前回までは・・・
加速シリンダーとショートバレルを組み合わせて初速を測定していました。加速ポートの穴を3.5センチまで広げた為、240ミリバレルでは長過ぎて初速が低くなりすぎたので、当初の理論に従い、一旦、シリンダー排気量を増やしてみました。
やり方は簡単。ブレーキロッド付のピストンをロッド無しピストンに入れ替えるだけです。
エアダンパーは効かなくなりますが、射出の為のシリンダー排気量は増えます。
で、初速測定してみると、弱ホップ時の弾速ばかり上がって、肝心な強ホップ時の弾速は大して上がらない。しかも初速安定性も悪化しました。
これは長距離狙撃には使えないパターンです。ただ、強ホップ時に初速が下がるというパターンは覚えがあります。
- ピストンが前進する慣性力が圧縮空気の反発力に負けてる時。
- 気密が低くて、高圧縮時にエア漏れを起こしている時。
このどちらかじゃないかな?と。
で、今回は、高圧縮時にエア漏れの疑いが強いピストンリング(パッキン)の検証です。
このパッキン、純正ではパーツで買えません。しょうがないので社外品を買ってきました。
考察
マルイ純正とFRUS-Oリングを並べて比較した結果、ノギスで測定した寸法は、ほぼ同じでした。
指で押したり引いたりして硬さを比べてもほぼ同じ。
唯一違ったのは、FRUSの方が表面がツルツルした感触でした。マルイ純正の方が多少ですがザラザラと言うかベタベタというか、皮膚に引っかかる感触です。
ただそれは、並べて比べて始めて分かる程度の僅かな差です。
少なくとも寸法は同じだったので、このリングの材質が原因で気密にまで影響するとは考え難いと思います。
ただ、シリンダーの気密チェックでは、パッキンからの僅かなエア漏れを確認出来ました。チェック方法はノズルを指で蓋をして空撃ちするだけです。
この気密チェックをすると、気密が完璧なシリンダーの場合、シアが落ちてもピストンが全く動かず、数十秒待って指を離した時に一気にパシュッと圧縮エアが放出されます。
特に加速ポートがあるとピストンが全く動いていない事が目視で確認出来ます。
この気密チェックの段階で完璧を目指さないと、強ホップ&高初速の高圧エアが掛かる状態では、初速を出せないのだろうと思います。
恐らく、今回の失敗は気密の重要度を軽視した事です。
次回、もう少し粘度の高いグリスを使ってみて、気密にどう影響するのか?を試してみたいと思います。
では今回はこの辺で。
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