概要
今回はマルゼンSR96-11Sの紹介、その3です。
その1その2をまだ読んでいない方はこちらへ
今回は、個人的には最も興味のあった10m実射に於ける集弾性能比較です。
比較対象はもちろん、マルゼンtype96.LE2021ウッドストックです。
ただし、私の96LEウッドはノーマルではありません。少しだけパワーアップしてあります。詳細はこちら
現状は耐久性とのバランスを考えた0.8j仕様です。
対するSR96-11Sはハイサイトブロックと蔵前工房舎のグリップを付け足した程度のノーマルです。
使う弾は?
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撃つ場所は?
自宅裏の10m射場です。
壁に10mマークがあります。
この日の風速は約1.8m/sでした。その程度なら、風の影響は少ないと思います。
普段は自宅室内の5mレンジで練習(遊び?)しています。しかも弾は0.28g。このまま撃つと弾がかなり落ちるのでゼロイン調整しながら撃ちます。
マイクロサイトのゼロイン用に、最初の一枚は黒点を上にずらしてみました。
依託する物は
今回は銃の精度を見る目的なので依託射撃をします。
前回の反省を踏まえ、三脚を2つ使って安定性を向上させました。
専用のベンチレスト程ではありませんが、三脚ひとつよりは全然マシです。
SR96-11S実射
まずはSR96-11Sから撃ちます。ターゲットペーパー1枚に対し10発撃ちます。トータル50発撃ちました。結果は・・・
こんな感じ。
弾痕間距離はノギスでC-Cを測りました。単位はミリです。
スコープ無しで、10m先の黒点がちゃんと見えるのか?心配だったんですが、その心配は杞憂に終わりました。
マイクロサイト、凄いですね。思っていた以上に良く見えました。ブルズアイに関しては、解像度の低いスコープより狙い易いと思います。
type96.LE2021ウッドストック実射
次は96LEウッドの番です。素人チューンとは言え、ノーマルではないので、ここは是非とも勝ちたい所です。が・・・
結果はこんな感じ・・・少なくともベスト記録は負けましたね。それが悔しいから10発余計に撃ったのにも関わらず・・・
以上、計11枚のターゲットペーパーを検証してみましょう。
10mでの落下量
まずは一枚目の5m・0.28gでゼロインした状態で10m・0.48gを撃った際の落下量です。
狙点は5点圏上端のバツ印の所です。
SR96-11Sの方は、大雑把ですが14-15mm位の落下量ですかね。対して96LEウッドは40mm程落下しています。
SR96-11Sの方が、少し初速が速い事と、サイト自体を高めに取り付けてありますからね。
10m付近での落下弾道と照準線のズレが少なかったんだろう、と思います。
実はこれ、狙ってやりました。
せっかくの自宅で撃てる玩具銃ですからね。部屋で毎日撃ちたいじゃないですか(^^)
でも、家が狭くて室内だと10mも取れないから普段は5mで遊びます。
だからと言って、公式のレンジに行った時のゼロイン調整をハイサイトの取り付けから全部やり直しでは、あまりに面倒臭い(^^;;
せめてエレベーションダイヤルの微調整だけにしたい。
それを両立しようとした結果が「照準線を思い切り上げる」だったんです。
マイクロサイトならスコープのように「5m以下&高倍率でもフォーカスの合う、極めて特殊なスコープ」を血眼になって探す必要も無いですからね^^;
それもSR96-11Sの元々の調整機構が広範囲だから出来た事です。APSシューターだけでなく、10m以下で撃つお座敷シューターにとっても使いやすい銃だと思います(^^)
今回のベスト同士を比較
では、今回のベスト記録を見てみましょう。
今回のSR96-11Sのベストは15.1mm!これは私の10m10発グルーピングの自己ベストでもあります。
まぁ、1回だけの高記録なんて半分以上は運ですけどね。
96LEウッドの方は、普通に見れば高記録なんですが、今回は負けました。
SR96-11Sに負けた事より、前回のフルノーマルの96LEウッドのベスト記録、15.2mmに負けた事がちょっと・・・(◞‸◟)
逆にワースト同士を比較
次はワーストです。
ワーストの方は、96LEウッドの勝ちでした。気になると言えば、SR96-11Sの方のフライヤー気味の1発。
あの1発が無ければ、SR96-11S、かなり良いですね!
