実射して分かった事
先日、加速シリンダーでの50mを初実射しました。その時の動画はこちら↓
撃ってみると、飛距離はノーマルシリンダーよりかなり向上していましたが、集弾性があまり良くなかったです。
ホップ強めの吹け上がり弾道で撃った事も影響しているとは思いますが、的中弾数の記録としてはリアルショックにやっと追い付いた程度です。
自分で動画を見返してみると、左に渦を巻くようにカーブしている弾が幾つもあります。
風が弱い日だった事、今までより重い弾である事から、風の影響は小さいと思います。
カーブし始めるタイミングを見ていると、失速し始めてホップの力で浮いてくる辺りじゃないかな?と思いました。
となると、ホップ周りに問題があるんじゃないか?という半信半疑な仮説を立て、とりあえずチャンバーをバラしてみる事にしました。
インナーバレルのバリ取り
せっかくバラしたので気になっていた所を改修します。
インナーバレルのマズル側なんですが、現時点のセッティングは、シリンダー排気量に対してバレル容積が小さいんです。
なので、サプレッサーを外して撃つと、ポン!という結構大きな音がします。
音がすると言う事は、弾がマズルから出る時にに大量のオーバーエアーが弾を押すように排出されている、と言う事です。
更に言えば、音が大きいという事は、排出時、バレル内と大気の気圧差が大きい、と言う事です。
余談ですが、バレルが長過ぎの時に弾速測定した際は、びっくりする程静かでした。
つまり、もしバレル先端にバリがあったら、乱流を発生させながら、弾を押す事になるので、ほんの少しかも知れないけど、弾の進行方向を乱すかも知れない、と思ったわけです。
先端がスベスベになるまで研磨しました。
200ミリバレルなので、ハイキャパ用のクリーニングロッドが使えます。
ホップアームにアルミテープを貼ってみる?
とりあえず、左に曲がるので、ホップアームを左に寄せる為に右側のチャンバーのアルミテープを一枚増やしてみました。
さて、・・・これだけで良いのかな・・・・
カットモデルとネットを眺めながら考えました。
VSR-10の発売当初、ホップアームは、現在とは違う形状だったそうです。それが不評だったので現行の形状に変更したようです。
となると、現行のホップシステムは、マルイがかなり研究して開発した物の筈。強化はしても、バランスは崩さない方が良いのでは?
私が行った加工の中で、ホップ特性に最も影響が大きそうな物は、ホップ量の嵩上げの為にパッキンに貼ったビニールテープです。
写真のビニールテープの横幅は8ミリです。あまり小さくするとすぐにズレてしまいます。
この写真のビニールテープも一回、50mシューティングに行って500発くらい撃っただけで、この有り様です。
ビニールテープの接着面には接着剤が付いています。接着剤は固まって固体になる事で接着します。
ホップパッキンとホップアームが当たる部分は、弾が通過したりホップを調整する度に、ゴムが変形します。
何度も変形すれば、固体として固まる筈の接着剤が剥がれるのは当たり前です。
それともうひとつの懸念が・・・
ホップアームの横幅は、約5ミリ。
ホップ窓の幅も5ミリちょっと。
と言う事は・・・
8ミリ幅のビニールテープを貼ったホップパッキンをチャンバーに組んだら、ビニールテープの両端はチャンバーとパッキンの間に挟まれる事になります。
それってパッキンが妙な形に変形する原因にならないのかな?という疑念。
ただでさえ、中央に配された、つまづきホップを左右の爪で押さえると言う、
「作る時はかなり試行錯誤したんだろうな」
と、設計の苦労が偲ばれるシステムです。
システム自体のバランスを崩すと、その修正は多分無理です。
ホップアームに押された時のパッキンの変形の仕方に影響を与えないように、ホップアームの押し込み量だけを深く押し込めるように出来ないかな?と。
・・・考え中・・・
ホップアームを眺めながら・・考え中・・
そう言えば、VSR-10のプロチューナー、tascoTitanさんは動画内で、ホップアームの突起の高さ自体を変更する加工をしていました。
ただ、その加工精度は、さすがプロ!と思わせる恐ろしい高精度。私には無理です。
ならば、変形するゴムのパッキンをテープで嵩上げするとマズいなら、テープを他の場所に移せないかな・・・
そう言えば、50mシューティングYouTuberの大先輩、JPsikahunterさんこと鹿先生がアームの長穴にゴム片を入れてたな・・・
まぁ、あの場合は、ホップアジャスターの移動量を調整する為なので、目的が違いますが。
ん?長穴・・・?・・・テープの移動先を長穴に移動出来ないかな・・・?!
