東京マルイ VSR-10.Gスペック 50mシューティング銃 製作記#10 加速ポート3cm仕様の加速シリンダーによる初速測定編

マルイVSR-10.Gスペック
430mmバレルだった頃。

前回までは・・

純正シリンダーに穴を開けて加速シリンダーを作製、430mm純正バレルをだんだん短く切っていき、1番初速の高い長さを探すと、340mmから303mmにした時点で初速が落ち始めたので、シリンダーに開けた穴を広げて、ピストンが加速する距離を増やしました。

現時点では純正の切り欠き穴先端から
加速ポート先端まで3センチです。

今回は、このシリンダーと303mmバレルの組み合わせで初速計測をします。各ホップで5発ずつ計測します。

シリンダーを開けたので初速が
安定するまでの数発は捨てます。

計測結果

ホップゼロ最低速
ホップゼロ最高速

前回、2センチ加速ポート仕様の時は79.34〜81.77でしたから、少し上がりましたね。そして初速変動幅が1m/s以内でした。

ホップ5最低速
ホップ5最高速

前回は80.34〜81.12でした。ホップ5でも初速は少し上がりました。

ホップ10最低速
ホップ10最高速

前回は77.95〜78.97でした。ホップ10も少し上がりました。

ホップ15最低速
ホップ15最高速

前回は72.11〜73.37でした。ホップ15では弱めホップの時よりも初速の上がり方が大きいですね。ただし、初速変動幅も大きいです。これでは、よく飛んだとしても当たりません。

ホップ20最低速
ホップ20最高速

前回は68.44〜70.24でした。ホップ最強の場合もホップ15と同様に初速の上がり方が大きいです。ここでも初速変動幅が2m/s以上あります。これを何とか1m/s以内に収めたいですね。

初速オーバーの時は計測後、すぐにバラします。
でないと保管だけでも違法です。

考察

今回、加速ポートを長くして、ピストンのストローク速度を上げて初速計測しました。

その結果、強ホップ時の初速アップが大きかった事と、その時の初速の不安定さが印象的でした。

初速アップに関しては、予想通りです。ピストンスピードが上がったので、ピストンの慣性力が上がり、強ホップ時の抵抗に押し負けない高圧を作れるようになったのでしょう。

今後の課題

50mシューティングに必要な要素は、飛距離と集弾道性です。となると

  • 強ホップ時でも弱ホップ時でも同じような初速が出るようにしたい。
  • 初速変動幅を減らしたい。少なくとも1m/s以内、理想的には0.5m/s以内にしたい。

最大初速の出るホップ域を移動させるには、一般的にはピストン重量の変更が行われます。

重くする程、最大初速が出るホップ域が強ホップ側に移動します。

ただ、今回、強ホップ域の初速アップが大きかった結果を見ると、重量化の代わりに高速化によってピストン慣性力が上がっても同じ効果を得られるのか?・・という仮説を考えました。

また、初速安定性の低下については、現時点では2つの仮説を考えました。

  • 低ホップ時は早めのタイミングで射出されるから、シリンダー排気量とインナーバレル容積のバランスが良くても、強ホップ時は射出タイミングが遅れる分、バランスが崩れるのではないか?
  • シリンダー内の潤滑用に塗布しているシリコンオイルの粘度が低いから、強ホップ時の高圧に耐えられず、強ホップ時のみ、エア漏れを起こして、漏れるエア量が均一ではないから、初速が不安定になるのではないか?

どちらにせよ、もう少し実験を重ねて、データを集める必要がありますね。

とりあえず、次回は、加速ポートを更に広げてみます。その時に

  • 初速が更に向上するのか?
  • 初速が上がるようなら、シリンダー排気量とインナーバレル容積のバランスが向上した筈。ならば初速も安定するのでは?

気になる点はあります。370mmのバレルによる初速測定時にホップ20での初速が安定していた事です。

計算上では、バレルが長過ぎて初速が不安定になる筈だったのに、結果は違いました。

それを再確認したい、と言う意味合いもあります。

という訳で、次回は加速ポートを更に拡大する加工を予定しています。

では今回はこの辺で。

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