前回までは・・・
切り欠きから2cmの位置に穴を開けて加速シリンダーにして、それに見合うインナーバレル長を探ろうと、毎回初速を計測しながら純正430mmバレルをどんどん短くして行きました。
430mmから短くすると、シリンダー排気量とバレル長のバランスが取れて来て初速が少しずつ上がっていたのですが、340mmから303mmにしたら、早くも初速ダウン。
計算上では、もう少し短くなってから初速が落ちる筈だったのですが、予想以上にシリンダーに対するバレル長のバランスは、バレル長が長めでも良かったようです。
その時のシリンダーの仕様は、純正の切り欠き先端から、加速ポート穴の中心までが2センチでした。
もし、Gスペ純正の303mmのインナーバレル長で使用するなら、この状態、穴中心位置にして2センチの位置に加速ポートを開けた状態が、シリンダー排気量とインナーバレル容積が釣り合っているのではないか?と思います。
最大初速が出たバレル長より、多少短めにしておいた方が、気圧変化による悪影響を受けにくいと思うので。
これは、長過ぎるバレルで加速期後半に負圧が発生するくらいなら、短いバレルでエアを余らせた方がまだマシ、という理屈です。
今回は最終的に210ミリ程度のバレルを使う予定なので、シリンダー排気量を更に減らします。
なぜ、そんなにバレルを短くするのか?
直進性の強い弾(重量弾)を50mに届かせる為に、強ホップを掛けたいからです。
その為に、シリンダーの発生したパワーの割り振りを、なるべくホップチャンバー通過速度向上に使いたい。
となると、余計なバレル内加速を減らしたいので、バレルは短い方が良い、という理屈です。
短い方が、弾とバレルが接触する可能性が減る分、フライヤーも減るかも知れませんし。
新しい楕円の加速ポートは、純正の切り欠きの先端から、加速ポートの先端までの長さを3センチにしました。
前回の2センチというのは穴の中心位置での話です。穴の直径は5ミリなので、有効ストロークに換算すると7.5ミリ分の圧縮ストロークが減った事になります。
逆に言えば、ピストンが加速する区間が7.5ミリ分増えた事になります。
これがもたらす効果として、ピストン重量化のように、強ホップ時に押し負けない高圧縮を生み出せないか?と期待しています。
ピストンの重さの代わりにピストンの速度が増えたので、結果として慣性力も増えた筈ですから。
高圧縮を生み出す手法が、重さか速さか?この両者の違いがどんな差となって実際の弾道に影響を及ぼすのか?
非常に興味があります。
これについては、Gスペ完成後に、私のもうひとつの50mシューティング用の愛銃、VSR-10リアルショックと実射対決する事で、「重いピストンと速いピストン、どっちが良いのか⁉︎」という動画を作りたいと思っています。
次回は加速ポート3センチ仕様による初速測定結果をお伝えします。
では今回はこの辺で。
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