この思い付きにより希望の光が見えました。
という訳でやってみたのがこれです。
長穴の内側の下面にアルミテープを貼ってみました。このアルミテープの肉厚はビニールテープとほぼ同じです。
これなら、ホップアームの突起とホップパッキンの当たり面はマルイ純正と同じ状態なので、マルイが設計したホップパッキンの変形の仕方を邪魔せずに、押し込み量だけを深く押し込む事が出来ると思います。
ホップアジャスターもスムーズに動きました。
組み上げたチャンバーを見ながら満足感に浸っている所です。まだ撃ってもないのに(TT)
発想力に乏しい自分にしては、今回は良く閃めいたと思います。自画自賛です。
まぁ、私が思い付く程度の事なので、他にもやってる人、居そうですけどね。
さて、これが結果に結び付くと良いんですが。
これで結果が伴うようなら、前回お話した宮川パッキンの話は、延期になりそうです。
ホップアームにアルミテープを貼る方法
後日、リアルショックにもアルミテープを貼ったのでやり方を書いておきます。
ホップアームは良く洗って脱脂をします。普通の石鹸で充分です。長穴の中は歯ブラシ等で洗いましょう。
↑この肉厚タイプのアルミテープを用意して、
アルミテープを5×25ミリに切ります。
アルミテープの両端をピンセットで小さく曲げて、長穴の中にスッポリ入る形状にします。
そんな細かい作業出来ないよ!という方には、これ。ダイソーのメガネ型拡大鏡。これなら失敗しません。たぶん・・・
精密なピンセットと拡大鏡があれば、それほど難しい作業じゃありません。因みに、ピンセットもダイソーです。
アルミテープを貼るのは長穴の内側の下側、つまりホップ突起がある方の内側です。
リアルショックの分も無事完成。
リアルショックの430ミリバレルには減振目的の錘としてビニールテープを巻いています。これも改善したい項目のひとつです。そのうちやります。
後日追記:しばらくしたら、アルミテープが馴染んで潰れてきたので、アルミテープを二枚重ねにしてみました。最初に組み込む時にちょっとキツいですが、すぐに馴染みます。
脳内麻薬弾道
理想は、50mシューティングYouTuberの大先輩、HS.Hunterさんや鹿先生のような、
撃ち出された弾がスコープの中でどんどん小さくなり、弾がどこまでも伸びて行き、フライパンの真ん中に弾が吸い込まれ、カァーンという陶酔の鐘が鳴り響き、脳内麻薬がドバッと出て、鳥肌が立ち、
楽しいってこういう事か!
と思わせてくれるような、
死ぬ前に「あの時、楽しかったなぁ」と思い出せるような弾道です。
特に、重量弾になるほどゆっくり飛んで行くので、半分位飛んだ辺りで、「これ多分当たるな」と思うと、スコープ越しに満面の笑みを浮かべています!
ハタから見たら気持ち悪いでしょうね(微笑)
次回は2回目の50m実射後の更新になると思います。
次回の実射がいつ出来るか?は天候にもよりますが、次回は0.36g弾も持って行きたいと思っています。
追記:2回目に実射して帰宅後に0.36g弾が届きました(TT)
では今回はこの辺で。
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