概要
今回はマルゼンAPSライフルSR96の10mグルーピング計測です。前回までのSR96命中精度向上計画その5〜8でトリガー、チャンバー、バレル、スプリングに手を入れました。
その5〜8をまだ読んでいない方はこちらからどうぞ↓
射撃環境
場所はいつもの自宅裏の10mレンジ、屋外なので風の影響を受けます。射撃時の風速は2〜3m/s位。風力計が無いので気象庁のデータですが。
この風速だと、たまに肌に感じる風が来る程度です。風速1m/s以下だとベストなんですが贅沢は言えません。
いつものように三脚をふたつ使って銃を委託します。三脚ひとつより大分マシですが銃を水平に保つのは人力です。
自分の体が揺れると銃も揺れるので体を止める方法と呼吸には気を使います。
ターゲットは先日レビューしたブラックホールRを使います。ブラックホールのレビュー記事はこちら↓
このブラックホールRの使い方なんですが、ターゲットペーパーを磁石で固定するそうです。製作者のリスキー加藤さんの解説はこちら↓
家にあった磁石でくっ付けてみたんですが、
弾が中たった時の振動で取れちゃいました。もっと強い磁石を買ってきた方が良さそうです。しょうがないので磁石無しで撃ちましたが回収率は100%でした。100%なら屋外でもプラ弾が使えますね。
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弾はいつものBLS0.48gプラ弾です。この弾をAmazonで見てみる↓
撃ってみた結果は・・・
今回はターゲットペーパー1枚に対して10発を10枚。トータル100発撃ちました。
いつものように一枚終わる毎にゼロインしながら撃ちました。
グルーピング数値は各ターゲットの一番離れた弾痕のCーCをノギスで測りました。
まず1枚目と2枚目です。ゼロイン前なのにそこそこ集まってますね!ただし、1発ずつ8点圏に散ってます。
3枚目と4枚目です。3枚目はXは多いのに2つも8点に飛びました。4枚目はそこそこ集まってはいますがXが少ないですね。
4枚目で一応満射してますが今回は時間があるのでもっと撃ちます。
5枚目と6枚目です。両方とも左寄りですね。撃ちながら気付いたんですが、銃が僅かに左に傾いていたようです。頬付けする際の悪い癖です。
7枚目と8枚目です。傾きを少し修正したんですが、まだ左寄りですね。8枚目に危うく5点になりそうなのが居ますね。
それと7枚目は上の方に判別し難い弾痕のような痕があります。これが弾痕ならグルーピングはもう少し広がりますが、
一枚目のペーパーがズレた痕のようにも見えるので、とりあえずノーカウントにしておきます。やっぱり磁石が必要かな?
9枚目と10枚目です。9枚目も危うく5点になりそうなのが居ます。少しゼロイン調整してラストで何とか満射しました。
まだちょっと左寄りな気もしますが、さすがに集中して100発撃つと疲れたので右に1クリックだけ回して撤収しました。
グルーピング計算
今回の記録を一覧してみます。それぞれのターゲットペーパーのグルーピングは
18.1・22.5・16.9・18.6・15.9・25.9・13.6・21.5・23.6・19.8(mm)
でした。この10枚の平均値を計算すると19.64mmでした。
前回の平均値は21.95mmでしたから少しだけ向上しました。でも、前回は風速が4〜5m/sでしたから今回の方がほんの少し風が弱いです。
前回とはこちら↓
因みに前前回のマイクロサイト仕様での記録は16.325mmです。何とかこの記録に追い付きたいです。
前前回はこちら↓
何故マイクロサイトの記録に勝てない?
スコープ仕様での記録は何とか更新しましたがマイクロサイト仕様だった頃の記録には及びませんでした。
その原因がチューニング方法の問題なのか?それともスコープの覗き方が下手糞なのか?
原因を確かめたいのは山々ですが、もう一度マイクロサイトを載せたとしても、以前グルーピング記録を出した時より視力が落ちてしまったので、メガネを掛けてもイコールコンディションにはなりません。
そもそも光学機器という物は、フォーカスを合わせてあるスコープでも、フォーカスなんて関係ないドットサイトでも、
意図的に接眼レンズの端っこから覗くような事をすれば、弾はその反対側に僅かに逸れます。
接眼レンズの中心から目がズレていても、良くも悪くも狙えてしまう、これが光学機器の落とし穴だと思います。
(私がそう思っただけです。間違ってるかも知れません)
視力が良ければオープンサイトの方が中たるって事でしょうか、シモヘイヘみたいに。
マイクロサイトなら中心から覗かないと同心円が崩れるのですぐ分かります。
私個人の感想ですが、グルーピング計測の結果だけ見ればブルズアイだけならマイクロサイトが有利。APS競技としてプレートやムーバーも含めて見ればスコープが有利な気がします。
そもそも視力が落ちたからスコープ仕様に変更した経緯があるし、そのお陰でエキスパートバッジも取れたので、もう一度マイクロサイトに戻すのは躊躇します。
ただ、気になるサイトがあるにはあるんですよ。
ライフルショップエニスで見た周囲がスケスケのSEのフロントサイトです。
店頭で見せてもらいましたが中央の黒い輪っかだけが浮いて見えるので、これならプレートや特にムーバーが見やすいんじゃないかな?と思いました。
マルゼンのプレシジョンサイトで見ると、
プレートは隣のプレートがよく見えなくて、外して残ってるプレートをもう一度撃っちゃった事があるし、
ムーバーは視界の中に突然ターゲットが飛び込んで来てビックリしてガク引きした事もあるし。周りの黒い枠が無ければもっと見やすいでしょうね。
もし本気でグラントマスターバッジを狙うならオープンサイト部門の方が有利だと思います。
185点と195点ではハンデが大き過ぎます。ミスが許容される点数が3倍です。同じ10点ハンデでもエキスパートの160点と170点のハンデとは違います。
でもスコープ楽しいんですよね!飛んで行く弾が見えるし金属標的がどっちに弾け飛んだかも良く見えるし。
その分、7〜8m辺りから逸れて行くフライヤーも良く見えるので残念感も一入なんですが。
撃ってる時の疲れ方は同じくらいです。マイクロサイトは・・・
ちゃんと同心円になってるかな〜、と気を使うし、スコープは・・・
せわしなく駆け巡るレティクルをなだめるのにひと苦労だし。
むしろ動き回るレティクルを目で追うスコープの方が長時間なら目が疲れるかもしれません。
ただ、APSは早撃ちですからね。(実銃の精密射撃と比べて)
早撃ちなら目が疲れる前に撃っちゃえば良いのかもしれません。
まとめ
平均値で向上したとは言え、5ー8点の線まで散る弾が複数あるようでは安心して190点狙いなんて出来ません。
更に銃本体をイジるのか、スコープの覗き方に問題があるのか、弾に問題は無いのか?・・・
スコープと弾は前回と同じ条件なので銃のチューニングは少し進歩したと言っていいのかも知れませんが、こんなに散ってる状態で完成形にする訳にはいきません。
本大会までに銃本体ももう少し手を入れようと思います。
余裕があればスコープの勉強と弾の選別ですかね・・・もうしばらく探究が続きそうです。
そろそろ公式が目前なので、とりあえず公式にはこのまま出ようと思っています。
最近何となくゴールとして考えていた「委託なら確実に10xを出せるAPSライフル」は作れるんでしょうか。ゴールは遠そうですね。
では今回はこの辺で(^^)/~~~
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