ベストとワーストを見ると96LEウッドは、突出してない代わりに大外しもしない、という感じですかね。
トータルの平均値
これだけじゃ、イマイチ良く分からないので、トータルの平均を出しましょう。
SR96-11Sは5枚、96LEウッドは6枚の平均値を計算しました。結果は・・・
- SR96-11S:21.6
- 96LEウッド:19.2
と、なりました。平均値で見れば96LEウッドの勝ちでした。
因みに、平均値と言う事なら、96LEウッドをイジる前のノーマル状態の平均値は幾つかな?と思って、前回の10m実射データを元に平均値を計算してみたら・・・
22.6でした!
前回はホップを変えながら撃ったので、直接比較は出来ないかも知れませんが、平均値データだけで比較すれば、
- いじった後の96LEウッド
- SR96-11S(ノーマル)
- ノーマル時の96LEウッド
という順位になりました。自分で手を入れた銃が良くなった(かも知れない)と言うのは、ちょっと嬉しいです。自己満ですけどね(^^;;
まとめ
こんな結果になりましたが、たかだか数十発程度の平均値ですから、半分は運だと思います。
条件を変えながら1000発ぐらい撃てば、もう少し正確な検証データになるんでしょうけど、それはちょっと^^;
そう言えば・・・
今回、レストして撃っていて、ピストンが前進する際の衝撃で、銃が僅かにズレるのが手とチークピースから伝わって来ました。
と言っても、VSR-10リアルショックみたいな強い衝撃では無く、身体が静止していれば僅かに感じられる程度の衝撃です。
この衝撃がSR96-11Sより96LEウッドの方が小さいような気がしました。
スコープやストックの重量もある96LEウッドの方が重いですからね。
なのにピストン重量は同じです。初速を見る限り、ピストンスピードも大差ないでしょう。
つまりピストン前進による衝撃で銃本体が振動する振幅は、軽いSR96-11Sの方が揺れる、という事です。
もしかしたら、今回、96LEウッドの平均値が良かったのは、私のド素人チューニング云々よりも、「重いから揺れなかっただけ」かも知れません(TT)
もしそうだと仮定すればですが、これ以上の集弾性能を望むなら、全く揺れない銃・・・
蓄気式(コンプレストエアー)のライフルが必要という事になります。実銃のエアライフルみたいに。
ただ、APS-3ライフルカスタムの開発は、あまり進んでいないようですね。
コンプレストレバーを何処にどうやって付けるか?が大問題なようです。
なら外部ソース・・・と思ったんですが、レギュ変更も必要だし、実際の運用を想像すると少々面倒臭いですね^^;
また、蓄気式ライフルとなると、
- 10mでの精度を出す為にバレルを延長したい
- でもAPS-3のバレルをそのまま延長すると初速がヤバい
- じゃあシリンダーから全部新造するのか?・・・大人の事情でそれは無理
という迷宮のアンドローラもありそうな気がします。
蓄気式にする事が命中精度の決定打になるか?は分かりませんが、個人的には非常に興味があります。
「エアソフトガンの精度の追求」・・・夢のような言葉です。その為なら・・・
赤箱の値段を3倍にした「超SGM弾」を作ったとしても、私は買います。(・・・そんなダサいネーミングなら買いませんが(^^;;)
ここはひとつマルゼンさんに頑張ってもらって蓄気式ライフルの発売を期待したいところです。
それまでには是非とも
こーゆーの買いたいですねぇ(^^)
取り敢えず、現時点での傑作ライフル・SR96が売れれば、開発経費も浮くかも知れませんね。
何がどう傑作なのか?については、長くなるので次回にしたいと思います。
では今回はこの辺で。
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