)だけです。

なぜ、チークピースとバットプレートを付けるの?

一言で言えば立射に合わせる為です。

元々のSR-2はこんな形です。アメリカのSR-25に少し似てる気もしますが、マルゼンオリジナルデザインだそうです。

軍用ライフル、特に狙撃銃は基本的に伏射姿勢の時に使いやすいように各部寸法(特にストック形状)が設計されています。

立射より伏射の方が銃が安定して良く当たるし、被弾面積も小さくなりますからね。

ただ、そういう設計だと立射には不向きです。伏射と立射では肩と頬の高低差がかなり変わるからです。

立射では伏射の時より頬に対する肩の位置が下がるので、それに合わせてバット(台尻)の位置も下げないとバットの下端部だけが肩の付け根に食い込む事になります。

適当にただ撃てれば良いのであれば「そこまで気にせんでも」という話ですが、どれだけ遠い物、小さい物に当てられるか?という事になると話は別です。

試しに、数メートル先に1円玉を置いて愛銃で狙ってみて下さい。立射だとかなりグラグラすると思います。

これをどれだけグラグラさせないか?が精密射撃です。その為に銃を如何に安定させられるか?という話です。

となると、ただでさえ銃と身体の接触面積を増やして、銃のブレを減らしたいのに、フォアエンドに次いで据銃の要であるバットプレートが点で接触しているようでは、銃が安定しません。

そこで、銃と身体の接触面接が増えるようなバットプレートを付けたいと思いました。

ホントはこんなのが理想的なんですが、高い!軽く、新しいエアガンが買えちゃうような値段です。それにどの程度加工すれば取り付けられるのか?かなり不安です。

とりあえず、バットプレートとチークピースでどのくらい変わるのかな?というだけの目的なので、なるべく安く、簡単に取り付け出来そうな方法を探します。

買った物

という訳で、アテもなく探す時はホームセンターです。そこで見つけたのがこれでした。

雨どいのパイプとかを外壁に固定する金具・・だと思います、多分。

238円だったので、とりあえず買ってみました。

ボルトでちゃんと固定するのは、様子見ながらいずれやる事にして、ダイソーで靴紐を買ってきました。

まずは金具を靴紐で縛り付けて、家にあったタオルをベルクロで縛り付けて、肩の形に合わせて曲げてみました。

少し力が要りますが、手で曲げられました。100円とはいえ靴紐は頑丈です。しっかり縛れば殆どズレません。

チークピースは随分前にホームセンターで買ったゴム円柱です。値段は忘れましたが数百円だったと思います。

それを扇形に切ってベルクロで縛り付けただけです。

それと、各部のグラグラ対策をしました。

可変式ストックを支えるこの棒状の部分にアルミテープを巻いて

ストックを肩と頬で挟んだ時に、グラグラしないようにしました。可変式は元々、多少のクリアランスがあるのは仕方ないですが、これで銃の後側をギュッと把持出来ます。

これは身体と触れる部位じゃないんですが、バイポッドの取り付け部にセロテープを巻いて、バイポッドがガタガタ揺れないようにしました。

バイポッドの脱着はキツくなりますが、普段は脱着なんてしないし、銃の前側を重くして揺れ方を遅くする為にバイポッドは付けといた方が良いような気がします。

何より銃を置く時便利だし(^^)

それと、スコープのマウントリングを高さが10mm高い物に交換しました。スコープを高くした事とチークピースを付けた事によって、銃全体の保持位置が低くなります。

すると、左手のパームレストが不要になり、ライフルの据銃安定性で最重要な左手と、銃の重心位置が近付きます。

重い物は低くした方が安定しますからね。

それに伴って、スコープのマウントベースの前傾角度を増やしました。ゴムワッシャーを挟んだだけですが。

このマウントベースは元から少し前傾してるんですが、マウントリングを10mm高くした事と、私の大好きな超重量弾を使う為に更に前傾させました。

APSライフルの場合は、競技では10mしか撃たないので、スコープ中心の光学性能の高い部分を使えた方が良いです。

で、こんな感じになったんですが、流石にバットプレートはもう少し美しい見た目にしたいですね。

撃ってみた感触は、明らかに揺れ方が少なくなりました。スコープで見てると、十字の中心が揺れる範囲が2/3位になったような感じです。

そして据銃してからある程度揺れが収まるまでの時間が短いです。

その様子を動画にしたいのですが、ビデオカメラを人に貸しているので、そのうち動画にします。

問題点

ただ、問題はあります。この仕様がAPSのレギュレーションに適合しているのか?まだ確認出来ていません。

公式レギュレーションを見ると、腕が銃に触れるのは良いようですが、肩より後部が触れてはならない、ともあります。

この仕様だとバットプレートが触れるのは上腕部です。肩より後部という表現が分かりにくいですが、もしダメなら・・・

これが今回付けた金具。

更に一回り小さな金具も買ってあるので、これに替えてみようかと思います。

とまぁ、レギュレーションの事や見た目のダサさ等、問題はありますが、お金を掛けずに立射時の据銃を安定させる、という目的は達成できたと思います。

では今回はこの辺で。

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お風呂上がりに精密射撃。幸せです。

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